偽物語 第十一話(最終回)「つきひフェニックス 其ノ肆」
しでの鳥、杜鵑の怪異。それが月火の怪異。
托卵という習性を持つこの鳥は、他の鳥の巣から親鳥が離れた隙を狙って卵を落とし、変わりに自分の卵を産み付けて親鳥に育てさせる。
フェニックスの怪異も子を孕んだ人間の胎内に子供を産み付けて育てさせる。
怪異としては無害の部類に入る。ただ偽物であり不死身。
どれほど傷ついても病気をしても完治し、寿命まで生き続けると、転生をを繰り返す怪異。
人間に擬態しているので、人間としての死は寿命という形で迎えるんだな。その寿命というのは何歳になるかとか、産まれる時に決めているのだろうか。
帰宅した阿良々木火憐は大破した自宅の玄関にビックリ。
阿良々木暦は自分が出かけている間に発生した事で、ダンプカーにでも突っ込まれたのではないか、とすっとぼける。
自宅にいた阿良々木月火は暦が帰宅するまで家の番をしていたが、今は疲れて眠っていると語る。
月火は攻撃された事を記憶していないのかな。出てきていきなり上半身を吹き飛ばされたから、はっきり認識していないのかもしれないな。本人的には五月蠅い呼び鈴で出た筈、というところかな。
火憐に門番を変わってもらった暦は、火憐に自分のために死ねるか、と問い掛ける。
簡単に「死ねる」と答える火憐は、月火のためにも妹なんだから死ねると即答する。
そんな火憐に、自分も妹たちのためなら死ねるのだと笑う。
しかしこれ、両親は戻ったらどうするんだろうな。とりあえずは家の修理を頼むにしても、かなり時間も費用も掛かりそうだな。
眠っている月火に突然キスをした暦。
キスをされた月火は目覚めて、暦を派手に蹴り飛ばすと初キッスにショックを受ける。
しかし暦は気にせず、月火とキスをしても何も感じず、やはり妹でしかないのだと実感すると、影縫余弦と斧乃木余接と戦うために出かける。
そんな暦に協力を約束する忍野忍。
暦から血を吸い、キスショット・アセロラオリオン・ハートアンダーブレードの時の姿に戻った忍と共に学生塾跡へとやってきた。
忍と斧乃木、暦と影縫の対決。
人間同士と怪異同士という対決図。
斧乃木も暦がやってくる事をある程度予測していたんだろうか。
忍野、斧乃木、貝木泥舟、そしてもう一人の4人は同じ大学の同期であり、月火の事を教えたのも貝木の仕業でした。
これはあれか、暦たちに邪魔されて追い出された意趣返しか。
でも貝木って月火とは会っていないはずなのに、どこで月火の事を知ったんだろうな。
暦たちと出くわした時に、彼らの事を調べたのだろうか。
そういや、忍野はこの事を知っていたんだろうか。彼なら知っていて、それでも放置していた可能性はありそうだけど。
自分の妹が怪異であろうとなかろうと、これまで同様に愛することが出来るという暦に対して、それならば怪異の力を持たない火憐や両親はどう思うのか。月火本人が怪異だと知ったらどうなるのか、と暦を圧倒しながら問い掛ける影縫。
彼女なりの考えの持ち主で、間違えているわけではないですね。いずれ月火も自分の不死性に疑問を持つ事もあるだろうし。ただ火憐は偽物だと知っても、やはり暦と同じように命を賭けるだろうし、暦は不死身じゃなくても同じようにしていた事は、忍野やガハラさんたちがこれまで何度も語っている事ですね。そんな子供たちを育てた両親も同じような発想の持ち主かもしれないけど。
一方的に影縫の前にやられる暦。
しかしこの人の人間ばなれした力はどういう修行の成果なんだろうか。たぶん今の暦は普通の人間なら、格闘家でも倒せるレベルなんじゃないかという気がするけど。
人間離れした強さです。
二人は忍と斧乃木、の対決の場へとやってくると、斧乃木が完敗していました。
ホント、大きな口を叩いていたのに、完全に一方的な勝負だったのか。影縫の雰囲気からすると、こうなる事は予測していたんだろうな。
忍とで最終決着を付けようという影縫だが、忍は勝負はしないと高笑い。
何より、まだ暦が敗北を認めていませんでした。
しかしこの二人が勝負していたらどうなっんだろうか。
他人に理想を押しつけるな、という影縫に、家族だから押しつけるし、嘘も吐くし、面倒も掛けるのだという。
「偽物である事が悪だというなら、その悪は僕が背負います。
偽る事が悪い事なら、僕は悪い奴でいいんです。
好感度なんかいらねぇよ。
僕は、最低な人間でいい」
ただ月火に「おいちゃんと」呼んでくれるなら、どんな悪も背負う覚悟を見せる暦。
そんな彼に影縫は「性悪説」だと語る。
人は産まれながらにして悪であるため、人の善行は偽りによるものでしかないという考え。
ちなみに性善説は逆に人間は産まれながらに善だが、成長することによって悪行を覚えるという逆のもの。
