機動戦士ガンダム00 2nd SEASON #17「散りゆく光の中で」
「人類を導くのはイノベイターではなく、
このボク、リボンズ・アルマークだよ」
機動エレベーターを守るために戦うセルゲイ・スミルノフとパング・ハーキュリー。
だが最終防衛ラインを死守し、機動エレベーターを作る技術者とその家族を守るために見捨てる事になった第4小隊には、セルゲイの妻ホリー・スミルノフが含まれていた。
ホリー・スミルノフの遺体は見つからなかった。
それ以来アンドレイ・スミルノフは、軍規の為に母親を見殺しにした父親を許せなくなっていた。
ホリーが生きているという可能性があるという事なのだろうか。
2つ目が存在していたメメントモリに憤るソレスタルビーイング、そしてカティ・マネキン。それでもカタロンは機動エレベーターを破壊する。
恒久和平の実現の為、カタロン司令官ホーマー・カタギリは全ての罪を背負うつもりなのだとビリー・カタギリは語る。
人類はメメントモリによって死を感じて、平和の尊さを感じなければならないと考える。
必要悪なら仕方ないが、明らかに無関係な市民までも巻き込んで行う虐殺の上に成り立つ恒久平和、それを簡単に肯定してしまうビリーの思考。
そもそもこの虐殺にしても、結局は自分たちには都合の良いように隠蔽するのだから、本当の意味で罪を背負うことになどならないだろう。
ハーキュリーは直ちに撤収を計りながら、自分の考えの甘さを実感する。
連邦は反乱軍が人質を取った時点で、連邦は真実を知る6万の人質をも反連邦勢力の一員として抹殺するつもりでいた。
連邦の手法を「馬鹿げた事」と吐き捨てるセルゲイ。
正確にはこの決定は連邦ではなく、イノベイターか決めたことなのですが、それは知らないのだから仕方あるまい。
機械文明を手に入れた人類は、知恵によって争い滅びを迎えてきた。どれほど優れた統治者も数十年で寿命を迎えて、世界は混沌へと戻る。
人類のそうした過去の歴史から何も学ばない。
だからイオリア・シュヘンベルグはイノベイターを創造したのだと語るリジェネ・レジェッタ。
人ならざる者が、長寿で人類を滅亡から救い、来るべき対話を迎える。
それが出来るのは自分たちだけだというリジェネに、リボンズ・アルマークは自分がリジェネたちを生み出した創造主である。故に人類を導くのは自分なのだとリボンズは笑う。
リジェネを作ったのはイオリア・シュヘンベルグではなくリボンズでした。
リボンズ本人以外は全部彼が作ったという事か?
機動エレベーター アフリカタワーを包囲した連邦軍は、脱出を計るカタロンを容赦なく撃墜していく。
非道な振る舞いに怒りを滾らせるロックオン・ストラトスが突撃し、やむを得ずアレルヤ・ハプティズムとティエリア・アーデもそれに追随する。
メメントモリによる被害予想範囲を知ったカティは愕然とする。
ロックオン、カタロンの事になると直ぐ頭に血が上るなぁ。その癖はなんとかした方がいいと思うよ。
スメラギ・李・ノリエガはプトレマイオスⅡを宇宙(そら)へあげる事を提案するも、イアン・ヴァスティは今の状態では無理だと否定する。
衛星兵器を止められるのはトランザムを起動したダブルオーライザーのみ。
治療の終わらない身体をおして刹那・F・セイエイは出撃せんとし、スメラギもそれを拒絶出来ない。
オーライザーにパイロットが必要であり、6万人の人員を守るため、刹那は沙慈・クロスロードにオーライザーのコックピットに乗るように告げる。
「成功の確率は低いだろう。
だが、始める前から諦めたくない!」
「守る為の……戦い」
沙慈は相手は人間ではなく、あくまでも機械だと自分に言い聞かせて、オーライザーで出撃を行う。
元々パイロットではない沙慈に大気圏突破なんていう無茶させるのかと思ったら、出撃直後にオーライザーとダブルオーガンダムはドッキングした。
あくまでもシステムの調整のためだけにパイロットが必要だという事なのか。
全ての人々が脱出した中で、指揮官である自分は残って最後まで見届けるというパングだが、セルゲイはそれで罪を償う事は出来ないとそれを許さず一人でも多くの市民を守ってから死ぬように告げる。
さすがは熊パパ。言う事がごもっともです。ここで死ぬのは責任を取っているのではなく、ただ逃げてるだけですから。本当の責任の取り方というものが判っています。
メメントモリが射出準備に入ると、指揮を執るアーサー・グッドマンはエンペラスを防衛につかせる。
メメントモリ撃墜に向かったダブルオーライザーの前に、エンペラスに乗ったディバイン・ノヴァがブリング・スタビティの仇と迫る。
エンペラスのアンカーに捕らえられて窮地に陥る刹那達は、トランザムライザーを機動。巨大なビームサーベルでエンペラスを撃墜、更にメメントモリを切り裂くが、僅かに出力が不足してメメントモリの撃墜には至らない。
なんだか、種ガンのミーティアを彷彿とさせる攻撃だな。
ディバイン……まともな活躍はほとんど見せないままに退場……早かったな。
メメントモリは派手にぶっ壊れているから、グッドマンもココで死亡したのだろうか。
どうでもいいけど、トランザムライザーという名称は微妙。
と、ゆーか、もはやダブルオーの名前が微塵も残っていませんよ!?
