Angel Beats! EPISODE.13(最終回)「Graduation」
影を操っていた男との戦いを勝利した中村ゆりは保健室で目を覚ました。
そんな彼女の姿を見守るかなで、音無結弦、日向、直井文人の4人。
影はもう消えたのに、何故まだ残っているのかと疑問に感じるゆりに、音無はまだゆりが残っているからだと笑う。
しかし橘奏はゆりが抱えていたものが既に解決しているのだという事を直感的に見抜いてしまった。明らかに動揺してしまうゆりに、催眠術で真実を確かめようとする直井はシーツを掛けられるなど手ひどい扱い。
直井の催眠術はもっと使いどころが出てくるのかと思ったら、結局は音無の記憶を呼び戻す場面でしか活躍が無かったな。
最終的には認めてしまったゆりは、かなでが意地悪だと拗ねると、かなではゆりが天の邪鬼なだけと微笑む。自分の事を呼び捨てにするかなでに、ゆりは友達みたいで嬉しいと笑う。
ほんの少し前までは敵だとして銃撃戦などを繰り広げていたとは思えないほどに友好的な関係。ゆりにはこうして普通に接する事が出来る相手がいなかったというのも、二人の溝を深めていた原因なのかもしれないな。
彼らはかなでが経験した事の無いという卒業式の準備をしていた。
他の面々は既にこの世界から去っていた。NPCとなった高松もまた、元に戻ってこの世界から去る事が出来たと日向から報告を受けて、ゆりは思いの強さでいつか人に戻れるようになっていたのだろうと感じる。
岩沢が最後に歌った『My Song』の鼻歌を歌うご機嫌なかなで。
ちょっと前まではかなでが鼻歌を歌うとか、あり得ない現象でしたが。
ところで、NPCも全員いないのはなんでなんだろう。全部が影になってしまったからなのかな。しかし元々この世界の維持のためにまだ見ぬ神によって作られたのがNPCなら、欠損分は穴埋めされないと、次に来る人間たちが送り出されなくなってしまうと思うのだが。
死んだ世界戦線卒業式を始めるという音無に、心の準備が出来ていないと慌てるゆりに、音無たちは印象が変わり、リーダーっぽさが無くなったと感じる。
以前のクールさがすっかり影を潜めたからでしょう。ゆりといえば、一歩引いた状態で「死ね」とか言ってる印象ばかりだったからな。ツンデレではなく、ツンツンだったが、ここに来てかなでにデレた感じだ。
女の子っぽくなって、可愛くなったと笑う音無や日向に対して、照れまくるゆりは日向をフルボッコ。
そして始まる卒業式。
死んだ世界戦線戦歌斉唱。
作ったのはかなで……戦線メンバーではないけど。
「お空の死んだ世界からお知らせします、お気楽ナンバー
死ぬまでに、喰っとけ~、麻婆豆腐。
ああ、麻婆豆腐。
麻婆豆腐」
どんなけ麻婆豆腐押しだよ。
ゆりの姿に笑ったり、抗議する日向に対してゆりの影に隠れるとか、ちょっとかなでも印象が変わってきているよな。
卒業証書授与。
作ったのはやはり主にかなで。
「えへん」と胸を張ってます。
校長はハゲ面を被った日向が担当。ジャンケンに負けたという事だが、直井の指摘通り一番お似合いだ。これ、ジャンケンは男三人でやったんだよね……いくら何でもかなでのハゲ面という選択はないだろうし。
一番手はかなで。
どうせなら、日向が手渡す時に「卒業おめでとう」と声を掛ける配慮とか欲しかったな。
二番手はゆり。
『卒業証書
中村ゆり殿
卒業おめでとう
あなたは本校において
みんなのために
がんばりぬいた事を
証します
死んだ世界戦線』
ゆりだけでなくかなでもなまえ以外の部分は同じ内容です。
三番手直井。
相変わらず態度は尊大です。これが渡す人間が音無だったら嬉しそうに受け取っていたのでしょうが。
四番手音無。
証書を受け取った音無は、日向のハゲ面を脱がせると、最後の証書を手にする。
五番手日向。
日向自身も卒業生ですから。
卒業生代表音無による、答辞。
