テガミバチ 第九話「泣き虫少年の誓い」
ゴーシュ・スエードは必ず何処かに生きていると信じるラグ・シーイングは、自分自身がシルベット・スエードの希望になれば良いのだと気付いて、再びシルベットの家へと戻る。
相変わらず家宅不法侵入ですが……
シルベットは兄の事を思い出す。
アカツキへと行き、働きまくってシルベットの足を治すのだと誓ったゴーシュ。
「お金もいらない、歩けなくてもいい……
ただ側にいて欲しかった。
心を無くしてしまうほどの野心に、一体何の意味があったの?
お兄ちゃん……」
涙するシルベット。
結局心を無くして姿を消してしまって、シルベットの願いもゴーシュの願いも叶える事が出来なかった訳で、シルベットからすると何の意味も無かった事だと思えるのは仕方ないか。居なくなるくらいなら、足が治らなくても側にして欲しかったと思うのは当然だろう。
バルコニーにたたずむシルベットの姿に、ラグは幼き頃の彼女の姿をダブらせる。
お互いの手を握りしめるラグとシルベット。シルベットがたった一人でゴーシュの帰りを待っていたのだと気付いたラグ。
そんなラグの左目に封じられた精霊琥珀が勝手に反応を始め、ラグは咄嗟に手から放たれる心弾をゴーシュの『夜想曲 第二十番』に撃ち込む。
心弾銃に込められた思いが強力だったからラグの精霊琥珀が反応したのだろうか。
ラグの義眼はただの精霊琥珀ではないのかもしれないな。
ラグとシルベットに届くゴーシュの記憶。
キャンベルの鐘の音。
ゴーシュは自分の母親が妹を産んだ時に亡くなった事をラグに語った日の記憶。母を失った時には11歳であるにも関わらず、何故か母親の事は覚えておらずシルベットの事しか覚えていない。
心弾の使い過ぎで記憶が失われているのか、それとも何か大変な事があって記憶が失われたのか。この事は何かしら裏設定があるのでしょうね。
医者にも原因不明な理由で生まれつき足の動かないシルベットの足を治療するため、ヘッドビーを目指すゴーシュだが、同時にゴーシュは手紙に込められた思いの知っている。知っているが故に、自らが命を賭けるにの値するとも信じていた。
強力な鎧虫ジンロとの戦い、ボロボロになりながらもシルベットの幸せのために手紙を届ける。そうして苦労して届けた手紙に対しても、受取人は手紙の汚れに苦情を述べ、テガミバチであるゴーシュを邪険に扱う。それでも喜ぶ子供の言葉に心が救われる。
ゴーシュは館長であるラルゴ・ロイドに配達量を増やすように頼み込む。十分すぎるほど働いているゴーシュに休息の大切さを語るラルゴだが、アカツキで働く事を願うゴーシュは、どうしても実績を作らなければならなかった。
普通に働いていただけではヘッド・ビーになれないのは当然として、ゴーシュは一日でも早くアカツキへ行くため、更なるムチャが必要だったという事か。
働き通しのゴーシュの身を案じるアリア・リンクだが、ゴーシュは体力だけは自信があると耳を傾けない。
「心配なのは身体だけじゃないわ。
ゴーシュの心よ」
「ボクの心?」
「このまま仕事に追われ続けたら、いつか貴方の心が無くなってしまうんじゃないかって……
そんな気がしてならないの」
「…………ボクはボクだよ、アリア・リンク。
何も代わりやしない」
アリアの心配を振り切って仕事を続けるゴーシュ。
ゴーシュにとってアリアは大切な人だけど、それ以上に妹が大切なのでしょうね。
ラグの帰りを待つニッチとステーキとコナー・クルフ。
コナーの差し出したピザはステーキが食べる。
コナーもステーキの言葉を理解してる?
