東京都が、汚染を知っていて購入した(これからも1260億円かけて残りを購入しようとしている)豊洲新市場予定地は東京ガス豊洲工場跡地で、汚染がひと
つ前のエントリーで挙げたようにまんべんなくべったりとかつ複合的に広がっていることを書きましたが(こんなふうに↓)、こんなに酷い汚染を「軽微だ」と
言っている以上、イシハラ都政がちゃんと費用を見積もれていないことは明らかでしょう。
過小評価して伝えています。これが586億円の処理費用見積りの背景に。
ということは、そうと う見落としていますね。
そ れでいて、イシハラ都政は、10回にわたって描いている(もっと書こうかなと思います)、いかさま丸出しの汚染除去実験を、経緯も明らかにしないまま、だ らだらと(これまた税金を使って)行い、
(結局6種の実験はまったく実験たる要件を満たさず。クリックで拡大)
それに経緯の資料は喧嘩を売っているかのように墨塗りで都議に提出し、
(クリックで拡大)
これで何を言うつもりなのでしょう。
ちなみに、久々に示しますが、操業時の航空写真はこちらで (クリックで拡大)
プラントの稼動状態の写真です(クリックで拡大)
~~~
さて本題です。
東京都に土地を販売した(これから も予算が計上されている)ところの、東京ガスの株主総会が今日(6月29日)、開かれますね。
<9:00 追記>
今年もまた、この東京都との契約有無が問題になるでしょうか?
一昨年も質問が出た、ということですので追記します。
その前に「除去実験結果」を東京都は出して「もう汚染は出ません」と安全宣言しておきたかっ ただろうなー、と想像します。
<ここまで9:00追記>
東京ガスも最初はさすがに甚大すぎる汚染があるために売ることをためらった があまりに強く乞われての契約だった、ということですね。(新党日本の田中康夫議員も以前指摘されていましたね)
そしてここからが本当に 本題です。
都議会で「汚染がこんなに酷いと発覚したということは、東京ガスとの契約当初段階から懸念されていたはずで、その証拠が多数あ ります(そのため、過去の購入した土地での汚染のある分の損害160億円が住民訴訟にもなっているのはこちらでもお知らせしたとおりです。
→http://ameblo.jp/garbanzo04/entry-10543224202.html )。
そ して、「後から新たに汚染が見つかったら(過小評価しているのだから、まあ間違いなく見つかります)、その処理費用はどうするのか」、と問われたお東京都 様は、それは東京ガスにも費用を依頼する契約だ、というといった答弁をかつては繰り返していましたが、実は非常に疑わしい、というよりはそういった「契 約」の実態などないのでは、といった点が、都議会でも追及されています(3月18日、伊藤ゆう議員)。
まあ、よしんばお東京都様のおっ しゃるとおり、その負担が契約として存在したのだとすれば、無謀な汚染地域への市場移転計画(官製地上げ)のために、回りまわってガス利用者が負担を払う ことになる、つまり魚が汚染される恐れがあるだけでなくて、それを焼くガス 代金からも汚染処理費用を払うというまっぴらごめんな状態なわけですし、また、いつの間にやら都との間でこうした数百億円オーダーの費用負 担の事後発生とは、株主という観点から見ても大変なことになるでしょうし、懸念されるとおり、社会的責任も追及されるでしょう。
東京都が 完全にかぶる場合には、税金からの支出、これも結局わたしたちの負担で す。
一方、そうしたお東京都様の答弁に真 実がないのだとしたら、さらにまた放置できない事態です。
ではまず、2006年・2007年の都議会での回 答を見てみます。
こちらが2007年の議事 です。
さてさて。こちらは議事録になる前の速記録ですが(3月の議事録がまだないようです。すごい)、今年 (2010年)の3月18日の経済・港湾委員会です。
伊藤ゆう議員の質問に、壊れたレコード(という比喩ももう伝わらない世代が多いのかもしれな いですが)のように、意味不明な答弁を繰り返しています。2007年頃までの断定ぶりとの違いがどうしてなのか、首を捻らざるを得ません。
過小評価して伝えています。これが586億円の処理費用見積りの背景に。
ということは、そうと う見落としていますね。
そ れでいて、イシハラ都政は、10回にわたって描いている(もっと書こうかなと思います)、いかさま丸出しの汚染除去実験を、経緯も明らかにしないまま、だ らだらと(これまた税金を使って)行い、
(結局6種の実験はまったく実験たる要件を満たさず。クリックで拡大)
それに経緯の資料は喧嘩を売っているかのように墨塗りで都議に提出し、
(クリックで拡大)
これで何を言うつもりなのでしょう。
ちなみに、久々に示しますが、操業時の航空写真はこちらで (クリックで拡大)
プラントの稼動状態の写真です(クリックで拡大)
~~~
さて本題です。
東京都に土地を販売した(これから も予算が計上されている)ところの、東京ガスの株主総会が今日(6月29日)、開かれますね。
<9:00 追記>
今年もまた、この東京都との契約有無が問題になるでしょうか?
