« 2008年6月 | トップページ | 2008年8月 »

2008年7月31日

ソウルで考えたこと

 7月28日から30日までソウルに行ってきました。今回はしおかぜネットワークの一員である民社人権会議の一員としてです。民社人権会議では毎年韓国に視察団を派遣しており、韓国の拉致被害者家族の方々などと交流を続けてきました。今回も朝鮮戦争時の拉致被害者家族会の事務所を訪れ、李美一理事長ら役員の方々のお話を伺ってきましたが、旧知の人も多く、お互いに有益な意見交換ができたと思います。朝鮮戦争の拉致被害者のことは日本の中でもあまり知られていませんが、北朝鮮という国の本質を知るためにも、もっと広報していくことが重要だと思いました。

 もうひとつ、今回は29日に団を半分に分け、半分は板門店視察、もう半分は調査会がバルーンプロジェクトで協力していただいている基督北韓人連合の作業場を訪れ、李ミンボク代表と意見交換をしてきました。私は何度かおじゃましていますが、今回の団長である山根隆治参議院議員はじめ、参加者はそれぞれ感銘を受けていました。

 李代表のお話の中で印象に残ったのは、北朝鮮を支える柱が二つあり、ひとつが金日成・金正日に対する個人崇拝と日米への憎しみ(その裏返しとしての解放者である金日成への忠誠)ということでした。それを崩すことに焦点を絞ってビラの内容を工夫しており、たとえば、「朝鮮戦争は南から攻めてきた」という嘘を崩すのには、「どこどこの文献に書いてある」といったものでは意味がなく、「朝鮮戦争の初期に参加した人にそっと聞いてみてください」という方が効果があるそうでした。

 日本政府のようにあの体制を温存して話し合いで解決する(言っている当の本人も実現できるとは思っていないでしょうが)という方針では到底考えも及ばないでしょうが、相手の弱点を探り、そこを徹底して突くというのは兵法からいっても当然の策です。私たちもあらためて問題の解決のため、何がもっとも効果的なのか、考えてみる必要を感じた次第です。

 先週テレビ朝日系の「朝まで生テレビ」に出演しましたが、自分のできはさておき、あのとき感じたのは吉田康彦氏まで含め、もはや北朝鮮が拉致をしていないという人もおらず、拉致被害者を放置して良いという人もいないということです。その意味では東海大の金慶珠さんの「ここで盛り上がっているだけでは仕方ない」というのはまったくそのとおりだと思います。根本的な目標が何で、具体的に何をすべきかについて、もっと明確にしていく必要があると考えた次第です。

|

2008年7月28日

今ソウルです

民社人権会議の訪韓でソウルに来ています。
先ほど「しおかぜ」聞いてみましたが鮮明に聞こえました。録音したファイルをつけておきます

「H200728seoul.MP3」をダウンロード

今日は李美一理事長ほか朝鮮戦争拉致被害者家族会の皆さんと意見交換をしました。今後さまざまな形で連携をとっていきたいと思っています。

|

2008年7月19日

北朝鮮人権問題と拉致

※以下は7月19日付調査会ニュース664号に書いたものです。
---------------------------------------
 先日ある方(日本人。とりあえずAさんとしておきます)から手紙のコピーをいただきました。

 そのコピーはAさんの幼なじみのBさん(在日朝鮮人帰国者)からのものでした。Bさんは1960年代半ばに一家で帰国したのですが、帰国翌年にお父さんが自殺し、その後は相当厳しい人生が続いていたようです。書かれていることは日本時代のことが多く、小学校の先生へあこがれたこととか、思い出がつづられており、読んでいて何とも複雑な気持ちでした。

 11日の集会に来ていただいた脱北帰国者、千葉優美子さんはいまの日本に朝鮮総聯のような組織がまだ存在していることが信じられないという(言葉がそのままだったかは忘れましたが)話をされていました。帰国者は自分から(親に連れられてであれ)北朝鮮に渡ったのですし、在日全体からすれば一部だったのですから、拉致被害者と同じに考えるのは難しいのですが、同じ拉致被害者でも自ら北朝鮮に入って出られなくなった人には近い部分もあります。少なくとも朝鮮総聯が北朝鮮当局の意を受けて在日を扇動し、騙して送り込んだことは間違いありません。

 「しおかぜ」の呼びかけは「北朝鮮に拉致された皆さん、様々な理由で北朝鮮に入って戻れなくなった皆さん」で始まります。言うまでもなく、そこには日本人妻を含む在日の帰国者の方々も、自由に日本との間を往来できるようにしたいという思いが込められています。