本物と変わらない偽物ではどちらに価値があるのか、かつて貝木が影縫たちに出した問い掛け。
影縫は当然のように本物に価値があるとし、忍野は同価値であると考えた。貝木は偽物の方が本物になろうという強い意志があるため、圧倒的に価値があると考えていた。
影縫は暦とのやりとりの中でようやくその考えを理解し、この一件から手を引くこととした。
貝木もたまには良い事言ってるんだな。それは彼自身が偽物だから、こーゆーセリフを口に出来たのかもしれないが。忍野の同価値という回答は、いかにも彼らしいかな。
アンリミテッド・ルールブック(例外の方が多い規則)=「鳥は捕っても、巣鳥は捕るな」
基本的に彼女たちが退治するのは怪異であり、その周辺の人々には危害を与えないんだな。
影縫は月火は自分たちの倒す怪異から例外として扱うことを決めました。
暦との戦いに何処か本気の殺気を感じなかった影縫。暦が戦いに手を抜いていたわけではないことも理解はしている。
それでも本気を出しているのも確かで、無意識下で力が抑えられていたという事だな。
暦はそれを影縫が暦を「人間」だと呼んだから。
吸血鬼化した状態の暦を人間と呼んだのは、これまで忍野だけだったため、暦の中で戦意がどこか削がれてしまっていたらしい。
そして暦の前から立ち去る影縫は、忍野では絶対に言わない台詞で締め括る、と告げると、「さようなら」とお辞儀をして立ち去る。
忍野は人前から姿を消す時でも、絶対に別れの挨拶を言わない人間だという事だね。
実際暦の前から消えた時も、別れの挨拶をすると言いながら、何も告げずに去っていったわけだし。
そして帰宅した暦は眠っている月火を見つめる。
またキスするんじゃないかと身構えていたという月火。
月火のために化け物みたいな人間と、人間みたいな化け物と戦ってきたという暦だが、それらは冗談として流しながら、暦は休み明けに彼女を紹介してやると告げる。
どうやらひたぎと付き合っている事を妹たちには知られていなかったらしい。
あれ、でもひたぎに家庭教師してもらってるから、ひたぎはこの家に翼と交代で足を運んでいるんじゃないのか? それともひたぎの時だけは、彼女の家に出かけてるのかな。
そんなわけで偽物語終了。
ですが傷物語の映画公開待ちですね。
この後のシリーズが続くことになるのかな。
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第11話 最終回 アニメ 感想 レビュー
托卵という習性を持つこの鳥は、他の鳥の巣から親鳥が離れた隙を狙って卵を落とし、変わりに自分の卵を産み付けて親鳥に育てさせる。
フェニックスの怪異も子を孕んだ人間の胎内に子供を産み付けて育てさせる。
怪異としては無害の部類に入る。ただ偽物であり不死身。
どれほど傷ついても病気をしても完治し、寿命まで生き続けると、転生をを繰り返す怪異。
人間に擬態しているので、人間としての死は寿命という形で迎えるんだな。その寿命というのは何歳になるかとか、産まれる時に決めているのだろうか。
帰宅した阿良々木火憐は大破した自宅の玄関にビックリ。
阿良々木暦は自分が出かけている間に発生した事で、ダンプカーにでも突っ込まれたのではないか、とすっとぼける。
自宅にいた阿良々木月火は暦が帰宅するまで家の番をしていたが、今は疲れて眠っていると語る。
月火は攻撃された事を記憶していないのかな。出てきていきなり上半身を吹き飛ばされたから、はっきり認識していないのかもしれないな。本人的には五月蠅い呼び鈴で出た筈、というところかな。
火憐に門番を変わってもらった暦は、火憐に自分のために死ねるか、と問い掛ける。
簡単に「死ねる」と答える火憐は、月火のためにも妹なんだから死ねると即答する。
そんな火憐に、自分も妹たちのためなら死ねるのだと笑う。
しかしこれ、両親は戻ったらどうするんだろうな。とりあえずは家の修理を頼むにしても、かなり時間も費用も掛かりそうだな。
眠っている月火に突然キスをした暦。
キスをされた月火は目覚めて、暦を派手に蹴り飛ばすと初キッスにショックを受ける。
しかし暦は気にせず、月火とキスをしても何も感じず、やはり妹でしかないのだと実感すると、影縫余弦と斧乃木余接と戦うために出かける。
そんな暦に協力を約束する忍野忍。
暦から血を吸い、キスショット・アセロラオリオン・ハートアンダーブレードの時の姿に戻った忍と共に学生塾跡へとやってきた。
忍と斧乃木、暦と影縫の対決。
人間同士と怪異同士という対決図。
斧乃木も暦がやってくる事をある程度予測していたんだろうか。
忍野、斧乃木、貝木泥舟、そしてもう一人の4人は同じ大学の同期であり、月火の事を教えたのも貝木の仕業でした。
これはあれか、暦たちに邪魔されて追い出された意趣返しか。
