2011年09月26日 00:55
「くそぅ、負けた。でも、だからこそよね、ぼんぼらないと・・・、いろいろと!」by松前皐月
「好き・・・。孝ちゃんが!孝ちゃんが好きです、大好きです!!」by松前緒花
「あなた、私はあなたがいなくなってから、1人で走ってきたつもりになって。でも違った。私を夢見てくれる孫もいる。許されるならもう一度、もう一度―」by四十万スイ
「母さん、喜翆荘を閉じること、俺同意するよ!でも一度閉じるだけだ、終わるなんて絶対いやだから、もっと勉強して、もっと修行して、またいつか旅館を再開したい。そのときは・・・、そのときは喜翆荘を受け継がせてもらいたいんだ!母さんが、女将が喜ぶ旅館を俺作りたいんだ。」by四十万縁
「私もぼんぼるよ。憎たらしい母親でい続けてやるよ!あんたのためにもね!!」by四十万スイ
「居場所ってさ、もともとそこにあるもんじゃないんだなって。自分で見つけて、自分で作ってくもんだなって、お前見てて思った!俺も見つけるよ、俺の居場所!その居場所がさ、もし俺とお前の居場所が同じになったりしたら・・・。緒花、お、お・・・」by種村孝一
「あたし、ただ板前になりたかった。でも今は、今は喜翆荘の板前になりたい!」by鶴来民子
「私は夢とかまだ分からないけど、でも、また喜翆荘に戻ってきたいな~!いっぱいの夢が生まれる場所に。」by押水菜子
「今はまだ、きっと蕾。だけど、だからこそ、高く高い太陽を見上げる。喉を鳴らして、水を飲む。私はこれから咲こうとしてるんだ!」by松前緒花
「その前まで、すごい頭の中にあったのは『豊崎愛生』・・・」by伊藤かな恵さん
「私、凄かった・・・!!」by能登麻美子さん
「きゅうりはハードルが高いです・・・」by小見川千明さん
「仕事がむさくてすいませんねって!」by久保田民絵さん
こんばんは、ついに結末を迎えた「花咲くいろは」ですが、結局タイトルが全てを物語っていたと最後に分かるのが凄かったという印象。しかし、ホントにこの物語の構成は素晴らしかった。個人的には今年でもトップクラスのアニメとして支持したいと思います。今回も画像は少なめですが、他の方のブログでは多く使っていそうなので、そちらを参照して、こちらでは物語をの経過を中心に書いていこうと思います。
今回もぼんぼりラジオ第25回を併せて簡易草子を書きました。パーソナリティは能登麻美子さんと伊藤かな恵さんで、週替わりパーソナリティは小見川千明さん、そしてスペシャルゲストは久保田民絵さんでした。
それでは続きから書いて行きます。(作品の内容や画像はアニメ「花咲くいろは」に著作権は帰属します。)良かったら拍手くださいな!