音無ですが、送辞がないのに、答辞をするというのは変な感じだよな。
自分のこの世界での生きてきた死んだ世界戦線での思い出を語る音無。
校長室はみんなの色々なグッズが残されているため、かなり大変な状況になってます。椎名は犬の人形になんであれほど執着していたのか……彼女の過去と関係あったのか。TKは一体何者だったのか。アニメ中では明かされないままですが、マンガなどか他のスピンオフで明らかとなるのか。
或いは設定資料集などでだけ明らかとなるのか。
おそらく全員についてどんな過去があったのか、という設定はある程度作られているだろうしな。
あおげば尊し。
音無的に卒業式=あおげば尊しという印象なのかな。
良い感じで歌っていたかと思うと、肝心なところで直井と日向にズレが出て二人で責任のなすりつけあいと締まらない。
ま、こーゆーところが彼ららしくて良いのでしょう。
そして閉式。
女の泣き顔などみたくない、と強がって直井が一番に動く。
音無の前で号泣する直井。
「音無さん……
音無さんに出会えてなかったら、僕は
ずっと僕は偉くて、でも……
僕は……
もう迷いません。
ありがとうございました!」
「ああ、もう行け」
「ありがとう、ございます」
直井の肩を叩く音無に、直井は頭を下げて礼を述べて姿を消す。
直井はこのメンバーなら自分が最初に逝くというのを最初から考えていたのでしょうね。誰かがきっかけを作る必要があったわけだし。
次に動いたのはゆり。かなでへと語りかける。
「かなでちゃん。
争ってばかりでゴメンね。
どうしてもっと早く友達になれなかったのかな。
本当に、ごめんね」
「ううん」
「私ね、長女でね。
やんちゃな妹や弟を親代わりに面倒を見てきたから。
かなでちゃんに色々な事、教えてあげられたんだよ。
かなでちゃん世間知らずっぽいから、余計に心配なんだよ。
色んなこと、出来たのにね。
色んな事して遊べたのにね。
もっと、もっと、時間があったらいいのにね。
もう、お別れだね」
「……うん」
かなでを抱きしめるゆり。
「さようなら、かなでちゃん」
「うん」
「じゃあね」
「ああ、ありがとうな、ゆり。
色々世話になりまくった」
「リーダー、おつかれさん」
「うん。じゃあ、またどこかで」
ゆりっぺと日向の間でもう少し何か会話があるかと思いきや、ゆりは今回はほとんどかなでとの会話だったな。やはり同年代の友人がほとんどいなかったので、最後の最後で出来た同性の友達という事で嬉しかったというところだろうか。
もっと時間があったらというのはほんとうにゆりの気持ちなんだろうね。かなでに教えられたというだけでなく、自分がもっとかなでと時間を過ごしたかったのでしょ。
ゆりが姿を消し、当然次に動いたのは日向。
ここでじゃ、音無を先にとか言い出したらどれだけ空気読めない奴なんだって感じだよ。
「色々ありがとうな。
お前がいなきゃ何も始まらなかったし、こんな終わりも迎えられなかった。
感謝してる」
「たまたまだよ。
良く考えたら俺。ここに来る事無かったんだよな」
「どういう事だ?」
「俺はちゃんと最後には、報われた人生を送っていたんだ。
その記憶が閉ざされていたから、この世界に迷い込んできた。
それを思い出したから、報われた人生の気持ちをこの世界で知る事が出来た」
「そうだったのか。本当に特別な存在だったんだな、お前」
音無は前回男が言っていた死んだ時に記憶を失って迷い込んでしまう人間ですからね。影のシステムを作った男と同じだった。だからこそ、この世界で今回のような結末を作る事が出来たのかもしれない。
「だからみんなの力になれたのも、そういうたまたまのおかげなんだよ」
「そっか……まぁ、長話もなんだ。
じゃ、行くわ」
「ああ、逢えたらユイによろしく」
「運は残し待ってある筈だからな。
使いまくってくるぜ!
おっし!
