【調査会NEWS1029】(23.3.20)
■森本美砂さんからのメール
先ほど特定失踪者山本美保さんの妹さん、森本美砂さんからメールが届きました。森本さんは震災のボランティアで甲府から東京・新潟を経由して今仙台に入っています。その報告です。ご本人の了解を得て掲載します。
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大変お世話になっております。
昨日、新潟経由で仙台に来ました。
東京から仙台へは直接来られず、日本海経由で新潟からは仙台行きの高速バスに乗り、5時間半かかりました。この間、植松さん、甲斐さん、梅原前仙台市長さん、安藤さん、千葉さんのお世話になりました。私の移動を支援してくださった方々に感謝申し上げます。
仙台に向かう高速道路でひっきりなしに救急車が通りました。急患の患者さんが搬送されるんだと思いました。高速道路の速度規制などもあり、家を出てから14時間かかってようやく仙台に来られました。昨日は、救う会宮城の安藤さんの知り合いの千葉さんの避難されている斎藤さん宅に泊めていただきました。初日から暖かいところを提供していただき、有り難いことでした。
本日は、仙台市内のボランティア拠点に登録に行き、10時過ぎ避難所になっている幸町小学校にカウンセリングボランティアということで向かいました。100人位の方が避難されていて、子どもたち、お年寄りの方もいて、足を伸ばして寝てないということでした。
お年寄りお二人に動作法のリラクゼーションやマッサージをしたり、子ども相手にパネルシアターをしました。お子さんもストレスがたまっている様子でした。パネルシアターから毛布ブランコ、手遊びと、ひとりの子は、私のそばを離れず、何度も何度もやってとせがみました。少しでも笑顔になったのが救いでした。日頃やっていることが生かせたかなと思います。
小学校への行き帰り、食料売り場とガソリンスタンドは、どこも長蛇の列でした。道路は隆起して寸断されている道がいくつもありました。余震も何度もありました。
それでも、仙台市内は比較的いい方で、海岸沿いの白鳥地区 はひどい状態だということです。ビールもコンテナごと流され、それらはを盗難者も出たり、石巻では治安が悪いとさえ言われました。今日から自衛隊が入り、襲われることもないということです。
今夜はボランティアセンターの2階に泊まります。全国からボランティアが集まってきています。北は耳の遠い、お孫さん3人のいる県庁退職者、南は福岡から駆けつけた若者、山形から来た一家は、5人で泊まっています。小学生の男の子もお母さんと一緒に、汚れる力仕事に手を挙げる姿に、胸を打たれました。
先ほど、ニューヨークから来たという元消防隊員が上がってきました。はるばるニューヨークから単独で救援に来てくれ、涙が出る思いです。ジャパニーズスイーツと言って羊羹を渡すと、very ディリィシャスと言って食べてくれました。
誰もが大きい荷物をかついで来ています。昼間のボランティアも地元を中心に大勢集まっていました。ボランティア拠点も立ち上がり機能し始めています。
是非とも、被災地にガソリン、灯油を回してください。食糧を得るのに、何時間も待っている人がいます。水、電気の止まっている所もまだまだ多いです。是非、できることから支援をお願いします。
森本美砂
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(荒木)
私など予備自衛官として招集されて災害派遣で行くと言っていながら、まだ招集されておらず、少しずつカンパする程度が関の山で、間の悪いことこの上ありません。早く命令が来てもらいたいと思っているのですが、ともかく森本さんの行動力と意思には敬服するばかりです。