とらドラ! 第24話「告白」 | 無限回廊幻想記譚 旧館 -アニメ・映画感想-

とらドラ! 第24話「告白」

自分の気持ちを押し殺そうとしている逢坂大河を追いかける決意を固めた高須竜児と、共に探す櫛枝実乃梨。
北村祐作と川嶋亜美はそんな2人を黙って見送る。
実乃梨は大河を追掛ながら、自分も竜児が好きだったと叫ぶ。
しかし大河のために、大河に譲らないといけないと思った実乃梨は、自分の気持ちを自分で決める。
大河にも大河のやり方を見せて欲しいと頼む実乃梨。
しかし大河は一人で帰宅していた。

途中で転んでしまったという実乃梨が鼻血を出してしまい、竜児は実乃梨を連れて保健室へ。
実乃梨は泣くのを止めようと決めた。
女だからという事で野球の出来なくなった実乃梨は、ソフトで有名になって、自分の存在を聲高に告げる。それまで涙を封印したのだと言う。
竜児のヘアピンだと気付かず実乃梨は、そのヘアピンを受け取らないと告げる。
「よし、高須君、ジャイアント……さらば!」
竜児を元気に笑って送り出した実乃梨は、竜児の姿を見えなくなってから少し寂しそうにする。
みのりんの精一杯の強がり。

大河の性格から、絶対にバイトに来ると考えてバイトに出てきた竜児。
「笑わないで!」
そう告げる大河は、バイトが終わったら話を聞いて欲しい、逃げそうになったらちゃんと捕まえて欲しいと頼む。
本当に律儀な性格です。

「嘘を吐いたのね!」
突然現れた高須泰子は怒りを滾らせている。
そして泰子と共に現れた大河の母。
一人で何が出来るのか、と自分共に帰るように告げる大河の母だが、大河は彼女の新しい男とその子供のところなどに戻らないと反発。
更に泰子も竜児が嘘を吐いてバイトをしていた事を非難。
竜児は自分のためにバイトをして倒れたのだから、自分が代わりにバイトをして助けるのが親子だろうと告げる。他の家は関係なく、自分の家は自分が働いて、竜児は勉強して良い将来を掴むのだと語る。
竜児は勉強をせず、好きなように生きる事は出来なかったのが、泰子だと声をあられる。
「自分の失敗を、俺に押しつけようとすんな!
 俺は!」
竜児の言葉に涙を流す泰子に、我に返った竜児の手を掴んだ大河は、竜児と共に逃げ出す。
言ってはいけない最低な一言を口にしてしまった竜児。
泰子は自分の人生を丸ごと竜児のために費やしてくれている。
単に竜児はそれが重荷だっただけなのではないのか。


逢坂陸郎は事業に失敗して夜逃げしていた。
母親が引き取る事になったのだが、既に新しい夫がいて、母には彼女と新しい旦那との子供がお腹にいた。
竜児は自分さえいなければ、泰子はもっと自由に生きる事が出来ていた、と語る。
大人が勝手だという竜児は、本当に勝手だったのは自分だという。
自分がいなければ、という竜児に、自分でいなければなんていうなという大河。
大河も自分がいなければと考えたが、それでも竜児がいたから生きているのだと語る。
実は大河と母親は楽しく過ごしていた訳ではなかった、という事なのか。
大河の帰りが遅かったのも、父親の事とかゴタゴタがあったからという事なのかな。
自分さえいなければ、という2人ですが、親は子供のためなら自分の事を犠牲に出来る人もいるのですよ。泰子なんかがそのタイプですよね。子供に幸せな人生を送ってもらえれば、それが一番嬉しい、その事がまだまだ判らない2人は子供だという事。

勢い余って竜児を橋の下に落としてしまう大河。
2ヶ月後、18歳となる竜児。それまでの間、逃げて逃げて逃げまくり、そうしたら結婚しようという竜児。
結婚すれば自分たちも大人だという竜児に、自分が言うのだと告げる。みのりんと約束したからと自分のやり方を見せるのだと言う。
ならば2人で、と互いに告白しようとするが、そこに北村から電話が掛かってくる。2人の両親が2人を捜し回っているのだという事だった。
……逃げてどうするよ、という感じで、まったく共感を感じられなくなってきた。というのが正直なところだった。
結婚しても親は親、子は子。それに結婚したから大人になれる訳でもない。
泰子のために大学には行かない、だなんだと言って、その泰子の前から姿を消すというのは全くもって本末転倒!