 この間映画「クロッシング」の試写会を二度観ました。日本でもぜひ劇場上映してもらいたい映画です。印象に残る場面は沢山あったのですが、逃げようとする人間を警備員が飛びかかって銃床で力任せに殴るシーンは今まで聞かされてきた話を彷彿とさせるもので、自分の骨まで響くような錯覚にとらわれました。主人公の少年のガールフレンドがコッチェビになり、やがて病に冒されて死んでいく様子はおそらく北朝鮮ではありふれた風景なのでしょうが、それが日常化していることには怒りを覚えざるをえません。

 このような北朝鮮の様々な人権問題を考えたとき、その一つである拉致問題、特に日本人の拉致問題だけを切り離して解決することは不可能です。拉致被害者の中に収容所に入れられている人がいるかもしれず、また帰国した脱北者からの聞き取りをもっとしっかりやれば拉致被害者の情報まではなくても、北朝鮮のどこにどういう施設があるかはかなり分かるはずです。また、日本人拉致の問題だけなら「再調査」で数人出てきたとか何とかの取引でごまかすことも可能ですが、人権問題で押していけば北朝鮮当局は絶対に逃げられません。テクニック的な意味でも拉致被害者救出運動と拉致以外の北朝鮮人権問題の連携は必要不可欠です。北朝鮮の体制の自由化・民主化なくして拉致被害者全員の救出は絶対に実現しません。

 主権侵害の問題はまた別ですが、ともかく世界の指導的地位にある日本の国民として、特に拉致被害者を救出しようという思いが強い人なら北朝鮮の人権問題を無視ないし軽視すべきではないでしょう。きれい事で行かないことは十分に分かりますし、個々人にできることは限りがありますが、それでもなおかつ私たちは誇りにかけて、日本人として北朝鮮の人権問題に何らかの寄与をすべきだと思います。

|

2008年7月17日

「再調査」

7月16日付調査会NEWS663号に書いたものです。
------------------------------------------------
 今日内閣府で行われた6者協議の報告に行ってきました。

 内容についてはオフレコということで(別に政府の方からそうしてくれと言われたわけではないのですが)説明できませんので、中身をすっ飛ばして感想を一言。

 もし政府側の言っていることが本当なら「再調査」というのは事実上これまでの「再調査」と何も変わらないということになります。私は官邸には何人かの新たな拉致被害者の名前が伝わっていると思っているのですが、そういうこともなしに、「生存者の帰国につながる再調査じゃないとだめですよ」「分かりました」だけだったとしたら人を馬鹿にした話で、いくら何でも「進展」とは言えないでしょう。

 そもそも、政府が金正日体制打倒の意見を排除する理由の一つは「現体制下では(北朝鮮当局のある特定の部署により)拉致被害者の情報がしっかり管理されているだろうから、しかるべき人の『決断』さえ示されて『解決』に向かう方が、体制が転覆され大変な混乱状態の中でよりは、拉致被害者救出に現実として適するという側面もあると判断される」と認識しているからです。それなら「再調査」など言葉のあやに過ぎず、これからやり方を協議するなど欺瞞以外のなにものでもありません。

 すでに実務者協議からひと月が経過しています。この調子で事実上何も出ないとか、北朝鮮がまたいい加減な「調査結果」でも出してくるのであれば、絶対に許すことはできません。「許すことはできない」というのは北朝鮮当局ではなく、そのようなことを詐欺師と合意した日本政府です。私の疑念が払拭され、「何を言っていたんだ、やっぱり政府はちゃんとやっていたじゃないか」と一笑に付されることを切に期待する次第です。

|

2008年7月13日

予備役ブルーリボンの会

予備自衛官・予備自衛官補・自衛官OB、つまり現役を除く制服を着たことのある人間を対象にしたブルーリボンの会ができました。対象者の方はぜひご参加下さい。
-----------------------------
大臣も幕長も入れない 予備役ブルーリボンの会にあなたのご参加を!

