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2010年8月29日

月刊民社

内輪のものですが、民社協会の機関紙「月刊民社」9月号に書いた小論です。9gatsuminsha_1

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2010年8月21日

『日本統治時代を肯定的に理解する』

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 本書は4年前に故人になられたカナダ在住の韓国人朴賛雄氏が書いたものです。家内が解説文(弟さんが書かれたもの)の翻訳や編集のお手伝いをした関係で、横で色々話を聞いていました。著者は昭和元年生まれ、京城師範付属第2小、京畿中学卒で本書の本文は最初から日本語で書かれていたそうです。

 昭和の京城、朝鮮の様子や御自身の少年時代から青年時代が描かれており、日韓併合が良いとか悪いとか最初から結論をつけて書かれたものではなく。当時を回想して淡々と書かれた文章が非常に読みやすく、あっという間に読んでしまいました。

 著者は朝鮮半島で最も穏やかだったのは日本統治時代であり、解放後は北が左翼独裁、南が右翼独裁になり、韓国は民主化されたと思ったら金大中・盧武鉉の親北政権になってしまったという視点です。朴正煕時代はカナダで韓国民主化の運動のリーダーをしていた方で、私からすると朴正煕時代に対しては少し厳しすぎるのではないかと思うのですが、北の方はさらに深刻であると認識されていることからも、決してバランスを欠いた見方でないことが分かります。

 日本統治の良かった点も悪かった点も書かれており、日本国内で「全部良かった」「全部悪かった」と二者択一のようになってしまっている議論とまた異なった新鮮さを感じます。韓国の中ではとてもこんな議論はできませんが(著者はそのような状況を恥じている)、北朝鮮が解放されたらお年寄りの中でこういう話を堂々とする人が出てくるかもしれないとも思いました。

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2010年8月18日

政局

※8月18日発信の調査会NEWS954号に書いたものです。

 秋の民主党大会を控え、「菅おろし」だ「小沢つぶし」だと色々騒がれています。国民の関心は盛り上がらないものの、政治部の記者さんからすればこれくらいしかネタがないというのが正直なところでしょうか。

 総理が代わるといつも「○○政権で拉致はどうなりますか」と聞かれます。救出運動がスタートしたのは13年前、橋本政権のときでしたから、橋本さんから菅さんまで9人の総理がこれに関わったことになります。これだけ代わると個別に期待しても仕方ないというか、誰が総理になっても動かざるを得ないようにしていくしかありません。

 幸い本心はともかく、もう何党が政権についても「拉致を棚上げして国交正常化を実現します」とは言わないでしょう。かつては自民党の外交部会で当時の槇田邦彦外務省アジア局長が「(拉致された)たった10人のことで日朝国交正常化が止まっていいのか」というなど、国交正常化を主権侵害や拉致被害者の人権侵害問題に優先させようという官僚がいました。それが少なくとも表立って言えなくなったのは国民の声によるものだと思います。ならばあと一押しで、誰の政権になっても「この政権こそあらゆる手段を使って拉致被害者を全員救出します」と言わせられるはずです。

 それにしても、島国のせいか、政治家のみならず私たちも政治の関心が国内のことばかりに集中しているように思えてなりません。戦国時代の「天下統一」も結局は日本国内だけのことでした。これだけ交通・通信が発達しても日本人の発想は戦国時代なみなのでしょうか。

 この際もう少し幅を広げて「金正日おろし」とか「張成沢つぶし」とか、国際的な政局で頑張ってみるのはどうでしょう。そうすれば拉致問題ももう少し別の段階に至れると思うのですが。

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この先の講演(公開のもののみ)の予定です

★8月20日(金)18:00「なにわ祭政塾」(同会主催)
●なにわ祭政塾(大阪市住之江区粉浜西1-1-24 井口ビル5階 市営地下鉄四つ橋線「玉手駅」下車 4番出口 徒歩2秒)
●参加費(入会金2000円、受講料3000円)
●参加申し込み・問合せ:佐村代表(090-8799-3203)

★10月2日(土) 13:30「埼玉県民集会」(救う会埼玉主催)
●埼玉会館(さいたま市浦和区高砂3-1-4 浦和駅西口徒歩6分 048-829-2471)
●問合せ先:竹本代表(090-8815-4986)

★10月16日(土) 14:30〜「青森県民集会」(救う会青森主催)
●青森県観光物産館「アスパム」(青森駅徒歩8分)
●代表荒木が参加
●問合せ先:救う会青森事務局(017-722-7514 UIゼンセン同盟青森県支部)

★平成23年1月24日(月)14:00 北朝鮮人権侵害問題啓発講演会(福岡市主催)
●福岡市役所
●代表荒木が参加
●問合せ先:福岡市人権企画課(092-711-4338)

その他の予定(詳細は後日)
★10月17日(日)広島(呉)
★11月14日(日)神奈川(藤沢)
★11月21日(日)福井(若狭)
★平成23年1月8日(土)島根(益田)

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2010年8月11日

併合百周年の首相談話

 私自身は韓国に併合を感謝せよと言うつもりはない。もちろん当時大韓帝国の中にも日韓併合を求める声はあったが、基本的には日本の安全保障上必要だったということである。今、1億3千万国民の中で極左から極右まで、もう一度日韓併合をしようという人間はほとんどいないだろう。その意味では国論は統一されている。

 日韓併合の35年はすでに歴史であり、消せるものではない。だからいつまで続けられるか分からない総理の談話でどうなるものでもないが、「サハリン韓国人支援」まで持ち出して既成事実を作ろうという意図は許せない。もし、総理がお詫びをするなら、言葉ではなく、当時よりもっと酷い状況にある北朝鮮を日本の手で解放し、拉致被害者救出のみならず北朝鮮の2千万国民を救うべきなのではないか。それこそが「未来志向」だと思うのだが。

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