でも貝木って月火とは会っていないはずなのに、どこで月火の事を知ったんだろうな。
暦たちと出くわした時に、彼らの事を調べたのだろうか。
そういや、忍野はこの事を知っていたんだろうか。彼なら知っていて、それでも放置していた可能性はありそうだけど。
自分の妹が怪異であろうとなかろうと、これまで同様に愛することが出来るという暦に対して、それならば怪異の力を持たない火憐や両親はどう思うのか。月火本人が怪異だと知ったらどうなるのか、と暦を圧倒しながら問い掛ける影縫。
彼女なりの考えの持ち主で、間違えているわけではないですね。いずれ月火も自分の不死性に疑問を持つ事もあるだろうし。ただ火憐は偽物だと知っても、やはり暦と同じように命を賭けるだろうし、暦は不死身じゃなくても同じようにしていた事は、忍野やガハラさんたちがこれまで何度も語っている事ですね。そんな子供たちを育てた両親も同じような発想の持ち主かもしれないけど。
一方的に影縫の前にやられる暦。
しかしこの人の人間ばなれした力はどういう修行の成果なんだろうか。たぶん今の暦は普通の人間なら、格闘家でも倒せるレベルなんじゃないかという気がするけど。
人間離れした強さです。
二人は忍と斧乃木、の対決の場へとやってくると、斧乃木が完敗していました。
ホント、大きな口を叩いていたのに、完全に一方的な勝負だったのか。影縫の雰囲気からすると、こうなる事は予測していたんだろうな。
忍とで最終決着を付けようという影縫だが、忍は勝負はしないと高笑い。
何より、まだ暦が敗北を認めていませんでした。
しかしこの二人が勝負していたらどうなっんだろうか。
他人に理想を押しつけるな、という影縫に、家族だから押しつけるし、嘘も吐くし、面倒も掛けるのだという。
「偽物である事が悪だというなら、その悪は僕が背負います。
偽る事が悪い事なら、僕は悪い奴でいいんです。
好感度なんかいらねぇよ。
僕は、最低な人間でいい」
ただ月火に「おいちゃんと」呼んでくれるなら、どんな悪も背負う覚悟を見せる暦。
そんな彼に影縫は「性悪説」だと語る。
人は産まれながらにして悪であるため、人の善行は偽りによるものでしかないという考え。
ちなみに性善説は逆に人間は産まれながらに善だが、成長することによって悪行を覚えるという逆のもの。
本物と変わらない偽物ではどちらに価値があるのか、かつて貝木が影縫たちに出した問い掛け。
影縫は当然のように本物に価値があるとし、忍野は同価値であると考えた。貝木は偽物の方が本物になろうという強い意志があるため、圧倒的に価値があると考えていた。
影縫は暦とのやりとりの中でようやくその考えを理解し、この一件から手を引くこととした。
貝木もたまには良い事言ってるんだな。それは彼自身が偽物だから、こーゆーセリフを口に出来たのかもしれないが。忍野の同価値という回答は、いかにも彼らしいかな。
アンリミテッド・ルールブック(例外の方が多い規則)=「鳥は捕っても、巣鳥は捕るな」
基本的に彼女たちが退治するのは怪異であり、その周辺の人々には危害を与えないんだな。
影縫は月火は自分たちの倒す怪異から例外として扱うことを決めました。
暦との戦いに何処か本気の殺気を感じなかった影縫。暦が戦いに手を抜いていたわけではないことも理解はしている。
それでも本気を出しているのも確かで、無意識下で力が抑えられていたという事だな。
暦はそれを影縫が暦を「人間」だと呼んだから。
吸血鬼化した状態の暦を人間と呼んだのは、これまで忍野だけだったため、暦の中で戦意がどこか削がれてしまっていたらしい。
そして暦の前から立ち去る影縫は、忍野では絶対に言わない台詞で締め括る、と告げると、「さようなら」とお辞儀をして立ち去る。
忍野は人前から姿を消す時でも、絶対に別れの挨拶を言わない人間だという事だね。
実際暦の前から消えた時も、別れの挨拶をすると言いながら、何も告げずに去っていったわけだし。
そして帰宅した暦は眠っている月火を見つめる。
またキスするんじゃないかと身構えていたという月火。
月火のために化け物みたいな人間と、人間みたいな化け物と戦ってきたという暦だが、それらは冗談として流しながら、暦は休み明けに彼女を紹介してやると告げる。
どうやらひたぎと付き合っている事を妹たちには知られていなかったらしい。
あれ、でもひたぎに家庭教師してもらってるから、ひたぎはこの家に翼と交代で足を運んでいるんじゃないのか? それともひたぎの時だけは、彼女の家に出かけてるのかな。
そんなわけで偽物語終了。
ですが傷物語の映画公開待ちですね。
この後のシリーズが続くことになるのかな。
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