ウイルススキャンの対象ファイルを細かく設定
【SPEC】 開発元●仏インテゴ社 販売元●(株)アクト・ツー 価格●7800円(ダウンロード版、3月下旬発売予定)、8980円(パッケージ版、4月発売予定) http://www.act2.com/ 対応システム●OS X 10.4以上(Leopard対応) 対応機種●Power PC G3以上またはインテルCPUを搭載するMac |
【COMMENT】
セキュリティー上の理由からリアルタイム・スキャナは常時オンにしたいが、動作速度が落ちて実用的ではないのが現状。アップデートに期待する。
ウイルス対策ソフト「VirusBarrier X5」の主な利用法は次の2つ。任意のボリュームに対して手動/スケジュールによるスキャンを実行する方法と、ディスク上で読み書きされた全データに対して自動スキャン(リアルタイム・スキャナ)をかける方法だ。
なお、ウイルス定義ファイルは、「NetUpdate」機能で常に最新の状態に保てる。
X5ではインターフェースが一新され、リアルタイム・スキャナの動作状況や速度モニタなどの表示項目が追加された。また、手動スキャンの画面が新しくなり、ファイルの種類やボリュームなどを指定して実行したり、Windowsウイルスのスキャンの有無を選択できたりと、環境や目的に合わせて利用できる。
また、検証はできなかったが、ウイルススキャンの精度が向上し、Windowsウイルスを含むすべての既知のマルウェアを検出できるという。ただし、開発元の仏インテゴ社は、同社の製品が対応する具体的なウイルスの種類や数を公表していない。「Norton AntiVirus 11」を開発するシマンテック社のように、セキュリティーベンダーとして対応マルウェア情報を公開してくれないと対処しづらい。
もともとシンプルな操作性に定評があり、インターフェースの刷新でさらに使い勝手はよくなった。今バージョンでも初心者が迷わず使いこなせるインターフェースは健在だ。しかし、検証に用いたバージョン10.5.2では、リアルタイム・スキャナ動作時にファイルコピーなどの操作が極端に遅くなる現象が発生した。発売元によれば、この問題はアップデートで改善予定とのことなので、早急な対応に期待したい。