じゃあな、親友!」
日向は最後に音無とハイタッチを交わして消える。
果たしてユイと出会えるのは、それは視聴者のお好きにというか、同人誌ネタ?
次はかなで。
卒業式は楽しかったが、最後は寂しいと少し哀しげに微笑む。
だが音無はこれは旅立ちであり、みんな新しい人生へと旅立っていったのだから良い事だと告げる。
が、さすがにこの二人は簡単に会話を交わして直ぐ終了とはいきません。
二人は外に出ると、そこにはNPCたちが日常を送っていた。
ああ、やっぱり復活していたのか。
「あのさ……かなで。
ここに……残らないか?」
「え!?」
「なんか、急に思いついちまった。
だってさ、またゆりや日向たちのように、報われない人生を送って、ここに来てしまう奴がいるってことじゃん。
そいつら、またゆりたちのようにここに居着いちまいかねない」
うん、たぶんこういう展開は充分に考えると思ったよ。もちろんそれを受け入れるという展開はないだろうとも思えてしまいますが。
「そうね」
「ここでずっとさ、苦しんで生きる事に諍い続けるかもしれない」
「そうね」
「でもさ! 俺たちが残っていたらさ。
今回のようにさ、生きる事の良さを伝えてさ、卒業させてやる事ができる。
もしかしたら、そういう役目のために、俺はここに来たのかもしれない。
だからさ、一緒に残らないか?
かなでがいてくれたらさ、こんな世界でも俺は……寂しくないから」
音無の提案を寂しそうに聞くかなで。
「前にも言ったかもしれない。
俺はお前といたい。これから先も、居続けたい。
だって俺は……かなでの事が、こんなにも……
好きだから。
好きだ!」
かなでは言いたくないと、何も応えようとしない。
気持ちを伝えると消えてしまうというかなでは、音無に感謝を伝えるためにここに来たのだという。
「私は……あなたの心臓で生きながらえる事が出来た女の子なの」
「今の私の胸では、あなたの心臓が鼓動を打っている。
ただ一つの私の不幸は、あたしに青春をくれた恩人に、ありがとうを言えなかった事。
それが言いたくて、それだけが心残りで、この世界に迷い込んだの」
ショックを受ける音無に、かなでは最初の一刺しで気付く事が出来たのだと告げる。
それなら、どうしてもっと自分から音無に対して接触を図ろうとしなかったのだろうな。記憶が無くなっていると知ったから、記憶が戻るまでのんびり待つつもりだったのだろうか……かなでならあり得ない話じゃないから怖いな。
音無は心臓が無かったのだ。
心臓移植したからって、こっちの世界で心臓が無くなるものなのか? それ、角膜を移植したりすると大変な事になってないか?
彼が最後の記憶を取り戻したのは、かなでの胸の上で自分の鼓動を聞き続けた事で、夢を見たからだった。
かなでは心臓を貰って青春時代を送る事は出来たけど、それでもあの高校卒業前に死んでしまったという事なのか。
この世界は時間軸がめちゃくちゃになってるのか? だからかなでの方がずっと早くにこの世界に辿りついてしまったのだろうか。
いくら何でも生きたままでこの世界に迷い込んだという事はないだろうし。
「結弦、お願い。
さっきの言葉、もう一度言って」
「そんな! 嫌だ。
かなでが、消えてしまう」
「お願い」
「そんな事、出来ない」
「結弦!」
「あなたが信じてきた事。
私にも信じさせて」
「…………」
「生きる事は、素晴らしいんだって」
かなでの訴えに泣きながらも断る事が出来なくなる。
「結弦……」
「かなで、愛してる。
ずっと一緒にいよう」
嗚咽しながらかなでを抱きしめる音無。
「ありがとう、結弦」
「ずっと、ずっと一緒にいよう!」
「ありがとう!」
「愛してる、かなで」
「凄くありがとう」
「かなで」
「愛してくれて、ありがとう」
「消えないでくれ、かなで……かなでぇ……」
「命をくれて、本当に、ありがとう」
音無の胸の中で消えてしまうかなでに、音無は慟哭する。
果たして音無はあの学生が語った男のようにまたかなでがやってくる可能性に掛けて、たった1人でこの世界を待ち続けるのか。それとも彼自身もこの世界から消えていくのか……