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アニメ「花咲くいろは」 |
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ぼんぼり祭りの会場で、緒花はみんなと別れ、孝一のもとへ。そこで自分が何になりたいのかと自問自答しながら走りますが、もう答えは決まっているようです。一方、緒花を除くみんなの願いは―。縁と崇子,スイと皐月,民子と菜子と結名と徹と想いが積もっていきます。緒花の願いは、「スイになること」。それを偶然見つけた皐月は負けたと言いますが、スイは一方でとても嬉しそうにその願い札を眺めています。その緒花はと言うと、孝一を見つけついに対面。そして焼きそばやの屋台でついに想いを伝える緒花なのでした。祭りは天に願いを運ぶ儀式に。そこでスイは1人で走ってきたつもりが、そうではなかったのだと独白します。そして、ある願いをするスイなのでした。
喜翆荘に帰ると電六の送別会。そして、縁は喜翆荘を一時閉館することを了承しますが、一方でいつか再開させたいと真剣に述べ、その姿にみなが賛同するのでした。就寝前、緒花は孝一のもとへ行きますが、一方皐月はスイに緒花と一緒に東京に来ないかと誘います。それを固辞するスイですが、どうやら仲居としてどこかの旅館で働らいて、「憎たらしい母親」でいると言うのでした。そして、緒花は孝一の場所に来ますが、そこで告白の返事を聞かされそうなのを部屋に帰ってきた次郎丸のせいで聞きそびれてしまうのでした。そして、民子と菜子に場所は移りますが、自分の居場所はここだと言う緒花が戻ってくるのでした。翌朝早く、外へ出かける緒花と民子と菜子ですが、そこで民子と菜子が喜翆荘に戻ってきたいと語ります。夢が生まれる場所にもう一度帰ってきたいと言う菜子の言葉に同意する緒花なのでした。
喜翆荘は歴史ある建物ということで、湯乃鷺で保管することに。そして、緒花や従業員たちが去って、喜翆荘に残されたスイ。空っぽになった喜翆荘を歩くスイですが、思い浮かぶのはあの日常。みんなの働く姿がなくなって、悲しく思ってしまいますが、そんな気持ちを振り切ってお別れしようします。しかし、そこで聞こえたのが緒花の声。行ってみると雑巾がけをする緒花の姿ですが、どうやら喜翆荘にもう一度お別れに来たのだと。それを聞いてついに涙をこらえられなくなってしまうスイなのでした。
湯乃鷺駅で列車を待つ緒花とスイ。緒花は、ドラマに出てくるような旅館だったと振り返しますが、それはみんながぼんぼっていたからだと言います。そしてスイにいつかこの場所に帰ってくるのだとスイに叫び、列車に乗り込む緒花。そこでスイから渡されるのが、「業務日誌79」。そして、電六の代わりにこれを書くのだと言う緒花。列車の走り去る姿に対して、待っているよと呟くスイなのでした。
縁と崇子は「ふくや」の従業員として旅館を学ぶ道。結名は海外留学のために猛勉強中。電六は息子たちと悠々自適な老後。映画館で働きながら、次郎丸は小説家を再び目指し始める。蓮二や巴は新しい職場で働き始め、徹や民子も新しい職場を見つけます。菜子はスイミングスクールで、子どもに泳ぎを教える。そして、緒花はスイと交わした約束通り、スイのようなおもてなしの出来る女将になって帰って来ようと走り出すのでした。
掘り下げポイント
・花咲くいろは
今回はこの1つだけに絞って書いていこうと思います。自分の予想までは結局物語は進みませんでしたが、スイも健在でのエンドで良かったです。しかし、BD版ではアクターストーリーを描きそうな気もしますが、ぜひまた湯乃鷺に戻ってきた緒花を見てみたいものです。
さて、個人的感想はここまでにして、話はタイトル「花咲くいろは」について。「花咲く」というのが、夢や目標のようなもの、またはそうなりたいと思うもの。つまり、まだ願望であって手が届かない憧れになること。そのようなものになって「輝く」ことを指します。そして、「いろは」は初歩,入門という意味ですから、芽生えまたは発端のような「蕾」と解釈していいでしょう。
