ソ・ラ・ノ・ヲ・ト 第四話「梅雨ノ空・玻璃ノ虹」 | 無限回廊幻想記譚 旧館 -アニメ・映画感想-

ソ・ラ・ノ・ヲ・ト 第四話「梅雨ノ空・玻璃ノ虹」

脚本:吉野弘幸 絵コンテ:神楽坂時市 演出:田辺泰裕 作画監督:愛敬由紀子・木村 智

相変わらず喇叭が上手くならない空深彼方。
多脚砲台“タケミカヅチ”の修復作業を行う寒凪乃絵留も行き詰まり。
そんな二人が町へ買い出しに出かけることになる。
町はお祭りの時の賑やかさと打って変わって穏やかでした。
カナタたちは普段基地から外に出ることがないらしい。
フィリシア・ハイデマンたちがカナタにまだ教えていないこと。演習なのか、実戦なのか。
定期的に存在しているらしいですが。

色々と質問責めのカナタに、何も応えないクレハでしたが、無視している訳ではなく、安全運転のために止まってから
骨董屋ウィンドミルを訊ねたカナタは、第1話で目にしたイルカのガラス細工がお気に入り。
今の世界は海に生物は生きていないらしい。
自然が失われつつある世界なのか。一度戦争で人類も滅びかけているのだろうか。

修道女ユミナと、修道院で養われている孤児のミシオとセイヤと出逢う。
軍人嫌いのセイヤは戦災孤児。そのうちにこの子もカナタと仲良くなる日が来るのでしょうか。

二人が向かった先はガラス工房。
元々は小さな工芸品を作る工房が多かったセイスの町は、戦争に必要な需要を作る工場が大きくなり、このガラス工房もそのうちの一つらしい。
ここのカールが先ほどのガラス細工も製造したとのこと。

工房の親方であるカールは国で五人しかいない“マイスター”の称号を持つ職人であると、工房で働くマリアが説明。
ちなみにマイスターとはドイツ語で職人を意味する言葉。
カールはナオミに惚れているようですが、恋愛ごとは苦手みたいだ。
ここでノエルはタケミカヅチに必要なレンズの製造を依頼していたものの、なかなか上手く行かないらしい。

かつての人殺しの道具であるタケミカヅチを怖いかというノエルの質問に素直に肯定するカナタですが、それ以上に怖いのはそれを使って殺した人間であると語る。
喇叭をカナタが吹いても変な音しかならないが、和宮梨旺が吹けば綺麗な音色を奏でる。
どんなモノだろうと、それを使う人間次第。
ノエル、目から鱗です。

昨晩も徹夜して眠ってしまったノエル。
カールはそんなノエルもまた立派な“職人”であると認めており、だからこそ彼女の依頼に応えようとしているのだと説明。

自分の演奏に悩むカナタは、マリアに才能が無いのではないかと打ち明けるも、カールは「才能」というのは諦めた人間の言い訳だと告げ、カナタが無理矢理音を作ろうとしているのではないかと訊ねる。
無理矢理音を作るのではなく、喇叭が鳴らしたい音を響かせる事を諭されたカナタは遂にちゃんと吹けるようになりました。
ノエルはそんなカナタの喇叭の音から、ガラスを響かせた音を絶対音感を持つカナタに聞き分けさせて、これまで作ったサンプルの中からオリジナルのレンズに近いレンズを探し出して完成品に近づける事を思いつきました。

遂に完成したレンズを使ったテストは無事成功。
喜んでカナタに「ありがとう」と微笑んだノエルの笑顔を、墨埜谷暮羽は初めて見たとビックリ。

初めてカナタの絶対音感が生かされました。

次回 第五話「山踏ミ・世界ノ果テ」
脚本:吉野弘幸 絵コンテ:藤森かずま 演出:伊藤祐毅 作画監督:川崎愛香

次回は新人3人が演習に出るお話のようです。
お風呂もあるよ。


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