エンディングへ。
ま、そうなるだろうと思ったがエンディングは1人ずつ順番に消えていきます。
今まで消えてしまった面々も最初は復活。消える順番は消えた順番ではなく、外側から順番ですが。松下五段は細いバージョン。
ラスト5人は最後に消えた順番。
そして最後の1人、音無が消える。
ここで音無も死んだ世界から消えたのだろうと推測が着く。
とある街角で、とある曲の鼻歌を口ずさむ少女に、青年はふと立ち止まる。
立ち去ろうとする少女を追い掛けると、その肩に手を伸ばし……
新たな世界で巡り会うというお約束のオチ。
お約束だけど、やはりこーゆーのがあるのと無いのとでは後味が違います。さすがにその周辺にユイと日向、ゆりたちなどの姿が、というところまで都合の良い展開はありませんでした。かなでが待ち合わせしていた相手がゆりだったという展開はあっても良いかとおもったが。
ともかく、音無はミジンコに生まれ変わらずに済んだらしい。
実は音無があの影を作った張本人で、世界はループしているというオチもありなのかと思ったが、それは無かったらしい。
そんなわけで終了したオリジナルアニメ。
オリジナルアニメはいまいちうまく行かずに終わってしまうアニメが多い中、ネームバリューもあってかなりの人気を博したと言える作品。
殆どのキャラが何故この世界に来ているのかなど、謎も多数残ってしまってはいるものの、それらを全部やってもまた冗長になるだけなので調整が難しいところ。
泣かせようとする場面は良かったと思うものの、その一方で泣かせようという意図が見えすぎて逆に感動出来ずに終わってしまう場面もあった。
とはいえ、全体的には良くできた作品だったのではないかと思う。
欲を言えば、始まる前はあんなに前面に押し出していたガルデモがそれほどパッとしなかったというか、見せ場って第1話と岩沢が消えるシーンぐらいだった事だったという事だろうか。後、ライブシーンも思ったほどでもなかったかな。もっと迫力のあるところが欲しかった。
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アニメ 感想 レビュー 第13話
そんな彼女の姿を見守るかなで、音無結弦、日向、直井文人の4人。
影はもう消えたのに、何故まだ残っているのかと疑問に感じるゆりに、音無はまだゆりが残っているからだと笑う。
しかし橘奏はゆりが抱えていたものが既に解決しているのだという事を直感的に見抜いてしまった。明らかに動揺してしまうゆりに、催眠術で真実を確かめようとする直井はシーツを掛けられるなど手ひどい扱い。
直井の催眠術はもっと使いどころが出てくるのかと思ったら、結局は音無の記憶を呼び戻す場面でしか活躍が無かったな。
最終的には認めてしまったゆりは、かなでが意地悪だと拗ねると、かなではゆりが天の邪鬼なだけと微笑む。自分の事を呼び捨てにするかなでに、ゆりは友達みたいで嬉しいと笑う。
ほんの少し前までは敵だとして銃撃戦などを繰り広げていたとは思えないほどに友好的な関係。ゆりにはこうして普通に接する事が出来る相手がいなかったというのも、二人の溝を深めていた原因なのかもしれないな。
彼らはかなでが経験した事の無いという卒業式の準備をしていた。
他の面々は既にこの世界から去っていた。NPCとなった高松もまた、元に戻ってこの世界から去る事が出来たと日向から報告を受けて、ゆりは思いの強さでいつか人に戻れるようになっていたのだろうと感じる。
岩沢が最後に歌った『My Song』の鼻歌を歌うご機嫌なかなで。
ちょっと前まではかなでが鼻歌を歌うとか、あり得ない現象でしたが。
ところで、NPCも全員いないのはなんでなんだろう。全部が影になってしまったからなのかな。しかし元々この世界の維持のためにまだ見ぬ神によって作られたのがNPCなら、欠損分は穴埋めされないと、次に来る人間たちが送り出されなくなってしまうと思うのだが。
死んだ世界戦線卒業式を始めるという音無に、心の準備が出来ていないと慌てるゆりに、音無たちは印象が変わり、リーダーっぽさが無くなったと感じる。
