蒼い髪の乙女
主に「マリア様がみてる」と「リリカルなのは」の二次創作を書いています。「マリア様がみてる」はオリキャラが出たり、マイナーカプだったりします。「リリカルなのは」はなのは×はやてで書いています。なのはさんがはやてちゃんLOVEです!
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エピローグ
再演いばらの森のエピローグです。
後編を読み終えてからお読みください。
それでは続きからどうぞ。
ガッタン、ゴットン電車が揺れる。
私たちを目的地まで運んでいく。
あの後、電車が来たことに気付いた私たちはキスを止めて自分たちの荷物を持って電車に乗った。
席はたくさん空いていていたので、向かい合った席の片方に荷物を置いてもう片方に二人で座ることにした。
「ねぇ、乃梨子ちゃん。私たちがこれからお世話になる人ってどんな人なのかな?」
「うーんとね。リリアン時代の薫子さんのお姉さまで、名前は松里春奈さん。とても優しい人って聞いたよ」
「春奈さまか・・・会ったらまず最初にお礼を言わないとね」
「そうだね。私たちに居場所をくれた人だもんね」
そんな人を紹介してくれた董子さんには一生頭が上がらないだろう。
「まあ、今はそれよりも」
「ん?どうしたの?」
「まだ私、遅れた理由聞いてないんだけど」
聖さまは駆け落ちのことを祐巳から聞いたって言ったのに、祐巳は遅れながらも着てくれた。
色々と矛盾する点があって結構混乱していたりする。
「あー・・・家を出るとこまでは良かったんだけど、途中で運悪く蓉子さまと聖さまに捕まっちゃって。それで何でそんな荷物抱えてるのって尋ねられてそれで・・・」
「・・・祐巳は嘘つけないもんね」
「あはは、ごめんね。それで全部話したら聖さまは乃梨子ちゃんのところに行くって言って、私はそのまま喫茶店で蓉子さまに説得されて行こうにも行けなかったんだ」
ようするに聖さまは私にカマをかけたってこか。それとも蓉子さまが絶対に祐巳を説得するって自信があったのかな。
たぶん私は後者だと思うけど。
「何度も言われたよ。もっと良く考えなさい、世界はあなたたち二人だけじゃないのよって。そんなこと分かっているけど、私には乃梨子ちゃんのいない世界なんて考えられないから。そしたら最後は蓉子さまの方が折れちゃった」
えへへ、と笑う祐巳。
そんな笑顔をされたら文句なんて言えないじゃないか。
「なんだか眠くなってきちゃった」
「私も。目的の駅に着くまで時間があるから一眠りしようか?」
「うん。それじゃあお休み乃梨子ちゃん」
「お休み、祐巳」
私たちは手を繋いで一緒に夢の世界へ旅立った。
祐巳、さっきは嬉しかったよ。私には乃梨子ちゃんのいない世界なんて考えられないって言ってくれて。
だから私も目が覚めたら一番に、祐巳が世界で一番大好きだって伝えるから。
ガッタン、ゴットン電車は揺れる。
夢見る私たちを私たちを運びながら。
後編を読み終えてからお読みください。
それでは続きからどうぞ。
ガッタン、ゴットン電車が揺れる。
私たちを目的地まで運んでいく。
あの後、電車が来たことに気付いた私たちはキスを止めて自分たちの荷物を持って電車に乗った。
席はたくさん空いていていたので、向かい合った席の片方に荷物を置いてもう片方に二人で座ることにした。
「ねぇ、乃梨子ちゃん。私たちがこれからお世話になる人ってどんな人なのかな?」
「うーんとね。リリアン時代の薫子さんのお姉さまで、名前は松里春奈さん。とても優しい人って聞いたよ」
「春奈さまか・・・会ったらまず最初にお礼を言わないとね」
「そうだね。私たちに居場所をくれた人だもんね」
そんな人を紹介してくれた董子さんには一生頭が上がらないだろう。
「まあ、今はそれよりも」
「ん?どうしたの?」
「まだ私、遅れた理由聞いてないんだけど」
聖さまは駆け落ちのことを祐巳から聞いたって言ったのに、祐巳は遅れながらも着てくれた。
色々と矛盾する点があって結構混乱していたりする。
「あー・・・家を出るとこまでは良かったんだけど、途中で運悪く蓉子さまと聖さまに捕まっちゃって。それで何でそんな荷物抱えてるのって尋ねられてそれで・・・」
「・・・祐巳は嘘つけないもんね」
「あはは、ごめんね。それで全部話したら聖さまは乃梨子ちゃんのところに行くって言って、私はそのまま喫茶店で蓉子さまに説得されて行こうにも行けなかったんだ」
ようするに聖さまは私にカマをかけたってこか。それとも蓉子さまが絶対に祐巳を説得するって自信があったのかな。
たぶん私は後者だと思うけど。
「何度も言われたよ。もっと良く考えなさい、世界はあなたたち二人だけじゃないのよって。そんなこと分かっているけど、私には乃梨子ちゃんのいない世界なんて考えられないから。そしたら最後は蓉子さまの方が折れちゃった」
えへへ、と笑う祐巳。
そんな笑顔をされたら文句なんて言えないじゃないか。
「なんだか眠くなってきちゃった」
「私も。目的の駅に着くまで時間があるから一眠りしようか?」
「うん。それじゃあお休み乃梨子ちゃん」
「お休み、祐巳」
私たちは手を繋いで一緒に夢の世界へ旅立った。
祐巳、さっきは嬉しかったよ。私には乃梨子ちゃんのいない世界なんて考えられないって言ってくれて。
だから私も目が覚めたら一番に、祐巳が世界で一番大好きだって伝えるから。
ガッタン、ゴットン電車は揺れる。
夢見る私たちを私たちを運びながら。
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