一昨年も質問が出た、ということですので追記します。
その前に「除去実験結果」を東京都は出して「もう汚染は出ません」と安全宣言しておきたかっ ただろうなー、と想像します。
東京都議会 総括質疑(第2日)3月12日(金曜日)
http://www.gikai.metro.tokyo.jp/record/yotoku/2010/d6220001.html#0312
予 算特別委員会速記録第三号
〇斉藤委員 環境確保条例しかなかったころにつくって、環境確保条例に基づいた処理は東京ガスということだとい うことです。
実際には、都が今、調査している部分というのは、環境確保条例からさらに上乗せをした部分ですから、その部分がどうなるかというこ とは全く未知数というふうな感じですね。
そして、なおかつ、特に保留地については、まあ、保留地ということはあっても、直接、保留地の売買にお いては東京ガスという名前は全く出てこないという状態ですから、その部分でさかのぼるということはできない。売買契約書で原因者にさかのぼるということは できません。
もう一つ、東京ガスの方からの視点で考えてみるんですが、こういった場合に、知事の会見もそうなんですけれども、東京ガスとの協議 ということの話がよく出ます。で、今、お話を聞いていると、何となく東京ガスに負担させるべきというふうに聞こえるんですけれども、ご存じのように、平成 十二年の六月に東京ガスは、弊社豊洲用地への築地移転にかかわる御都のお考えについてという質問書を東京都に出すとともに、広く広報しています。
その中では、東京ガスみずからリスクについて言及して、弊社としては基本的に、これは 市場はということなんでしょう、市場は受け入れがたいところでありますとして、工場跡地であり、埋設物と土壌改良に多額の費用がかかる等の意見を示してお りました。
また、その後、四万三千倍のベンゼンが調査で出るわけなんですが、このときの後の平成二十年の六月二十七日の東京ガス株式会社本社での定時株主総会でも、個人投資家の、 東京ガスの工場跡地からベンゼンなどが基準値を大幅に超えて有害物質が出ていると報道がされて、大変株主として心配をしているけれども、大丈夫かという旨 の質問がありました。
それに対して、社長から指名された担当役員より、満座の株主の前で、東京都の指導のもとで的確に処理をして いるので問題はないという旨の答弁をしているんですね。
ですので、これはつまり、株主の前で、いや、うちの負担になることはないんだと、大丈 夫、もうやることはちゃんとやっているんだから大丈夫だということをいっているんですね。
つまり、株主に対して責任があるわけです。我々東京都 が都民に責任があるのと一緒のように、向こうは株主に対して責任があるから、そんな、後でまた追加で負担をさせてくれということは、必要があれば、それな りの防御線を張る話であって、満座の株主の前で説明するというのは、大丈夫だということだったんです。
実際にこの流れの中で、平成十二年六月 に、そんな心配をしているということを、株主のためにも東京ガスがいっているにもかかわらず、東京都はその進言をある意味封じ込めてしまって、土地売買に 走っています。
そして、今になってから東京ガスに社会的責任をというふうにお願いしているというのは、東京ガスからしてみれば、そのときに心配 したじゃないか、リスクがあると心配して、自分たちは書類まで出したじゃないかと。だけれども、そのときには自分たちの意見は全部通らなくて、今度は、責 任があるからお金出しなさいといわれれば、東京ガスとしても、それこそ追加で費用負担を行ったときに、株主を初め、関心が持たれるのは必至な事項になって しまうんじゃないか。
私から見れば、東京ガスの方が全額出すようなことはまずないだろうと思っています。これはあくまで私見です。
そ して、現在、東京ガスと今、協議をしているということですが、じゃ、いつまでにまとめるのか。そもそもまとめることはできるのか、見通しについて、ご答弁 可能な範囲で所見を伺います。
〇岡田中央卸売市場長 ご答弁する前に一つ確認をさせていただきたいんですが、先生の、保留地については 土壌汚染対策は東ガスはやらないのではないかというようなご質問だったのかと思うんですけれども、これについては、新市場予定地全域について東京都が土壌 汚染対策をし、そこの部分につきましては東ガスから負担をいただくという形で申し入れをしていますので、そういう意味では、保留地部分につきましても東ガスに負担分をいただくという考え方でお話をさせていただいていると いうことでございます。