●「予備役ブルーリボンの会」は北朝鮮人権法の趣旨をふまえ、拉致問題に関する自衛隊内外への啓発活動を行うとともに、拉致被害者救出のために貢献することを目的として平成20年6月27日に設立された純粋な民間団体です。
●「予備役ブルーリボンの会」の対象者は①予備自衛官②予備自衛官補③自衛官OBです。
●「予備役ブルーリボンの会」の活動は①集会の開催②会員によるメーリングリスト運営③会報の発行④カンパ活動⑤その他を予定しています。
●「予備役ブルーリボンの会」の年会費は4000円です。これは予備自衛官招集手当の約半日分であり、着隊して物品を受領し階級章を縫いつけて一服する時間の分になります。
●「予備役ブルーリボンの会」の役員はとりあえず集まったメンバーで決めさせていただきました。今後多数の方の入会が想定されますので、活動が軌道に乗った時点で見直しを行う予定です。
 代表  颯佐正俊(2陸佐・補出身・衛生)
 事務局 古賀壮志(2陸士・補出身・一般)
※当面の連絡先は事務局の古賀2士になります。
携帯 090-3098-7741 FAX 042-587-5166 email [email protected]

|

2008年7月 9日

加藤紘一センセイ

※7月9日付調査会NEWS 660号に書いたものです。
                       
 加藤紘一・元自民党幹事長の発言が問題になっていますが、まあこの人ですからこんなもんでしょう。地元のマスコミから「抗議などの予定はないか」と言われたのですが、不徳の致すところか、あきれてしまって抗議も考えていませんでした。まあ、明後日の集会では俎上にあがると思いますが。

 この人は自民党幹事長時代50万トンのコメ支援を決めたことがありますが、当時対日担当だった朝鮮労働党書記の金容淳が韓国の左翼系雑誌のインタビューに答え、「コメは余っているが日本が謝罪の印で持ってくるなら受け取ってやる。家畜の餌に使えないこともないから」とかうそぶいていたことを思い出します。このインタビューのタイトルは確か「犬は吠えても歴史は進む」でした。今はもうその金容淳もこの世にいませんが。

 それにしても加藤紘一、山崎拓、金丸信と、親北朝鮮政治家がどれも元防衛庁長官、あるいは元自民党幹事長や副総裁というのはどういうことでしょうか。偶然というより、これがこの国の権力の意志なのだと思わざるをえません。だからこそ拉致は隠蔽されてきたのです。

 特に当事者である自民党の方々には政権を続けたいならそれを求めたいですし、民主党の方々には政権を奪おうと思うならここにメスを入れてもらいたいと思います。そして両党がどうであろうと、国民の力でこの本質的なものを変えなければなりません。加藤センセイのような政治家が(元?)大物で、こういう発言を公然とすることを恥ずかしいと国民が思うことが必要でしょう。

|

2008年7月 5日

米国国会議員宛のメール

 米国独立記念日の7月4日付で以下のメールを流しました。日本語訳と原文は以下の通りです。なお、今回の文書作成にあたっては6月27日付ニュース654号の<具体策>にある「志ある国家・地方公務員」のお一人及びしおかぜネットワークの参加組織である民社人権会議の代表幹事、国家基本問題研究所(櫻井よしこ理事長)副理事長である田久保忠衛・杏林大客員教授のご協力をいただきました。

(日本語訳文)
2008年7月4日

米国国会議員の皆様へ

 私たちの組織、特定失踪者問題調査会(COMJAN)は日本に拠点を置き完全に独立した団体であり、日本人拉致被害者の救出と政治犯収容所や脱北者の虐待などの北朝鮮に関わる人権侵害の改善を目指しています。

私たちは日本において北朝鮮による拉致被害者の救出、政治犯収容所や脱北者問題など人権問題の改善を目指して活動をしている民間団体です。

 ブッシュ大統領が北朝鮮に対するテロ支援国家指定解除を決定し、議会に通告しました。これは日本の中に大きな衝撃を与えましたが、私たちは今回の決定には3つの意味で重大な問題が存在すると考えます。私たちは米国が自由と民主主義を共有し、その実現のために尽力しておられることに敬意を表します。それ故に本件について米国民の皆様に再考をお願いする次第です。

1、自由と民主主義に背く決定

 いうまでもなく北朝鮮は世界でも最悪の人権状況の国家です。そこには言論の自由もなく、人口の1%を政治犯として収容所に閉じこめられており、この10年余りの間に少なくとも人口の10%以上が政策的餓死、ないし飢餓による病死に至っています。21世紀の今日、内戦も起きていない国で餓死者が出ているのは北朝鮮だけです。それ自体が大きな人権問題を抱えている中国に、20万とも言われる人々が人権問題のために中国に逃げ出しています。

 それらすべての人権侵害の原因は金正日独裁体制にあります。それにもかかわらず、米国の決定は圧政を長引かせるものであります。今回の決定は現状からの解放を渇望している北朝鮮人民にとって、貴国に対する希望を失望へと変えるものと言わざるをえません。

2、日米同盟へのダメージ

 今回のテロ支援国家指定解除決定は、核問題の進展のためのものであるはずです。しかし、このやり方で北朝鮮は唯一最大のカードである核を廃棄するでしょうか。私たちには14年前、1994年の北朝鮮核危機におけるジュネーブ合意の失敗を繰り返しているだけにしか見えません。