遂にメメントモリからのレーザー砲撃が放たれた。メメントモリは砲撃後に大破するも、そのレーザー砲は真っ直ぐにアフリカタワーへと向かう。
低軌道ステーションのピラーがオートパージし、アフリカタワーは崩壊を始める。
脱出艇に乗る民間人を飲み込む。
成層圏以下の部分は地上へ落下してしまう。
地上で戦っていたガンダムパイロットたちは、いち早く機動エレベーターの異変を察知。
ピラーの破片は人口密集区域へと落下を始めると予測したスメラギ・李・ノリエガは、敵味方全てに対して、何千万という人々を救う為に有視界通信にてピラーの撃墜を要請する。
まっ先に行動を起こしたのはガンダムパイロット。
ピラーの落下に地上の人々が逃げまどう中、必死に撃墜を続けるガンダムたちだが、如何にガンダムであっても僅か3機でこれをなす事は出来ない。
マリー・パーファシーがガンアーチャーに乗り、援護に駆けつける。
「これは戦いじゃないわ……
命を守る為の!!」
ガンアーチャー、ジムっぽい、と思ったのは俺だけでしょうか。
ソーマは戦いじゃないと言い訳してますけど、この前普通に戦いに参加しようとしてたじゃないか……まぁ確かに今回は完全に救助活動ですから、アレルヤもどうこう言えまい。
それにしても他の人々はちょっと呆然と眺めすぎだ。
更にカタロン、クーデーター軍がこれに参加し、最後に連邦正規軍が加わってピラーの撃墜を計る。
こーした状況が敵味方関係なく、一つに纏まっていく事に驚くアニュー・リターナー。ラッセ・アイオンはこの皮肉な状況に苦笑を漏らす。
そこに迫ってくるアロウズに、危機感を募らせるラッセやミレイナ・ヴァスティたちだが、スメラギは指揮官がカティならばきっと援護してくれると期待を込める。
てゆーか、正規軍の行動が遅すぎ。
本来なら彼らはカタロンよりも先に行動しないといけないと思うよ。
カタロンはいつでも倒せるけど、市民を守るのが彼らの本来の役割だというのに。
「いくら命令を受けたとはいえ」
「私は命を見捨てない。父とは違う生き方をする」
ルイス・ハレヴィとアンドレイも共に人々を守るために戦い続ける。
このルイスの発言は、命令とは言えども機動エレベーターを破壊するという事に対する憤りなのか、それともガンダムと行動を共にするのが納得出来ていないのか。彼女の生い立ちを考えれば、たぶん前者なんだろうな。と、いうかそうであって欲しいところ。
アフリカタワーから現れたセルゲイとパングも、共に撃墜行動に入り、その姿を見付けたマリーがセルゲイの下へ向かい、ソーマ・ピーリスがモビルスーツに乗っている事に驚く。
更にピラーから出現した機体の存在をルイスから聞かされたアンドレイは、反乱分子の指揮官かもしれないと彼らの下へ向かう。
出現したモビルスーツに乗っていたのが、パングとセルゲイと知り、セルゲイに対する怒りを燃やすアンドレイだが、そこに巨大な破片が落下してくる。
……いや、今はそんな個人的感情を優先している事態か? みんな敵味方関係なく一つでも多くの破片を破壊しようとしている時に、私怨を優先しようとするアンドレイは人として問題ありすぎ。
巨大な破片に通常の砲撃では破壊する事が出来ず、セラヴィーガンダムによるGNバズーカのハイパーバーストモードで破片を分断するも、完全に破壊しきれない。分断された破片を更にダブルオーライザーが破壊すると、ガンダムたちがトランザムを起動して粉砕する。