それから、平成十二年のときに東ガスさんからそういう申し入れがあったとかどうかということでございますが、その後の経 緯をごらんいただきたいと思います。
平成十三年の段階では、都と東京ガスとの間で基本合意を結んで、今後話し合いをしていきましょうというよう な話をしているわけでして、十四年の段階では、東京ガスさんも入れた地権者の間でいわゆる合意ができ、十七年のときには、さらに土壌汚染対策についての上 乗せについての取り決めもしているという形になって、さらに十九年の段階で、いわゆる土壌汚染対策についての完了が出ているという形でございますので、当 初はどうであったかということはともかくとして、十三年以降、市場が豊洲に移るということで、東京ガスさんとの間で合意ができて話を進めてきているという ことだろうと考えております。
それから、ご質問の、それでは、今やっております東京ガスとの話し合いということでございますけれども、どうなっ ているのかということにつきましては、先ほどもご説明をさせていただきましたけれども、現在話し合いを詰めておりまして、例えば実験の結果などにつきまし ても、これらを踏まえてさらに協議を進めていきたいというふうに思っていまして、都としては、今後、東京ガスとの間の話し合いを終えた上で用地を購入して いきたい、こういうふうに思ってございます。
<ここまで9:00追記>
東京ガスも最初はさすがに甚大すぎる汚染があるために売ることをためらった があまりに強く乞われての契約だった、ということですね。(新党日本の田中康夫議員も以前指摘されていましたね)
そしてここからが本当に 本題です。
都議会で「汚染がこんなに酷いと発覚したということは、東京ガスとの契約当初段階から懸念されていたはずで、その証拠が多数あ ります(そのため、過去の購入した土地での汚染のある分の損害160億円が住民訴訟にもなっているのはこちらでもお知らせしたとおりです。
→http://ameblo.jp/garbanzo04/entry-10543224202.html )。
そ して、「後から新たに汚染が見つかったら(過小評価しているのだから、まあ間違いなく見つかります)、その処理費用はどうするのか」、と問われたお東京都 様は、それは東京ガスにも費用を依頼する契約だ、というといった答弁をかつては繰り返していましたが、実は非常に疑わしい、というよりはそういった「契 約」の実態などないのでは、といった点が、都議会でも追及されています(3月18日、伊藤ゆう議員)。
まあ、よしんばお東京都様のおっ しゃるとおり、その負担が契約として存在したのだとすれば、無謀な汚染地域への市場移転計画(官製地上げ)のために、回りまわってガス利用者が負担を払う ことになる、つまり魚が汚染される恐れがあるだけでなくて、それを焼くガス 代金からも汚染処理費用を払うというまっぴらごめんな状態なわけですし、また、いつの間にやら都との間でこうした数百億円オーダーの費用負 担の事後発生とは、株主という観点から見ても大変なことになるでしょうし、懸念されるとおり、社会的責任も追及されるでしょう。
東京都が 完全にかぶる場合には、税金からの支出、これも結局わたしたちの負担で す。
一方、そうしたお東京都様の答弁に真 実がないのだとしたら、さらにまた放置できない事態です。
ではまず、2006年・2007年の都議会での回 答を見てみます。
東京都議会 公営企業会 計決算特別委員会第一分科会速記録第三号
平成十八年十月二十五日(水曜 日)
http://www.gikai.metro.tokyo.jp/record/kouketsu/d4020116.html
(略)
〇植木委員 二年にわたって行うとなる と、相当な費用が多分あると思うんですけれども、ちょっと心配なのは、売買契約がどうなっているかということなんです。既に買った部分、これから買う部 分、いろいろあるんですけれども、当然、第三者機関によって、確認検査機関があって、そこでチェックを受けてきていますけれども、それでも一〇〇%土壌を くまなくできるわけじゃない。やっぱりサンプル調査ですから。そういう場合 に、東京ガスが原因者と見られた汚染が発見された場合、それは例えば特記事項というのでしょうか、あるいは瑕疵責任というんでしょうか、そういうのは盛り 込む予定はございますでしょうか。