以前のクールさがすっかり影を潜めたからでしょう。ゆりといえば、一歩引いた状態で「死ね」とか言ってる印象ばかりだったからな。ツンデレではなく、ツンツンだったが、ここに来てかなでにデレた感じだ。
女の子っぽくなって、可愛くなったと笑う音無や日向に対して、照れまくるゆりは日向をフルボッコ。
そして始まる卒業式。
死んだ世界戦線戦歌斉唱。
作ったのはかなで……戦線メンバーではないけど。
「お空の死んだ世界からお知らせします、お気楽ナンバー
死ぬまでに、喰っとけ~、麻婆豆腐。
ああ、麻婆豆腐。
麻婆豆腐」
どんなけ麻婆豆腐押しだよ。
ゆりの姿に笑ったり、抗議する日向に対してゆりの影に隠れるとか、ちょっとかなでも印象が変わってきているよな。
卒業証書授与。
作ったのはやはり主にかなで。
「えへん」と胸を張ってます。
校長はハゲ面を被った日向が担当。ジャンケンに負けたという事だが、直井の指摘通り一番お似合いだ。これ、ジャンケンは男三人でやったんだよね……いくら何でもかなでのハゲ面という選択はないだろうし。
一番手はかなで。
どうせなら、日向が手渡す時に「卒業おめでとう」と声を掛ける配慮とか欲しかったな。
二番手はゆり。
『卒業証書
中村ゆり殿
卒業おめでとう
あなたは本校において
みんなのために
がんばりぬいた事を
証します
死んだ世界戦線』
ゆりだけでなくかなでもなまえ以外の部分は同じ内容です。
三番手直井。
相変わらず態度は尊大です。これが渡す人間が音無だったら嬉しそうに受け取っていたのでしょうが。
四番手音無。
証書を受け取った音無は、日向のハゲ面を脱がせると、最後の証書を手にする。
五番手日向。
日向自身も卒業生ですから。
卒業生代表音無による、答辞。
音無ですが、送辞がないのに、答辞をするというのは変な感じだよな。
自分のこの世界での生きてきた死んだ世界戦線での思い出を語る音無。
校長室はみんなの色々なグッズが残されているため、かなり大変な状況になってます。椎名は犬の人形になんであれほど執着していたのか……彼女の過去と関係あったのか。TKは一体何者だったのか。アニメ中では明かされないままですが、マンガなどか他のスピンオフで明らかとなるのか。
或いは設定資料集などでだけ明らかとなるのか。
おそらく全員についてどんな過去があったのか、という設定はある程度作られているだろうしな。
あおげば尊し。
音無的に卒業式=あおげば尊しという印象なのかな。
良い感じで歌っていたかと思うと、肝心なところで直井と日向にズレが出て二人で責任のなすりつけあいと締まらない。
ま、こーゆーところが彼ららしくて良いのでしょう。
そして閉式。
女の泣き顔などみたくない、と強がって直井が一番に動く。
音無の前で号泣する直井。
「音無さん……
音無さんに出会えてなかったら、僕は
ずっと僕は偉くて、でも……
僕は……
もう迷いません。
ありがとうございました!」
「ああ、もう行け」
「ありがとう、ございます」
直井の肩を叩く音無に、直井は頭を下げて礼を述べて姿を消す。
直井はこのメンバーなら自分が最初に逝くというのを最初から考えていたのでしょうね。誰かがきっかけを作る必要があったわけだし。
次に動いたのはゆり。かなでへと語りかける。
「かなでちゃん。
争ってばかりでゴメンね。
どうしてもっと早く友達になれなかったのかな。
本当に、ごめんね」
「ううん」
「私ね、長女でね。
やんちゃな妹や弟を親代わりに面倒を見てきたから。
かなでちゃんに色々な事、教えてあげられたんだよ。
かなでちゃん世間知らずっぽいから、余計に心配なんだよ。
色んなこと、出来たのにね。
色んな事して遊べたのにね。
もっと、もっと、時間があったらいいのにね。
もう、お別れだね」
「……うん」
かなでを抱きしめるゆり。
「さようなら、かなでちゃん」
「うん」
「じゃあね」
「ああ、ありがとうな、ゆり。
色々世話になりまくった」
「リーダー、おつかれさん」
「うん。じゃあ、またどこかで」