 我が国は唯一の被爆国であり、広島、長崎の惨害には被爆から63年が経過した今日でも苦しみ続けている人がいます。その私たちの目からみたとき、今回の合意は核抑止力を貴国に依存している日本にとって核の危機をより高めるものとしか思えません。

 もちろん、拉致問題の解決のためにテロ支援国家指定が大きな圧力になってきたことは事実であり、その意味も含めこれまで両国の信頼の上に築かれてきた同盟関係が今回の決定で毀損されることを私たちは深く憂慮します。

3、拉致被害者・家族の失望

 ブッシュ大統領は2006年4月、13歳のとき北朝鮮工作員によって拉致された被害者横田めぐみさんの母、早紀江さんに会って下さいました。それが家族のみならず、日本人すべてにとってどれだけ力強い励ましになったか分かりません。面会の後大統領は「ホワイトハウスに来て以来、最も心を動かされた面会の一つだ。信じがたいのは国家が拉致を承認したことだ。国家の指導者が小さな子供の拉致を奨励したことことは想像することさえ困難だ」と言っています。

 クリスチャンであるめぐみさんの母、横田早紀江さんは同じクリスチャンである大統領の言葉を今も信じています。私たちは心の底から大統領がお母さんに語ったことをやり遂げていただくことを期待しています。

 もちろん、私たちは米国政府に「拉致問題を解決して下さい」とお願いするつもりはありません。これは私たちの問題であり日本国政府と国民が解決すべきことです。また、米国の政策の優先順位は米国民が決めることであり、米国の国益から考えれば拉致問題より核問題が優先することは理解できます。

 しかし、今回の決定は優先順位が高かったはずの核問題の解決にも逆行し、米国がこれまで推進してきたはずの自由と民主主義という価値観にも背反するものであります。

 私たちは皆様が私たちと共に行動して下さり、拉致被害者と、今北朝鮮で苦しんでいる2000万の人々が一刻も早く自由を享受できるように、今回の決定を再考して下さることを切に期待する次第です。

敬具

 特定失踪者問題調査会代表 荒木和博(拓殖大学海外事情研究所教授)
賛同者
青木英實(救う会福岡)
松尾秀雄(救う会いばらき)
川添友幸(救う会神奈川)
河村裕子(東京ブルーリボンの会)
清水仁(山本美保さんの家族を支援する会)
北村芳正(長崎拉致被害者救出ネットワーク)
森田和博(救う会高知)
近藤誠(桜応援団)
武藤政春(埼玉しおかぜの会)
森田優(救う会三重)
颯佐正俊(予備役ブルーリボンの会)
中村実(救う会千葉)
松田紗織(拉致問題全般研究会)
田久保忠衛(民社人権会議)
安藤哲夫(救う会宮城)
大野トシエ(群馬ボランティアの会)
松村讓裕(救う会秋田<秋田地区>)
伊藤田雄三(救う会大分)

※賛同者は名前のアルファベット順ですが、英文を見ていただいておわかりのように救う会神奈川の川添代表の名前を間違えてHideyukiにしてしまい、その順番で並べてあります。この場を借りてお詫び申し上げます。

(以下原文)

July 4, 2008

Dear United States Congresspersons,

Our organization, The Investigation Commission on Missing Japanese Probably Related to North Korea(COMJAN),based in Japan, completely independent, aims at rescuing Japanese people abducted by North Korea and improving North Korean human right violations such as political concentration camps and cruel treatments of North Korean defectors.

Japan was considerably shocked to know that the President George W. Bush notified the Congress of his decision to remove North Korea from the list of terrorism sponsoring states, which we believe contains the following three critical problems. We respect you because the United States shares the values of freedom and democracy with Japan and you are the driving force to realize it. That is why we solicit your reconsideration of this matter.

1. Decision against Freedom and Democracy

Needless to say, North Korea is one of the worst countries in terms of human rights violations. There is no freedom of speech; one percent of the population is detained in concentration camps as political prisoners. At least over ten percents of the population have died of starvation due to the misguided policy of the regime and sickness also caused by that for the last decade. North Korea is the only country where people starve to death without any civil war in the 21st century. As many as 200,000 people are said to have escaped to China causing serious human right issues.

All of the human right violations attributes to the Kim Jong-ill dictatorship. Nevertheless, the United States decision may help the tyranny prolong its life. We would have to say that it has turned most of North Koreans expectation for your country to disappointment although they really crave for emancipation from the current status.