〇後藤新市場建設調整担当部長 先ほど来ご説明申し上げましたとおり、東京ガスによる 処理は十八年度末で完了する予定でございます。その後、東京都が工事をした場合に東京ガスの操業に基づく汚染物質等が発見された場合につきましては、契約書の文言は今不確かでございますが、東京ガスが処 理をするという了解は得てございます。
・植木委員=出席委員 植木こうじ(共産党)
・後藤新市場 建設調整担当部長=出席説明員 中央卸売市場 新市場建設調整担当部長 後藤 正
こちらが2007年の議事 です。
東京都議会 経済・港湾委員会速記 録第七号
平成十九年六月二十一日(木曜日)
http://www.gikai.metro.tokyo.jp/record/keiko/d3060138.html
(略)
〇大沢委員 加えて、先ほどありました ように、強いアルカリ性を示す排水が東京湾に流れているという現状もあるわけでございます。この強いアルカリ性を示す水が東京湾に流れ込むということは私 も好ましくないことだと思いますので、早急に対策を行っていただきたいということを、私からも強く要望させていただきます。
次に、東京都がこれ から行う追加調査で新たに土壌汚染が見つかった場合、その処理についてはだ れが行い、そしてまた、その費用はだれが負担するのかをお伺いいたします。
〇後藤新市場建設調整担当部長 豊洲新市場予 定地における汚染物質の処理等につきましては、汚染原因者の負担でございます。したがいまして、東京都は平成十七年五月、東京ガス株式会社との間で、処理基準を超える操業由来の汚染土 壌について、同社が適切に処理を行うという内容の確認書を取り交わしております。
〇大沢委員 わかりまし た。それでは、新たに土壌汚染が発生したということは、しっかりと法的にも東京ガスが費用の負担や、その除去を行うことが明確にされているということで安 心したわけでございます。
・大沢委員=大沢 昇(民主党)
・後藤新市場建設調整担当部長=中央卸売市場 新市場建設調整担当部長 後藤 正
さてさて。こちらは議事録になる前の速記録ですが(3月の議事録がまだないようです。すごい)、今年 (2010年)の3月18日の経済・港湾委員会です。
伊藤ゆう議員の質問に、壊れたレコード(という比喩ももう伝わらない世代が多いのかもしれな いですが)のように、意味不明な答弁を繰り返しています。2007年頃までの断定ぶりとの違いがどうしてなのか、首を捻らざるを得ません。
東京都議会 経済・港湾委員会速記録第七号===
平成二十二年三月十八日(木 曜日)
http://www.gikai.metro.tokyo.jp/record/keiko/d3060192.html
(略)
〇伊藤(ゆ)委員 今、十三年の二月の覚書に よって、豊洲が有力な候補地になったという答弁でありましたが、さらにさかのぼること平成十二年の六月二日に、東京都は、東京ガスからの質問状を受けて、 同年の六月二十七日に回答を出しています。この回答は、もう既に、都が豊洲への市場移転に向けた合意を取りつけるための回答ではなかったのかと思うんです が、いかがでしょうか。
という付近から始まります。とても長文ですが、何度も繰り返し伊藤ゆう都議が質問しても、
〇 伊藤(ゆ)委員 今までの答弁からいって も、東京ガスが処理するという了解を得ているというふうにいわれているんですよね、事実。東京ガスと協議する了解が得られているというふうに答弁している わけじゃないんです。この答弁に基づいて、我々はそういう理解をいたしてここまで進んできたわけでありまして、だとすると、東京ガスが処理をする了解とい うのは、いつどのような形でとられたのかということをお伺いしたわけです。
私は、去る三月十二日に、東京ガスの担当者の方に都議会民主党にお越しをい ただいて、この議事録についての質問をさせていただきました。東 京ガスの担当者は、都の答弁について認識しておらず、真意はわからないが、答弁のようなことは今までの確認書には書かれていませんという回答であり、しか もこれは文書でもいただいております。これでは、了解がなかったということではないんでしょうか。
〇黒川 参事 都市ガス製造の操業に由来する汚染物質が新たに発見された場合には、協議を行っていくということについて、確認書の締結時に了解を得て(管理人:確認?)ございます。