ゆりっぺと日向の間でもう少し何か会話があるかと思いきや、ゆりは今回はほとんどかなでとの会話だったな。やはり同年代の友人がほとんどいなかったので、最後の最後で出来た同性の友達という事で嬉しかったというところだろうか。
もっと時間があったらというのはほんとうにゆりの気持ちなんだろうね。かなでに教えられたというだけでなく、自分がもっとかなでと時間を過ごしたかったのでしょ。
ゆりが姿を消し、当然次に動いたのは日向。
ここでじゃ、音無を先にとか言い出したらどれだけ空気読めない奴なんだって感じだよ。
「色々ありがとうな。
お前がいなきゃ何も始まらなかったし、こんな終わりも迎えられなかった。
感謝してる」
「たまたまだよ。
良く考えたら俺。ここに来る事無かったんだよな」
「どういう事だ?」
「俺はちゃんと最後には、報われた人生を送っていたんだ。
その記憶が閉ざされていたから、この世界に迷い込んできた。
それを思い出したから、報われた人生の気持ちをこの世界で知る事が出来た」
「そうだったのか。本当に特別な存在だったんだな、お前」
音無は前回男が言っていた死んだ時に記憶を失って迷い込んでしまう人間ですからね。影のシステムを作った男と同じだった。だからこそ、この世界で今回のような結末を作る事が出来たのかもしれない。
「だからみんなの力になれたのも、そういうたまたまのおかげなんだよ」
「そっか……まぁ、長話もなんだ。
じゃ、行くわ」
「ああ、逢えたらユイによろしく」
「運は残し待ってある筈だからな。
使いまくってくるぜ!
おっし!
じゃあな、親友!」
日向は最後に音無とハイタッチを交わして消える。
果たしてユイと出会えるのは、それは視聴者のお好きにというか、同人誌ネタ?
次はかなで。
卒業式は楽しかったが、最後は寂しいと少し哀しげに微笑む。
だが音無はこれは旅立ちであり、みんな新しい人生へと旅立っていったのだから良い事だと告げる。
が、さすがにこの二人は簡単に会話を交わして直ぐ終了とはいきません。
二人は外に出ると、そこにはNPCたちが日常を送っていた。
ああ、やっぱり復活していたのか。
「あのさ……かなで。
ここに……残らないか?」
「え!?」
「なんか、急に思いついちまった。
だってさ、またゆりや日向たちのように、報われない人生を送って、ここに来てしまう奴がいるってことじゃん。
そいつら、またゆりたちのようにここに居着いちまいかねない」
うん、たぶんこういう展開は充分に考えると思ったよ。もちろんそれを受け入れるという展開はないだろうとも思えてしまいますが。
「そうね」
「ここでずっとさ、苦しんで生きる事に諍い続けるかもしれない」
「そうね」
「でもさ! 俺たちが残っていたらさ。
今回のようにさ、生きる事の良さを伝えてさ、卒業させてやる事ができる。
もしかしたら、そういう役目のために、俺はここに来たのかもしれない。
だからさ、一緒に残らないか?
かなでがいてくれたらさ、こんな世界でも俺は……寂しくないから」
音無の提案を寂しそうに聞くかなで。
「前にも言ったかもしれない。
俺はお前といたい。これから先も、居続けたい。
だって俺は……かなでの事が、こんなにも……
好きだから。
好きだ!」
かなでは言いたくないと、何も応えようとしない。
気持ちを伝えると消えてしまうというかなでは、音無に感謝を伝えるためにここに来たのだという。
「私は……あなたの心臓で生きながらえる事が出来た女の子なの」
「今の私の胸では、あなたの心臓が鼓動を打っている。
ただ一つの私の不幸は、あたしに青春をくれた恩人に、ありがとうを言えなかった事。
それが言いたくて、それだけが心残りで、この世界に迷い込んだの」
ショックを受ける音無に、かなでは最初の一刺しで気付く事が出来たのだと告げる。
それなら、どうしてもっと自分から音無に対して接触を図ろうとしなかったのだろうな。記憶が無くなっていると知ったから、記憶が戻るまでのんびり待つつもりだったのだろうか……かなでならあり得ない話じゃないから怖いな。
音無は心臓が無かったのだ。
心臓移植したからって、こっちの世界で心臓が無くなるものなのか? それ、角膜を移植したりすると大変な事になってないか?