「ラグは心配か? シルベットが心配か?」
「ラグは優しいから……
大丈夫、ラグは直ぐに戻ってくるよ。
ニッチはラグの相棒 だろ」
「あ……ニッチはラグの……当然だ」
顔を赤くして答えるニッチ。
普段は自分で散々言うくせに、他人に言われると照れくさいのですね。
ステーキはコナーの分のピザまで食べてしまいました。
何処までもシリアスになりきれないコナー。
ゴーシュの心弾銃に込められた記憶。
ゴーシュは自分を尾行する怪しい人物たちを巻くと、ゴベーニ夫妻が経営する『シナーズ』を訪れて新しい回転式装填の心弾銃を手に入れる。
武器マニアでもあるゴベーニは古いゴーシュの心弾銃が名品であると欲するも、大切な品であると断る。
武器屋であり、パン屋でもあるゴベーニ夫妻。
本来は政府公認で代々続いている武器屋だが、今ではパン屋の方が稼ぎも多く本業となっている。
奥さんも気が強いけど、根っこはいい人だったみたいです。再登場するのかどうかは不明だ。
ゴベーニによれば、ゴーシュを付けていたのは反政府組織『リバース』の人間で、アカツキではBEEたちも襲われているらしい。
人生は命と心あってのものだと忠告するゴベーニ。
そして彼の危惧通りとなってしまった訳ですが、ゴーシュの失踪はこのリバースが関係している可能性は高そうだな。
ゴーシュはシルベットに、自分の友人である泣き虫少年ラグが訊ねてきたら、心弾銃『夜想曲 第二十番』を渡して欲しいと託す。
シルベットはアリア以外にも友達がいたのかと笑う。
つーか、どんなけ友達少ないの。ヘッド・ビーを目指すので仕事ばかりしているから、私生活でも仕事でも友達という思える関係を築けているのは、幼馴染みのアリアだけなのかな。
「シルベット、銃を渡してくれないか?
きっと、彼の役に立つはずだ。
彼の……大切な友人の名は、ラグ・シーイング」
手元に残されていたのはアリアに貰った銃だからというのもあるけど、テガミバチとなってやってくるだろうラグのために取ってあったのですね。
ゴーシュの記憶に号泣するラグ。
「泣いちゃ、ダメだ……シルベット。
ボク、ボクが必ずゴーシュを見つける。
必ず!
ボクがBEEになって、世界中を回って、ゴーシュを捜し出す。
『こころ』を無くしているのなら、どんな事があっても取り戻してみせる!
必ずボクが……だから、泣いちゃダメだ、シルベット……」
「まったくもう、私より泣き虫な子なんて、初めて」
泣いちゃダメだとシルベットに言いながら自分は号泣するラグの手を握りしめるシルベット。
シルベットはラグに兄の『夜想曲 第二十番』を差し出す。
ラグに会えば兄を思い出すから怖かったのだと告白するシルベット。
「本当は、ずっと……ラグに会いたかったのにぃぃぃぃ」
二人して号泣……
なんだこの泣き虫コンビは。ツッコミ居ないから放置すると収集が付かないよ。
コナーの馬車でハチノスへと戻るラグたち。
「ラグ、痛いところ無くなったようだな」
「うん……ニッチ」
「まだ痛いか!」
「そうじゃなくって……ありがとう。
これからもよろしくね」
「当たり前だ。ニッチはラグの相棒 なんだぞ」
ラグの感謝の意味は判らないまま、共にいるのは当然だとするニッチ。
二人のやりとりを微笑ましく見つめるコナー。
ニッチはどこまで行ってもニッチだな。
ラグとニッチはコナーとザジと共に、館長室へと訪れる。
ラルゴは審議の結果ラグの本採用の決定を通知する。
「ヨダカ地方出身の本採用者は、ジギー・ペッパー以来だ。
夢が叶ったな、少年」
「いいえ……
ボクの夢はBEEになる事じゃありません。
BEEになって、沢山の心を届ける事が『夢』です。
どうしても、会いたい人たちがいます。
この世界の何処かにいる、ボクの大切な人たち。
ボクと同じような人、この国の誰もに会いたくても会えない、大切な人がいる筈だから。
心を伝えたい人がいるはずだから……
その人に代わって、ボクは手紙を届けてあげたい!
大切な、心を届けたい!」
その仕事に就く事が目標ではない、というのは大切な事です。日本人には何かの職業に就く事を目標としてしまって、就職したらやる気を失う人とかもいるからな。就職は通過点に過ぎないのですよ。
そしてラグの会いたい人が複数形なのは、お母さんの事を忘れていないからですね。
ゴーシュの言葉を思い返すラグ。
「ボクの夢は……
ゴーシュ・スエードの目指した、最高のテガミバチに!
ヘッド・ビーになる事です!!」
ラグの決意に息を飲むアリア。
ムチャをすればゴーシュと同じ道を辿りかねないのだから、驚くのは無理も無いことか。
そもそもヘッド・ビーを目指すBEEというのは殆ど存在していないという事なのかな。基本はヘッド・ビーはアカツキ出身者とかしかいないのだろうか。
次回 第九話「光の下」
ラグはシルベットと同居?