亜美の家に集合となり、ずぶ濡れで亜美の家にやってきた2人。泰子達の追跡も、亜美の家にまでは及んでいないためだった。
大河がシャワーを浴びに行った間、亜美は竜児に大河の事が好きなのかと問い掛ける。
照れる竜児だが、亜美が真剣な表情で答えるように迫ると、竜児はハッキリと好きだと告げる。
亜美なりの心の決意だったという事か。自分の気持ちに決着をつける為にも、竜児の口から彼の気持ちを聞いておきたかったのだろう。
結局、全く思いを伝えさせてもらう事すら出来ずに終わった亜美。

これからどうするのか、という北村の問いに、駆け落ちすると言い出す2人。
思わず納得する北村だが、亜美は納得している場合ではないという。
寝泊まりする場所も定まっておらず、無計画だらけで、結婚したら戻ってくると考えている甘さを北村達に無理だとキッパリと告げられてしまう2人。
大河と竜児の選択が正しいとは全く思っていない。それでも2人が決めたのなら、と自分の預金通帳を差し出す実乃梨。
亜美は別荘の鍵を、北村はお米券を差し出す。
ここで3人は応援する側に回るのか。
2人の考えが甘い事も、何の解決にも判っていない事も承知の上で、2人が決めた事だからと無条件に応援する事にしたのは、3人が親友だという証なのか。

亜美と話がある、と言って亜美の家に残った実乃梨だが、2人が去った後に泣き崩れてしまう。
「涙は心の鼻血だっての」
失恋コンビ。
みのりんが竜児の事で泣けるのは、きっとその気持ちをちゃんと知っている亜美の前だけだっんだろうな。亜美の気持ちについてはみのりんも気付いていないのでしょうが。

竜児と大河は家に帰って荷物を持って、2人で駆け落ちをしようと手筈を決める。
だが、竜児が帰ると、そこに泰子の姿は何処にもない。インコちゃんの籠もなく、机の上には祖父の実家が書かれた地図と、泰子の書き置きが残されていた。
仕事も休む事にしている泰子に、竜児は「逃げやがった」と脱力する。
そして2人で旅立とうとする竜児と大河。
――逃げてたら、誕生日が来たって……大人にはなれない。
ようやく少し気付いた、というところなのか。
ここで駆け落ちして、結婚して、そうしたところで、何も解決などしない。
2人で結婚しても、大人などにはなれず、ただずっと逃げ続けるだけ。

学校にやってこない大河と竜児。
不思議がる春田浩次、能登久光、木原麻耶、香椎奈々子を余所に微笑む北村。
実乃梨も流石に2人の見送りに行く事は出来ず、グラウンドでマラソン。亜美が実乃梨を心臓筋肉女呼ばわりすると、実乃梨は雪玉を投げてきて、2人は雪合戦を始める事に。
亜美と実乃梨は切ないなぁ。
他の4人も仲が良かったのに、真実は教えもらえず仕舞いか……

電車で亜美の別荘へと向かう2人。お菓子を大量に持ってきた大河と、お弁当を作ってきた竜児。
泰子が自分と竜児の3人家族だと言ってくれた時に、鳥肌が立つ程に嬉しかったのだと語る大河に、竜児は心を決める。
竜児は大河を連れて祖父母の下へ行き、自分の嫁だと告げて頭を下げて頼みをする。
――逃げるんじゃなく、俺たちは。
逃げずに人生を切り開く道を選択した、という事か。


ん~、正直言ってあまり好きな展開ではなかったかな。
最後にギリギリで踏みとどまったものの、2人がしようとしている事に対してまったくと言って良い程共感を覚える事が出来なかった。
結局、2人がただの子供でしかない、というのが良く出ていた回だったな。

次回 第25話「とらドラ!」

いよいよ最終回。
竜児たちは祖父の協力を取り付けて、戻ってくるのかな。
大河も自分のことに決着をつけるつもりなのだろう。

てか、本当に期待したのとは全く違う作品になってガッカリ至極。


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