彼が最後の記憶を取り戻したのは、かなでの胸の上で自分の鼓動を聞き続けた事で、夢を見たからだった。
かなでは心臓を貰って青春時代を送る事は出来たけど、それでもあの高校卒業前に死んでしまったという事なのか。
この世界は時間軸がめちゃくちゃになってるのか? だからかなでの方がずっと早くにこの世界に辿りついてしまったのだろうか。
いくら何でも生きたままでこの世界に迷い込んだという事はないだろうし。
「結弦、お願い。
さっきの言葉、もう一度言って」
「そんな! 嫌だ。
かなでが、消えてしまう」
「お願い」
「そんな事、出来ない」
「結弦!」
「あなたが信じてきた事。
私にも信じさせて」
「…………」
「生きる事は、素晴らしいんだって」
かなでの訴えに泣きながらも断る事が出来なくなる。
「結弦……」
「かなで、愛してる。
ずっと一緒にいよう」
嗚咽しながらかなでを抱きしめる音無。
「ありがとう、結弦」
「ずっと、ずっと一緒にいよう!」
「ありがとう!」
「愛してる、かなで」
「凄くありがとう」
「かなで」
「愛してくれて、ありがとう」
「消えないでくれ、かなで……かなでぇ……」
「命をくれて、本当に、ありがとう」
音無の胸の中で消えてしまうかなでに、音無は慟哭する。
果たして音無はあの学生が語った男のようにまたかなでがやってくる可能性に掛けて、たった1人でこの世界を待ち続けるのか。それとも彼自身もこの世界から消えていくのか……
エンディングへ。
ま、そうなるだろうと思ったがエンディングは1人ずつ順番に消えていきます。
今まで消えてしまった面々も最初は復活。消える順番は消えた順番ではなく、外側から順番ですが。松下五段は細いバージョン。
ラスト5人は最後に消えた順番。
そして最後の1人、音無が消える。
ここで音無も死んだ世界から消えたのだろうと推測が着く。
とある街角で、とある曲の鼻歌を口ずさむ少女に、青年はふと立ち止まる。
立ち去ろうとする少女を追い掛けると、その肩に手を伸ばし……
新たな世界で巡り会うというお約束のオチ。
お約束だけど、やはりこーゆーのがあるのと無いのとでは後味が違います。さすがにその周辺にユイと日向、ゆりたちなどの姿が、というところまで都合の良い展開はありませんでした。かなでが待ち合わせしていた相手がゆりだったという展開はあっても良いかとおもったが。
ともかく、音無はミジンコに生まれ変わらずに済んだらしい。
実は音無があの影を作った張本人で、世界はループしているというオチもありなのかと思ったが、それは無かったらしい。
そんなわけで終了したオリジナルアニメ。
オリジナルアニメはいまいちうまく行かずに終わってしまうアニメが多い中、ネームバリューもあってかなりの人気を博したと言える作品。
殆どのキャラが何故この世界に来ているのかなど、謎も多数残ってしまってはいるものの、それらを全部やってもまた冗長になるだけなので調整が難しいところ。
泣かせようとする場面は良かったと思うものの、その一方で泣かせようという意図が見えすぎて逆に感動出来ずに終わってしまう場面もあった。
とはいえ、全体的には良くできた作品だったのではないかと思う。
欲を言えば、始まる前はあんなに前面に押し出していたガルデモがそれほどパッとしなかったというか、見せ場って第1話と岩沢が消えるシーンぐらいだった事だったという事だろうか。後、ライブシーンも思ったほどでもなかったかな。もっと迫力のあるところが欲しかった。
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アニメ 感想 レビュー 第13話