2. Damage to the Japan-United States Alliance

The United States intends only to make progress on the nuclear issues by deciding to remove North Korea from terrorist list. However, will the regime abandon the nuclear actually, which is its only and most powerful diplomatic card? We are concerned that the United States administration might repeat the same mistake just as the Geneva Framework Agreement did during the nuclear crisis in 1994.

Japan is the sole country that has ever experienced the tragedy of the atomic bombings. Still now, 63 years after that, Hiroshima and Nagasaki victims are suffering from the aftereffects. In Japanese eyes, the United States decision this time would be nothing but aggravating of nuclear risk to Japan, whose nuclear deterrence totally depends on the United States.

It is obvious that the listing of North Korea as a terrorism sponsoring state has been enormous diplomatic pressure on that country in solving the abduction issues. All the more, we are afraid that this decision would damage the alliance that has been built on firm trust between Japan and the United States.

3. Disappointment of Abductees and Their Families

In April 2006, President George W. Bush had the kindness to meet Mrs. Sakie Yokota, the mother of a Japanese abductee Megumi Yokota, a girl who was kidnapped by North Korean agents at the age of 13. You could imagine how much this event heartened not only the families of abductees but also all the Japanese people. After the meeting, the president stated, ''I have just had one of the most moving meetings since I came in the White House. It is hard to believe that a state would approve abduction. It's difficult for us to imagine that a leader of any country would encourage the abduction of a young child. ''

Sakie Yokota, a christian mother of Megumi still trusts the remark made by the christian president. We hope from the bottom of our heart that the president could carry out what he said to the mother.

Of course, we do not mean that we are asking the United States government for solving the abduction issues because we know that the Japanese government and people should settle them by ourselves. Furthermore, we understand that the priority of United States policies is decided by United States people and the priorily of your policies would be the nuclear over the abduction issues.

However, the decision this time would run counter to the way for the settlement of the nuclear issues, and goes against the principles of freedom and democracy, which the United States has been promoting.

We sincerely wish that you woould kindly join our campaign and reconsider the decision so that both abductees and 20 million North Korean people in distress would be able to enjoy freedom sooner.?
Sincerely yours,

Kazuhiro ARAKI
Chairman
COMJAN
Professor, Institute of Foreign Affairs, Takushoku University, Japan

Advocates:
- Hidemi AOKI, Fukuoka Association for The Rescue of Japanese Kidnapped by North Korea
- Hideo MATSUO, Ibaraki Association for The Rescue of Japanese Kidnapped by North Korea
- Hideyuki KAWAZOE, Kanagawa Association for The Rescue of Japanese Kidnapped by North Korea
(※救う会神奈川の川添さんのお名前は友幸でした。Hideyukiと誤って記載したため順番もずれています失礼いたしました)。
- Hiroko KAWAMURA, Tokyo Blue Ribbon Association
- Hitoshi SHIMIZU, The group for Yamamoto Miho
- Housei KITAMURA, Nagasaki Network for The Rescue of Abductees.
- Kazuhiro MORITA, Kochi Association for The Rescue of Japanese Kidnapped by North Korea
- Makoto KONDO, SAKURA SUPPORTERS
- Masaharu MUTO, Saitama Shiokaze Association
- Masaru MORITA, Mie Association for The Rescue of Japanese Kidnapped by North Korea
- Masatoshi SASSA, Reserve Blue Ribbon Association
- Minoru NAKAMURA, Chiba Association for The Rescue of Japanese Kidnapped by North Korea
- Saori MATSUDA, Study circle of all cases of abdution
- Tadae TAKUBO, Congress of Democratic Socialists for Human Rights
- Tetsuo ANDO, Miyagi Association for The Rescue of Japanese Kidnapped by North Korea
- Toshie OHNO, Gunma Prefectures volunteers organization supporting for The family of Yokota Megumi San ,abducted by North Korea, and for all The same condition,s Familys
- Yoshiyasu MATSUMURA, Akita?Branch,Akita Pref. Association for The Rescue of Japanese Kidnapped by North Korea
- Yuzo ITOHDA, Oita Association for The Rescue of Japanese Kidnapped by North Korea

------------------------------------------------------
Investigation Commission on Missing Japanese Probably Related to North Korea (COMJAN)

2-3-8-401 Koraku, Bunkyo Ward, Tokyo 112-0004, Japan
TEL: 81-3-5684-5058 FAX: 81-3-5684-5059
Website: http://www.chosa-kai.jp/indexeng.htm
E-mail:[email protected]

|

« 2008年6月 | トップページ | 2008年8月 »