〇伊藤(ゆ)委員 先 ほどからちゃんと答弁していただきたいということを申し上げているんですが。協議をするための了解は、確かに誠意を持って協議しますと合意書でも確認書で も書かれておりますので、そうだと思います。問題は、費用の負担、まして五 百八十六億円という巨額に上るこの費用負担をどう扱うのかということが、まさに今問題になっているのであって、そのことについての事前の予 測として、こういう事態が起きたらどうなるんでしょうかということを、植木委員も、あるいは大沢議員も質問されてるわけです。そのときに、東京ガスが処理するという了解を得てますと、こういう答弁をされているんで、じゃ、この答弁は間違いだったんだというご 理解なんでしょうか、お伺いしたいと思います。
〇小沢委員長 理事者におかれましては、質問に対して的確 なご答弁をお願いいたします。
〇黒川参事 この答弁の認識でございますけれども、都が行った詳細な土壌汚染調査により、都市ガス製造の 操業に由来する高濃度の汚染物質の存在が確認されたことを受け、協議の申し入れを行っているというところ(管理人:進行形??)でございます。
〇伊藤(ゆ)委員 ここが非常に重要なところ なんですよね。ですから、答弁されているこ とと、過去に答弁されていること、今いわれていることは明らかに内容が食い違います。食い違うという事実はお認めになるんでしょうか。
〇黒川参事 答弁は、都市ガス製造の操業に由来する汚染が新たに発見された場合には、従前の土地所有者である東京ガス株式会社に対し て、土壌汚染対策経費の負担を求める協議を することができるという趣旨を説明したものでございます。
(中略:都の回答が要領を得ず繰り返し長文なので略しましたが、重要なので上記リンクをご覧ください)
〇伊藤(ゆ)委員 次に行きますけれども、その了解がなかったんだとすれば、これは今まで、この確認書、合意書をもって、東京ガス に一部負担を求めることができるという旨の趣旨と大きく異なってくるというふうに思うんです。ですから、今の土壌処理費用の東京ガス負担は、実は負担の割合を議論しているんじゃなくて、負担 をするかどうかの、ゼロベースから始まっているんじゃないかなというふうに思えてなりません。ですから、この了解があったのか、なかったのかということは、議会 の理解、あるいは東京ガスと東京都の理解においても非常に重要な点だというふうに私は思っております。
次 いで、最後に伺いますけれども、都は、今回の土壌改良によって汚染が完全に除去されたんだと、させられるんだというふうにいわれているわけですけれども、土壌改良後に新たな土壌汚染が発覚する可能性もある というふうに思います。その場合、さらなる追加対策費が発生するというふうに思うんですけれども、この費用負担については、東京ガスとの協議でどのように 扱う予定になり、また、どういう文書に基づいて、新たな土壌対策費用というものを協議していく予定なんでしょうか、お伺いします。
〇岡田 中央卸売市場長 先ほど来ご説明させていただいていますけれども、現在、東京ガスと話し合いをさせていただいております。そこに、いわゆる負担についての 法的効果はあるかどうかということではなくて、私どもは、五百八十六億円という巨費を投じて、あそこをきれいにするという形を、土壌汚染対策をするという ことをまず前提にしまして--ただ、残念ながら、この五百八十六億円すべてではないにしても、原因がやはり東京ガスの操業から由来しているということがあ りますので、そこについて東京ガスに負担を 求めるということで交渉をしてございます。
我々は、これまでもご答弁申し上げましたけど、用地購入をするまでの間 には、この問題について解決をしていきたいと。つまり、この問題を解決(管理人:つまり「汚染除去ができる」という実験結果をできるだけ早く出してしまおうということ!)し た上で用地購入をしていきますというふうにご答弁申し上げているということは、逆にいえば、用地購入するまでにこの問題の解決ということについて、負担の 問題についての解決ということを、我々としては解決していきたいというふうに考えておりますということでございます。
それから、もう一点、ただ いま理事からお話がありましたけれども、もし、さらに土壌汚染対策が発生する可能性がある場合、東京ガスの負担についてどうなのかというご質問だろうと思 うんですけれども、これは、例えば、代表質問の大沢先生に対するお答え、あるいは予算特別委員会のときの増子先生のご質問に対するお答えと同じになってし まうんですが、私どもは、技術会議からいただきました提言、これは、日本の最先端の技術、工法(管理人:イシハラ都知事お得意の、特許レベルのものでも最先端といってありがたがるあれです!)を選んでいただいた 対策であるということで、極めて信頼性が高 く(管理人:「クラスター爆弾型」複合汚染 40haでの処理実績がないのに、どう信頼性の検証をしたんでしょう????)、技術として確立されている対策であるというふうに思っております