そしてアリアさんが私服だ。連れて行かれたのはアカツキに輝く太陽の見える場所。ゴーシュと同じくヘッド・ビーを目指すラグに何を語るのか……
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アニメ 感想 レビュー
相変わらず家宅不法侵入ですが……
シルベットは兄の事を思い出す。
アカツキへと行き、働きまくってシルベットの足を治すのだと誓ったゴーシュ。
「お金もいらない、歩けなくてもいい……
ただ側にいて欲しかった。
心を無くしてしまうほどの野心に、一体何の意味があったの?
お兄ちゃん……」
涙するシルベット。
結局心を無くして姿を消してしまって、シルベットの願いもゴーシュの願いも叶える事が出来なかった訳で、シルベットからすると何の意味も無かった事だと思えるのは仕方ないか。居なくなるくらいなら、足が治らなくても側にして欲しかったと思うのは当然だろう。
バルコニーにたたずむシルベットの姿に、ラグは幼き頃の彼女の姿をダブらせる。
お互いの手を握りしめるラグとシルベット。シルベットがたった一人でゴーシュの帰りを待っていたのだと気付いたラグ。
そんなラグの左目に封じられた精霊琥珀が勝手に反応を始め、ラグは咄嗟に手から放たれる心弾をゴーシュの『
心弾銃に込められた思いが強力だったからラグの精霊琥珀が反応したのだろうか。
ラグの義眼はただの精霊琥珀ではないのかもしれないな。
ラグとシルベットに届くゴーシュの記憶。
キャンベルの鐘の音。
ゴーシュは自分の母親が妹を産んだ時に亡くなった事をラグに語った日の記憶。母を失った時には11歳であるにも関わらず、何故か母親の事は覚えておらずシルベットの事しか覚えていない。
心弾の使い過ぎで記憶が失われているのか、それとも何か大変な事があって記憶が失われたのか。この事は何かしら裏設定があるのでしょうね。
医者にも原因不明な理由で生まれつき足の動かないシルベットの足を治療するため、ヘッドビーを目指すゴーシュだが、同時にゴーシュは手紙に込められた思いの知っている。知っているが故に、自らが命を賭けるにの値するとも信じていた。
強力な鎧虫ジンロとの戦い、ボロボロになりながらもシルベットの幸せのために手紙を届ける。そうして苦労して届けた手紙に対しても、受取人は手紙の汚れに苦情を述べ、テガミバチであるゴーシュを邪険に扱う。それでも喜ぶ子供の言葉に心が救われる。
ゴーシュは館長であるラルゴ・ロイドに配達量を増やすように頼み込む。十分すぎるほど働いているゴーシュに休息の大切さを語るラルゴだが、アカツキで働く事を願うゴーシュは、どうしても実績を作らなければならなかった。
普通に働いていただけではヘッド・ビーになれないのは当然として、ゴーシュは一日でも早くアカツキへ行くため、更なるムチャが必要だったという事か。
働き通しのゴーシュの身を案じるアリア・リンクだが、ゴーシュは体力だけは自信があると耳を傾けない。
「心配なのは身体だけじゃないわ。
ゴーシュの心よ」
「ボクの心?」
「このまま仕事に追われ続けたら、いつか貴方の心が無くなってしまうんじゃないかって……
そんな気がしてならないの」
「…………ボクはボクだよ、アリア・リンク。
何も代わりやしない」
アリアの心配を振り切って仕事を続けるゴーシュ。
ゴーシュにとってアリアは大切な人だけど、それ以上に妹が大切なのでしょうね。
ラグの帰りを待つニッチとステーキとコナー・クルフ。
コナーの差し出したピザはステーキが食べる。
コナーもステーキの言葉を理解してる?