ダブルオーのGN粒子回復早いな。トランザムは起動出来ないのだろうけど、それでも今まではエネルギーを使い切るとかなり長い間戦えなくなっていたのに。
機動エレベーターの崩壊を目の当たりにした隠れ家のカタロン構成員たちは、どうなるのかと不安を覚える。
「歌が……届けばいいのに」
呟くマリナ・イスマイール。
ゴロゴロしている状況ではありませんから。
なんとか収まったクーデターを引き金としたアフリカタワーの崩落。だが無数のモビルスーツが破壊され、市街地に甚大な被害が発生していた。
自分の引き起こしてしまった惨状に震えるパングだが、彼の乗る機体が突然の砲撃によって大破する。攻撃を行ったのはアンドレイ。
「この惨状はお前達が引き起こしたものだ!」
彼は側にいたセルゲイが反乱軍に与していたと勘違いする。
パングの台詞はまるでアムロ……「ボクは取り返しのつかない事をしてしまった……」
いや、引き起こしたのは明らかにアロウズですからね。自分たちの行為は棚上げして、一方だけを責め立てる偽善振りはなんとかしろ。
軍規を守って母親を殺した父親がクーデターに参加したとセルゲイへ襲いかかるアンドレイ。助けようとしたマリーは、ソレスタルビーイングに怒りを燃やすルイスの妨害を受けるも、そのルイスを沙慈たちが妨害する。
セルゲイを救おうと向かうマリーだが、彼女が辿り着く前に、アンドレイはセルゲイの機体を貫いてしまう。
機動エレベーター防衛の作戦決行前、自分に何かあれば息子アンドレイのことを頼むと告げた妻ホリー。そしての言葉通りに彼女は亡き者となってしまった。
セルゲイは自分を拒絶したアンドレイと向き合う事が出来なくなってしまっていた。
死んだ頃のホリーは若い頃よりも美人になってる……
「アンドレイ……すまなかった。
心を閉ざしたお前に、どう接すれば良いか……
努力を怠っていた」
「今更そんな事」
アンドレイに去るように告げたセルゲイのモビルスーツが落下していく。
「ホリー……すまない」
セルゲイの機体は爆発し、マリーの絶叫が響く。
何してくれてるかな、このバカ息子は!!
ダブルオー中で人気の高いだろうセルゲイを暴走して殺してしまったアンドレイ。そもそもクーデターの首謀者だから殺していいなどという馬鹿げた思考回路が既にどうかしている。そーゆー組織に身をやつして、何が恒久平和なのだろうか。
きっと人気投票をすると、アンドレイは嫌いなキャラ№1に輝いてしまうのではないだろうか。
これは後に彼が反乱軍に参加していなかった事をアンドレイが知る事になるのかな。
そしてマリーはこれによって、再び戦う道を選ぶことになってしまうし、アレルヤにもそれを止める事は出来ないのだろう。
次回 #18「交錯する思い」 戦いの中で、誰かが叫ぶ
次回は一気に4ヶ月後です。
マリナ姫はますます保母さん化に磨きが掛かってる……何処へ向かうんだ、このヒロイン。
アニューはどんどんライルとのラブラブフラグが……
完全にパイロットになってしまっているピーリス。アンドレイぶっ殺す!という迫力満点。
アンドレイは微塵の後悔も見せてる様子がないどころか、妙に自信満々な様子。4ヶ月も経っているのに連邦の司令などから父親の受けていた任務の事を聞かされていないのか?