「花咲く」ためには、ぼんぼらなければならない。つまり、夢を叶えるためには、そうなりたいと思い、一生懸命頑張らなければならないというメッセージでしょう。それがヒロインの緒花は、「走る」で表現されていました。最初の緒花は走るという描写は少なく、それは夢がなかったから。そんな緒花がスイになりたいという夢を持つと、終わりのように全力疾走をするのですから、ホントに成長したと感慨に耽ってしまいます。
緒花の「走る」に感化されたのが、周りの人全員。もともとぼんぼってはいましたが、そのぼんぼる先がはっきりしたというのが緒花のしたことかもしれません。多くは喜翆荘に戻ってきたいと思っていましたが、結名は海外留学して日本最高の立派な旅館を作る夢がありましたし、孝一も自分の居場所を見つけることという気持ちを得た。別に喜翆荘にこだわらなくても、多くの人がぼんぼっている、そんな感じでした。
緒花の「花咲く」のは、スイみたいな女将さんになることですが、みんなの夢がどこでもできるということがある中で、湯乃鷺に戻ってくるのを自分に課したのは大きいと思います。それほどスイへの憧れがあり、喜翆荘への気持ちが強い。緒花にとっては、1年に満たない間の経験でしたが、それは何物にも代えがたい素晴らしいものになったと思います。
総評
2クールという長く見える期間に最初は思いましたが、蓋を開けてみれば実に綺麗に消化した印象です。1クール目は緒花の喜翆荘の従業員としての成長、2クール目は緒花の恋への感情の成長が中心に描かれていましたが、とても充実したアニメだったと思います。その一方で、緒花の中心だけを描くだけでなく、その周りの人たち―民子,菜子,結名の心の成長も劇中で緻密で繊細に表現されていて素晴らしかったです。
「花咲くいろは」のタイトルは、結果的にはぼんぼる人が花咲く前の姿。それがいつか花を咲かせるのだということでした。みんな未来のために一生懸命ぼんぼること。それがいつか夢になっているのでしょう。それぞれの夢が交わったとき、喜翆荘に戻ってくるのかもしれませんね。
アニメは全体的には昼ドラの雰囲気があったり、真面目な回が多くあったりしました。それでいて、遊び心を忘れずに、所々でアクセントを入れてくる演出はとても見ている方を飽きさせないし、暗い気分を続けない気分となっていたと思います。また、石川県の自然の美しさや街並みなども登場して非常に興味が湧く雰囲気を持っていました。全体的には絶妙なバランス感覚を持っており、最近のアニメ路線とは一線を画しているものの、良作のカテゴリには入ると思います。
声優陣は、石川県出身の能登麻美子さんを輪島巴役にしたことは順当だったと思います。一方で、松前緒花役を伊藤かな恵さん,鶴来民子役を小見川千明さん,押水菜子役を豊崎愛生さん,和倉結名役を戸松遥さんとポイントを押さえた配役をしてきたのは手堅いと思いました。一方で、もう少し冒険してみるのも良いかなと思いましたが、アニメ本編を鑑みると順当だったと思ってしまいます。個人的には、石川県出身の寺島拓篤さんも名前のある役で登場させて欲しかったかなとも思いますが、他には気になった点はないですね。
このアニメは一方で地域振興の効果も期待してのものあったようですが、石川県および金沢市への観光のインセンティブの向上に一役買っているのは事実であり、起爆剤としての役割には成功したといて良いでしょう。問題はこれの持続ですが、その点を行政・商工会がどう組み立てていくかはこのアニメの枠には入らないでしょう。
最後に、
「花咲くいろは」のキャスト・スタッフ・制作に携わった方々・制作に協力した方々、本当にお疲れさまでした。毎回毎回楽しみに見られるアニメでした!本当に楽しい時間をありがとうございました!!
ぼんぼりラジオ 花いろ放送局 ~第25回~
(クイックするとラジオの画面に変わります。金曜日配信にぼんぼりラジオはあります。)
内容
古今東西
お題「『○○の秋』と言えば?」
→かな恵ちゃん「紅葉の秋」,能登さん「食い倒れの秋」,ちあきちゃん「出費の秋」
オープニング
※大ベテランの登場前に緊張しています
パーソナリティは輪島巴役の能登麻美子さん(以下、能登さん)と松前緒花役の伊藤かな恵さん(以下、かな恵ちゃん)に、週替わりパーソナリティとして鶴来民子役の小見川千明さん(以下、ちあきちゃん)の放送です。