「ラグは心配か? シルベットが心配か?」
「ラグは優しいから……
大丈夫、ラグは直ぐに戻ってくるよ。
ニッチはラグの
「あ……ニッチはラグの……当然だ」
顔を赤くして答えるニッチ。
普段は自分で散々言うくせに、他人に言われると照れくさいのですね。
ステーキはコナーの分のピザまで食べてしまいました。
何処までもシリアスになりきれないコナー。
ゴーシュの心弾銃に込められた記憶。
ゴーシュは自分を尾行する怪しい人物たちを巻くと、ゴベーニ夫妻が経営する『シナーズ』を訪れて新しい回転式装填の心弾銃を手に入れる。
武器マニアでもあるゴベーニは古いゴーシュの心弾銃が名品であると欲するも、大切な品であると断る。
武器屋であり、パン屋でもあるゴベーニ夫妻。
本来は政府公認で代々続いている武器屋だが、今ではパン屋の方が稼ぎも多く本業となっている。
奥さんも気が強いけど、根っこはいい人だったみたいです。再登場するのかどうかは不明だ。
ゴベーニによれば、ゴーシュを付けていたのは反政府組織『リバース』の人間で、アカツキではBEEたちも襲われているらしい。
人生は命と心あってのものだと忠告するゴベーニ。
そして彼の危惧通りとなってしまった訳ですが、ゴーシュの失踪はこのリバースが関係している可能性は高そうだな。
ゴーシュはシルベットに、自分の友人である泣き虫少年ラグが訊ねてきたら、心弾銃『
シルベットはアリア以外にも友達がいたのかと笑う。
つーか、どんなけ友達少ないの。ヘッド・ビーを目指すので仕事ばかりしているから、私生活でも仕事でも友達という思える関係を築けているのは、幼馴染みのアリアだけなのかな。
「シルベット、銃を渡してくれないか?
きっと、彼の役に立つはずだ。
彼の……大切な友人の名は、ラグ・シーイング」
手元に残されていたのはアリアに貰った銃だからというのもあるけど、テガミバチとなってやってくるだろうラグのために取ってあったのですね。
ゴーシュの記憶に号泣するラグ。
「泣いちゃ、ダメだ……シルベット。
ボク、ボクが必ずゴーシュを見つける。
必ず!
ボクがBEEになって、世界中を回って、ゴーシュを捜し出す。
『こころ』を無くしているのなら、どんな事があっても取り戻してみせる!
必ずボクが……だから、泣いちゃダメだ、シルベット……」
「まったくもう、私より泣き虫な子なんて、初めて」
泣いちゃダメだとシルベットに言いながら自分は号泣するラグの手を握りしめるシルベット。
シルベットはラグに兄の『
ラグに会えば兄を思い出すから怖かったのだと告白するシルベット。
「本当は、ずっと……ラグに会いたかったのにぃぃぃぃ」
二人して号泣……
なんだこの泣き虫コンビは。ツッコミ居ないから放置すると収集が付かないよ。
コナーの馬車でハチノスへと戻るラグたち。
「ラグ、痛いところ無くなったようだな」
「うん……ニッチ」
「まだ痛いか!」
「そうじゃなくって……ありがとう。
これからもよろしくね」
「当たり前だ。ニッチはラグの
ラグの感謝の意味は判らないまま、共にいるのは当然だとするニッチ。
二人のやりとりを微笑ましく見つめるコナー。
ニッチはどこまで行ってもニッチだな。
ラグとニッチはコナーとザジと共に、館長室へと訪れる。
ラルゴは審議の結果ラグの本採用の決定を通知する。
「ヨダカ地方出身の本採用者は、ジギー・ペッパー以来だ。
夢が叶ったな、少年」
「いいえ……
ボクの夢はBEEになる事じゃありません。
BEEになって、沢山の心を届ける事が『夢』です。
どうしても、会いたい人たちがいます。
この世界の何処かにいる、ボクの大切な人たち。
ボクと同じような人、この国の誰もに会いたくても会えない、大切な人がいる筈だから。
心を伝えたい人がいるはずだから……
その人に代わって、ボクは手紙を届けてあげたい!
大切な、心を届けたい!」
その仕事に就く事が目標ではない、というのは大切な事です。日本人には何かの職業に就く事を目標としてしまって、就職したらやる気を失う人とかもいるからな。就職は通過点に過ぎないのですよ。
そしてラグの会いたい人が複数形なのは、お母さんの事を忘れていないからですね。
ゴーシュの言葉を思い返すラグ。
「ボクの夢は……
ゴーシュ・スエードの目指した、最高のテガミバチに!
ヘッド・ビーになる事です!!」
ラグの決意に息を飲むアリア。
ムチャをすればゴーシュと同じ道を辿りかねないのだから、驚くのは無理も無いことか。
そもそもヘッド・ビーを目指すBEEというのは殆ど存在していないという事なのかな。基本はヘッド・ビーはアカツキ出身者とかしかいないのだろうか。
次回 第九話「光の下」
ラグはシルベットと同居?
そしてアリアさんが私服だ。連れて行かれたのはアカツキに輝く太陽の見える場所。ゴーシュと同じくヘッド・ビーを目指すラグに何を語るのか……
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