蒼い髪の乙女
主に「マリア様がみてる」と「リリカルなのは」の二次創作を書いています。「マリア様がみてる」はオリキャラが出たり、マイナーカプだったりします。「リリカルなのは」はなのは×はやてで書いています。なのはさんがはやてちゃんLOVEです!
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私の進路希望
久々のマリみてSS更新です!
今回も懲りずに志摩子×祐巳。
このSSの中では二人はもちろん恋人同士で、学年は3年生となっています。
ちなみにこれはゴールデンウィークSSだったりします。
内容は余りゴールンウィーク関係ないけど・・・・
それでは続きからどうぞ
in志摩子宅
「うー・・・どうしよう」
口が開くたびに出てくるのはこの数日間決まってこの言葉。
今は誰もが喜ぶゴールデンウィークの最中だというのに私の顔はどんよりと曇っていて、まるで自分にだけ休みがきてないみたい。
原因はわかっている。目の前にある一枚の紙が私をここまでどん底においやっているんだ。
でもいくら原因を解決しよとしても私一人じゃただ時間が無駄に過ぎていくだけだから、ちょうど時間が空いているゴールデンウィークの最中に志摩子さんに相談にのってもらいたくて志摩子さん家におじゃましている。
「何を悩んでいるの祐巳?」
飲み物を持って来てくれた志摩子さんが上半身を机の上に倒した私の隣に座った。
「志摩子さん・・・・これが全然書けないの」
私が志摩子さんに例の紙を見せると、志摩子さんは驚いた顔をして言った。
「進路希望調査?まだ出してなかったの、祐巳?」
そう、これが現在進行形で私を憂鬱にしている悩みの種、進路希望調査。
2年生のときも似たような進路希望調査はあったけど、その時はまだ大体でよかったから軽い気持ちで書けた。
だけど今回は違う。
この春、3年生という最高学年に上がった私たちは本格的に次の自分たちの進むべき大学を決めて、そこに合格するための勉強をこれから必死にしていかなきゃならない。
だから前みたいに安易に志望校を決めることができなくて、優柔不断な私は悩みに悩んで今みたいな状況に陥ってしまっている。
「あー、もう全然書けない。どうしよう」
「落ち着いて祐巳」
「そう言われても・・・・あ、そうだ!志摩子さんは何て書いたの?」
「私?」
「うん。参考になるかもしれないから」
「そうね・・・余り参考にはならないと思うけど、私は宗教を学びたいからそういう勉強ができる大学に進学するわ」
「やっぱり将来はシスターになるの?」
「いいえ、私はこのお寺を継ぐことにしたから」
「え!?」
志摩子さんのお寺を継ぐという言葉に私はとても驚いた。
だって志摩子さんは1年生の頃からシスターになりたいって言ってたし、今でも敬愛なクリスチャンなのは普段の行いを見ていれば良くわかる。
「そんなに驚くこと?」
「そりゃ驚くよ! シスターは諦めたの?」
「諦めたっていうより・・・それ以上の夢を見つけたからかしら」
そう言うと志摩子さんは私の方を見てクスッと微笑んだ。
「? でもこれでまた振り出しに戻っちゃったなー」
志摩子さんには悪いけど私は宗教なんて全然興味がないし・・・結局最後は自分で考えろってことなのか。
今日これで何回目もかも分からない溜め息をついた。
「あー、本当にどこの大学を目指そう」
「あら?別に進学するだけが全てじゃないわよ」
「え?就職しろってこと?」
「違うわよ」
進学と就職以外の他の道ってなんだろう?