早速、話題は古今東西。かな恵ちゃんは最初は「豊崎愛生」が思い浮かんだようですが、さすがにダメだと思い咄嗟に「紅葉の秋」にしたのだと話します。そして、能登さんは食べてしまって大変だと話しますが、それに賛同するちあきちゃん。それを本能だと言い出すかな恵ちゃんですが、溜め始めた時期だということに・・・。そして、ちあきちゃんは秋はついつい秋モノを買ったり、他の「○○の秋」で出費が激しいと。
喜翆荘の秘湯から
改めましてのあいさつを経て、スペシャルゲストとして四十万スイ役の久保田民絵さん(以下、久保田さん)が登場します。そして、自己紹介を終えてから、指湯のコーナーへ。今回の入浴剤は久保田さんの気分で「果実風呂」になりますが、今回もティーバッグ・・・。色はハーブティーやカモミールのような黄色のようです。ちなみに、久保田さんは肩こり疲労回復の入浴剤を入れているようです。
久保田さんへの質問
今回は久保田さんへの質問がメインです。内容は、「自分の演じたスイについて」(最初はずっと怖い人として憎まれ役を引き受けるのかと思ったものの、徐々に愛情を感じるようになり、最終的にはスイを演じられて良かったと),「スイを演じるにあたって」(厳しいことを言うのも愛情を持ってとのこと),「久保田さんから見た緒花,巴,民子」(みんな働き者で可愛くて逞しいとのこと&キャスト陣もアドリブが面白かったとのこと)がありましたが、勉強になったと言う久保田さんに恐縮しきりの3人なのでした。
そして今回のお便りから一番好きな話についてという話題に。久保田さんはスイがどうして喜翆荘を閉じようとするのかというエピソードと語りますが、スイが凄いなと思ってしまうとのこと。かな恵ちゃんはこのシーンを見て繋がったと思ったと言うのですが、緒花にとってスイの厳しさが憧れだと語るのでした。
―ここで、第2クールOPのnano.RIPE「面影ワープ」が流されます―
みんちのお手軽まかない料理
なかなか久保田さんが良い感じ
スイも交じっての茶番が繰り広げられますが、内容は「秋の味覚で悩んでいる緒花」。今回のレシピは、久保田さんの推す「アボカドディック」(アボカドがない後輩3人),「卵かけご飯にすき焼きの素」(ちあきちゃんのTKGに反応出来たのは久保田さんだけ・・・),「きゅうり+イワシの缶詰」(野菜嫌いのちあきちゃん),「納豆ースト」(久保田さんは実食済み),「食パン+ポテトチップス+マヨネーズ」(食パン万能論)がありました。
花いろ ゆ~ゆ~マップ!
能登さんがやらかしまくり!?
今回の使える能登弁講座は、「喜翆荘の仕事はむさいな~!」(「むさい」=「量が多い」)でした。これを久保田さんの前で言う能登さんはテンパりまくりですが・・・。久保田さんは石川県には劇団で行ったことがあるようですが、今度は遊びで行きたいとのこと。今回の新情報は、「加賀ゆびぬき」(綺麗だと言う一同),「日本折紙博物館」(花いろは折紙苦手組の集まり?),「切り出し七輪」(3件でしか作っていないから絶滅の危機!?)がありました。
エンディング
次回がラジオ最終回
あっという間にエンディングですが、久保田さんから話を聞けてよかったと語る後輩3人。その後に、久保田さんからのメッセージからお知らせを読むかな恵ちゃんを経て、このラジオを終えます。ちなみに、次回がラジオの最終回とのことでした。
感想
今回は久保田さんの登場で、緊張しきりの後輩3人でしたが、実際能登さんが一番パニクっていましたねー。適当に答える性格なので、少し久保田さんとの組み合わせはなかなか大変だったかもしれませんね。(笑)意外にちあきちゃんが話を整えていた感じで良かった感じですが、かな恵ちゃんは下手なところは喋らないという選択肢は上手かったかもしれませんねー。
久保田さんは思ったよりも穏やかな印象でしたが、言い回しが劇団に所属していたなという感じ。個人的には非常に好きな感じなので良かったですが、人によってはまどろっこしい感じだと思う人もしそうな気も・・・。ただ丁寧な言葉は人を安心させてくれるのは確かかなと。
次回でラスト。何となく前回のハルカスの感想を見て、そろそろ終わりだと思いましたが、予想通りでした。しかし、次回のパーソナリティを言わなかったことから、週替わりパーソナリティを全員呼ぶか、能登さんとかな恵ちゃんだけでやるかの2択かなー。個人的には全員で締めて欲しいですが、何となく2人になりそうな気が・・・。
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