常総の水害 | CAPIN(キャピン)公式活動報告

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認定NPO法人「動物愛護を考える茨城県民ネットワーク CAPIN」
公式ブログ

今日は常総シェルターの当番の日です。


お世話を待つ犬がいます。


しかし、常総をこのような大規模な水害が襲うとは予測もしませんでした。



朝には開放していることを市役所に確かめた水海道有料道路は

昼には通行止めになっていて、迂回して、豊水橋を回りました。


かなりの大渋滞のなか、豊水橋を何とか渡りました。


向こう側が決壊しているのが見えました。


ぐんぐん水かさが増している鬼怒川。


豊水橋が、すぐ通れなくなりました。


市街地への浸水のためでしょう。






土手を回る道は危険だと言われました。


でも常総シェルターまでは近道なので、行ってみましたが


すれすれのところまで水があふれていたので、通るのをやめました。



豊水橋を支える石垣のすきまから、水鉄砲が出ているのです。


石垣はだいじょうぶか心配になりました。


下には集落があり、もし石垣が崩れたら、一気に水が押し寄せるでしょう。


危険を感じました。



消防隊も、近所の人も、皆集まって、暗い面持ちで、川面をみつめていました。



こんなにあふれた鬼怒川は見たことがありませんでした。


国交省の河川管理、治水政策が間違っていたことの証でしょう。


堤防を強化するように訴えていた市民の声を無視し、八ッ場ダムを作った結果です。



これも、天災でなく、人災といえるでしょう。


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TBSの報道が気になっていました。会員のおきくさんが報道のあった犬の溺れそうな場所を特定し、現場に向かって下さいました。筑西市でなく結城市でした。今回、問合せた市役所の、犬は見捨てるしかない、の言葉に驚きました。まだ若い男性の声でした。また、会員のえり子さんがテレビ局に問合せたときの対応、自分でさがせのガチャ切り、不正確な場所の報道に大きな失望を感じます。このような場合、消防や警察、自衛隊などの関わりは望めないのか、人が優先されるのが常だが、きっとその場にも消防や警察や役場の方は川にいて、土嚢の準備や見張りをしているはず、その方たちは、何もできない状況なのか。報道の側が、撮影のほかに、犬のためにその場でできることはなされたのか。虐待事件でも告発をできるのにしない、災害でもレスキューにつながる行動がない、あくまでニュートラルな立場に徹していて、それでよいのか。メディアのあり方について、日頃、疑問を感じているのですが、今回もまた考えさせられました。助けるために、その場でひとりひとりができることは何か。あきらめたらそれまでですから。



TBSで報道された現場のすぐ近くまで、おきくさんが駆けつけられましたが、50号は大混雑で付近は通行止め、警察に聞いてもよくわからないとのこと、とにかく犬はすでにいない様子(いったん水は膝の高さまで引いたらしい)、繋がれた犬ではなく、土管に住み着いた野良犬なので、逃げられると思われます。



常総の豊水橋付近が決壊しました。こちらが緊急性がありました。橋は三本通行止め。あるCAPIN会員さんが近くに暮らしているため、二匹の飼い犬は車に入れて、猫は、二階にあげてもらいました。二階には、戸棚を置いて高さが出るようにしてもらい、とにかく避難をと説得しました。



川をみにきていた周辺住民の方に、犬猫はどうしたかを聞きます。

犬を飼っていて繋ぎっぱなしの家がないかを聞いてまわります。

もう避難させた、とか、お住まいは高い場所だから大丈夫とのこと。



低い集落を車で回り、繋がれた犬を探しましたが、特に見当たらず、人もいない、ただ市役所の車輌がスピーカーで「ただちに避難してください」を繰り返していました。


庭先につながれたような犬はいない。

古くからの集落です。



鬼怒川から常総シェルターまでの土手沿いの道は、もう溢れそうでした。

沢山の人が増水の様子を見にきていました。



犬は飼ってるか、聞いてまわりました。



特にないと。







急いでシェルターに行き、3頭のお世話と馬の様子見とバナナあげ。

野犬捕獲器セット。



終わって鬼怒川に戻ろうとしたら、通行止めになっていました。

また大渋滞です。

土手の道をたどると、水かさが減っていました。








常総市役所には電話で、常総の被災動物は常総シェルターで面倒をみることを伝えてありました。


動物指導センターには、避難所への同伴避難を自治体に呼びかけてくださいとお願いしました。すでにやって下さっていました。



CAPIN会員の皆さんに、お住まいの自治体に電話をし、住民としてそれぞれの避難所への犬猫の同伴避難を求めるよう呼びかけました。



また、動物指導センターに、朝のテレビ報道の場所を伝え、センターはその場所に職員を派遣して下さいました。



対策本部を立ち上げるかどうかは、明日の様子をみたい、と。





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常総シェルターのニコちゃん。



かいちゃん




新たに捕獲器に入った、このあたりのボス犬。

色あせた首輪がついています。野犬のはいえ、元は飼われていたのでしょう。

だったら慣れるかもしれない。






捕獲のための、フードボール

捕獲器セット





また鼻を

叩かれたのか?


血がにじむ。

これは近日中に動きます。







避難所の豊岡小学校で「常総市では一律ペットはご遠慮頂いております」の言葉。


愕然としました。


働きかけます。



どこも通行止め。







迂回を重ね、守谷から橋を渡り、帰り着く。



夜中のご相談。


「常総市の災害で、Kの避難所にいます。

猫を飼っていて連れてきているのですが避難所は何処もはいれず車中泊をしています。



猫は、元々臆病なためかストレスなのか息が荒くなっています。

小さい移動用のキャリーしかなかったのでずっとその中にいます。

トイレもありません

トイレをさせることもできないです。

ご飯も水もあげれていません



もし可能ならば一時預かりなどしていただけませんでしょうか?

ご連絡お待ちしてます。

 

朝の5時には、CAPIN事務所で受入ました。







小さなキャリーで苦しかった猫さん。

レボリューションし、

2ダンケージでおしっことうんち、

ごはんとお水。


書類を交わします。




当会では、被災猫の預かりをしております。


あきらめないで、連れて逃げてください。




これをお読みくださっている全国の皆様、常総をはじめ、今回の水害で被災した方とその動物たちが、安心して避難できるよう、応援してください。

そして、同伴避難を、どうか皆様のお住まいの自治体にも呼び掛けてくださいませ。災害が発生してからでは遅いのです。事前に、準備が必要です。ペットを連れた方と、そうでない方の避難所を分ければ、問題は解決します。犬猫をつれて逃げた方に、肩身の狭い思いをさせないで!避難所での同伴避難があたりまえの世の中に!飼い主さんも日頃から避妊とワクチン、ノミダニをしてください。災害先進地域から学ぶことがたくさんあります。


飼い主さんが無事であることがもちろん大事です。

残されたとしたら、その犬猫が気がかりです。

どうしてもの場合、犬はくさりをはずしておけば、溺死を免れ、命は助かります。

連れて逃げても避難所で受け入れないなら、車に置かれた犬猫のサポートが不十分でない可能性があります。


さらに増水は続きます。


皆様、無事でいてください。


祈るような気持ちです。


byおかめ



















朝の段階から、




上流の低いところ(三坂町あたり)で決壊したことを聞きます。そのため、豊水橋の付近は水が減ったといいます。