私が不思議に思っていると、志摩子さん私の後ろに回って私を抱きしめてこう言った。
「私のところに永久就職しに来ないかしら?」
耳元で囁かれた言葉の意味に最初は頭が追いつかなかったったけど、その意味が分かった瞬間、顔が熱くなるのを感じた。
きっと今の私の顔はリンゴみたいに真っ赤に染まっている。
だってそれくらい恥ずかしくて、それくらい嬉しかったんだもん。
後日、進路希望を提出したら先生にもっと真面目に考えろと怒られた。
結構真剣に考えたんだけどなー。
私は進路を書き直すために、第一志望にお嫁さんと書かれた調査書を持って再び志摩子さんのところへ向かった。
私の夢が叶うのはもう少し後の話。
今回も懲りずに志摩子×祐巳。
このSSの中では二人はもちろん恋人同士で、学年は3年生となっています。
ちなみにこれはゴールデンウィークSSだったりします。
内容は余りゴールンウィーク関係ないけど・・・・
それでは続きからどうぞ
in志摩子宅
「うー・・・どうしよう」
口が開くたびに出てくるのはこの数日間決まってこの言葉。
今は誰もが喜ぶゴールデンウィークの最中だというのに私の顔はどんよりと曇っていて、まるで自分にだけ休みがきてないみたい。
原因はわかっている。目の前にある一枚の紙が私をここまでどん底においやっているんだ。
でもいくら原因を解決しよとしても私一人じゃただ時間が無駄に過ぎていくだけだから、ちょうど時間が空いているゴールデンウィークの最中に志摩子さんに相談にのってもらいたくて志摩子さん家におじゃましている。
「何を悩んでいるの祐巳?」
飲み物を持って来てくれた志摩子さんが上半身を机の上に倒した私の隣に座った。
「志摩子さん・・・・これが全然書けないの」
私が志摩子さんに例の紙を見せると、志摩子さんは驚いた顔をして言った。
「進路希望調査?まだ出してなかったの、祐巳?」
そう、これが現在進行形で私を憂鬱にしている悩みの種、進路希望調査。
2年生のときも似たような進路希望調査はあったけど、その時はまだ大体でよかったから軽い気持ちで書けた。
だけど今回は違う。
この春、3年生という最高学年に上がった私たちは本格的に次の自分たちの進むべき大学を決めて、そこに合格するための勉強をこれから必死にしていかなきゃならない。
だから前みたいに安易に志望校を決めることができなくて、優柔不断な私は悩みに悩んで今みたいな状況に陥ってしまっている。
「あー、もう全然書けない。どうしよう」
「落ち着いて祐巳」
「そう言われても・・・・あ、そうだ!志摩子さんは何て書いたの?」
「私?」
「うん。参考になるかもしれないから」
「そうね・・・余り参考にはならないと思うけど、私は宗教を学びたいからそういう勉強ができる大学に進学するわ」
「やっぱり将来はシスターになるの?」
「いいえ、私はこのお寺を継ぐことにしたから」
「え!?」
志摩子さんのお寺を継ぐという言葉に私はとても驚いた。
だって志摩子さんは1年生の頃からシスターになりたいって言ってたし、今でも敬愛なクリスチャンなのは普段の行いを見ていれば良くわかる。
「そんなに驚くこと?」
「そりゃ驚くよ! シスターは諦めたの?」
「諦めたっていうより・・・それ以上の夢を見つけたからかしら」
そう言うと志摩子さんは私の方を見てクスッと微笑んだ。
「? でもこれでまた振り出しに戻っちゃったなー」
志摩子さんには悪いけど私は宗教なんて全然興味がないし・・・結局最後は自分で考えろってことなのか。
今日これで何回目もかも分からない溜め息をついた。
「あー、本当にどこの大学を目指そう」
「あら?別に進学するだけが全てじゃないわよ」
「え?就職しろってこと?」
「違うわよ」
進学と就職以外の他の道ってなんだろう?
私が不思議に思っていると、志摩子さん私の後ろに回って私を抱きしめてこう言った。
「私のところに永久就職しに来ないかしら?」
耳元で囁かれた言葉の意味に最初は頭が追いつかなかったったけど、その意味が分かった瞬間、顔が熱くなるのを感じた。
きっと今の私の顔はリンゴみたいに真っ赤に染まっている。
だってそれくらい恥ずかしくて、それくらい嬉しかったんだもん。
後日、進路希望を提出したら先生にもっと真面目に考えろと怒られた。
結構真剣に考えたんだけどなー。
私は進路を書き直すために、第一志望にお嫁さんと書かれた調査書を持って再び志摩子さんのところへ向かった。
私の夢が叶うのはもう少し後の話。
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