(管理人:思うのは誰でも思えるんですよね)。これを確立すれば
(管理人:ってことは、やっぱり確立されているんじゃないということですね?)、 豊洲の土壌汚染対策はできるだろうと思っているわけですが、ちょっと言葉は悪いんで--念には念を入れてというのはちょっといい方がどうかと思うんです が、今、この豊洲の地において、土壌及び水において、本当に有効性がどうかということを確認しているわけでございまして、これが六月末には、すべての実験結果が出てくると いうことでございます。
この実験結果につきましては、先日もご答弁させていただきましたけれども、技術会議の方で検証していただいて、そうした もので、都民の皆様方に有効性ということについて、実際のデータでもってお示ししていきたいと思っています。その上で、具体的に土壌汚染対策を講じるとい うふうに思ってございます。
そうすることによって、我々は、あの土地に一生涯、人が住んだとしても、健康被害がないような土地、いわゆる安全性 が確保されるというふうにしていかなきゃいけないというふうになってございますので、私どもとしては、そうした万全な土壌汚染対策を講じていくということ で、私は、日本の科学技術を信じておりますので
(管理人:宗教的見地での お話が都議会でなされている)、そういう意味で万全な対策をとっていくということがお答えになろうかと思っております。
〇 伊藤(ゆ)委員 私も、日本の科学技術は、技術としては世界に比べて非常に高いものがいっぱいあると思います。あると思いますが、かつて詳細調査を行う前 の段階では、東京都の皆様方は、平成十三年指針と、あるいは、追加対策で十分に対策がなされているんだと、こういう理解のもとに進んできたんじゃありませ んか。ですから、今度もまた同じことが起き得るということを、やはり少なくとも食の安全を任されている市場の皆様には持っていただくことが大事だと思いま すので、万が一ということを、十が一ぐらいの可能性のつもりで、やっぱり対策を練っておいていただくということは、当然だというふうに私は思います。
そういう意味では、今、市場長から、法的にどうかは別としてという答弁がありましたけれども、東京ガスに対して、法的に費用負担を求められる根拠になるも のというのはおありなんでしょうか、伺いたいと思います。
〇岡田中央卸売市場長 先ほど来申し上げましたけど、私どもは、法的ということ ではなくて、先ほどの協定書だとか何かに基づきまして、協議を申し入れてい るというところでございます。
法的という意味は、根拠を法的な意味でという形になっているということではないというふうに思って おります。
それから、ただいま理事からの、一度あったことは二度ないようにしろということにつきましては、これは、我々に対して、しっかり土壌 汚染対策をやれという、そういうご指示だろうというふうに受けとめまして、万全な対策をこれからとっていくということでございますので、まず第一に、六月 末の実験をきちっとやって、皆様方にしっかりしたデータを出していって、ご確認いただけるようにしていくという第一歩をまずしっかりやっていきたいという ふうに思っておりますので、よろしくお願いいたします。
〇伊藤(ゆ)委員 最後に、食の台所と都民の税金を預かる都の責任というのは、本 当に慎重には慎重を期して安全確認することだというふうに思います。安全確保に係る費用については、やはり、都民の負担を最小限にとどめるというのも、ま た都の責務だというふうに思います。
平成十九年に至るまで、土壌の専門家に意見を聞くことなく進めてきたこと、あるいは従来の調査、対策では不 十分かもしれないとの懸念を、知事と本当に協議したのか定かではないこと、あるいは将来の土壌汚染対策費に対する汚染者責任が、これまでも、今おっしゃら れたように、法的に整理をされていないことなどは、都の責任ある対応とはいえず、事態を深刻化させているんだというふうに思います。
ですから、 こうした過去の反省というものを素直に率直に受けとめていただいて、今後の取り組みの改善に努めていただきたいというふうに思います。
以上で、 質疑を終わります。
・伊藤(ゆ)委員=出席委員 伊藤 ゆう(民主党)
・小沢委員長=経済・港湾委員会委員長 小沢 昌也
・ 黒川参事=中央卸売市場 黒川 亨
・岡田中央卸売市場長=中央卸売市場 市場長 岡田 至