明らかに彼の扱いは作戦遂行中の殉職になると思うのだけど。
沙慈はまた刹那を拒絶。忙しい人だな。
そういえば、ハレルヤは何時になったらまた復活するんだろうか。
いい加減アレルヤが使えない子から脱出するべきだと思うのだけど。
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アニメ 感想 レビュー
このボク、リボンズ・アルマークだよ」
機動エレベーターを守るために戦うセルゲイ・スミルノフとパング・ハーキュリー。
だが最終防衛ラインを死守し、機動エレベーターを作る技術者とその家族を守るために見捨てる事になった第4小隊には、セルゲイの妻ホリー・スミルノフが含まれていた。
ホリー・スミルノフの遺体は見つからなかった。
それ以来アンドレイ・スミルノフは、軍規の為に母親を見殺しにした父親を許せなくなっていた。
ホリーが生きているという可能性があるという事なのだろうか。
2つ目が存在していたメメントモリに憤るソレスタルビーイング、そしてカティ・マネキン。それでもカタロンは機動エレベーターを破壊する。
恒久和平の実現の為、カタロン司令官ホーマー・カタギリは全ての罪を背負うつもりなのだとビリー・カタギリは語る。
人類はメメントモリによって死を感じて、平和の尊さを感じなければならないと考える。
必要悪なら仕方ないが、明らかに無関係な市民までも巻き込んで行う虐殺の上に成り立つ恒久平和、それを簡単に肯定してしまうビリーの思考。
そもそもこの虐殺にしても、結局は自分たちには都合の良いように隠蔽するのだから、本当の意味で罪を背負うことになどならないだろう。
ハーキュリーは直ちに撤収を計りながら、自分の考えの甘さを実感する。
連邦は反乱軍が人質を取った時点で、連邦は真実を知る6万の人質をも反連邦勢力の一員として抹殺するつもりでいた。
連邦の手法を「馬鹿げた事」と吐き捨てるセルゲイ。
正確にはこの決定は連邦ではなく、イノベイターか決めたことなのですが、それは知らないのだから仕方あるまい。
機械文明を手に入れた人類は、知恵によって争い滅びを迎えてきた。どれほど優れた統治者も数十年で寿命を迎えて、世界は混沌へと戻る。
人類のそうした過去の歴史から何も学ばない。
だからイオリア・シュヘンベルグはイノベイターを創造したのだと語るリジェネ・レジェッタ。
人ならざる者が、長寿で人類を滅亡から救い、来るべき対話を迎える。
それが出来るのは自分たちだけだというリジェネに、リボンズ・アルマークは自分がリジェネたちを生み出した創造主である。故に人類を導くのは自分なのだとリボンズは笑う。
リジェネを作ったのはイオリア・シュヘンベルグではなくリボンズでした。
リボンズ本人以外は全部彼が作ったという事か?
機動エレベーター アフリカタワーを包囲した連邦軍は、脱出を計るカタロンを容赦なく撃墜していく。
非道な振る舞いに怒りを滾らせるロックオン・ストラトスが突撃し、やむを得ずアレルヤ・ハプティズムとティエリア・アーデもそれに追随する。
メメントモリによる被害予想範囲を知ったカティは愕然とする。
ロックオン、カタロンの事になると直ぐ頭に血が上るなぁ。その癖はなんとかした方がいいと思うよ。
スメラギ・李・ノリエガはプトレマイオスⅡを宇宙(そら)へあげる事を提案するも、イアン・ヴァスティは今の状態では無理だと否定する。
衛星兵器を止められるのはトランザムを起動したダブルオーライザーのみ。
治療の終わらない身体をおして刹那・F・セイエイは出撃せんとし、スメラギもそれを拒絶出来ない。
オーライザーにパイロットが必要であり、6万人の人員を守るため、刹那は沙慈・クロスロードにオーライザーのコックピットに乗るように告げる。
「成功の確率は低いだろう。
だが、始める前から諦めたくない!」
「守る為の……戦い」
沙慈は相手は人間ではなく、あくまでも機械だと自分に言い聞かせて、オーライザーで出撃を行う。
元々パイロットではない沙慈に大気圏突破なんていう無茶させるのかと思ったら、出撃直後にオーライザーとダブルオーガンダムはドッキングした。
あくまでもシステムの調整のためだけにパイロットが必要だという事なのか。
全ての人々が脱出した中で、指揮官である自分は残って最後まで見届けるというパングだが、セルゲイはそれで罪を償う事は出来ないとそれを許さず一人でも多くの市民を守ってから死ぬように告げる。
さすがは熊パパ。言う事がごもっともです。ここで死ぬのは責任を取っているのではなく、ただ逃げてるだけですから。本当の責任の取り方というものが判っています。
メメントモリが射出準備に入ると、指揮を執るアーサー・グッドマンはエンペラスを防衛につかせる。
メメントモリ撃墜に向かったダブルオーライザーの前に、エンペラスに乗ったディバイン・ノヴァがブリング・スタビティの仇と迫る。
エンペラスのアンカーに捕らえられて窮地に陥る刹那達は、トランザムライザーを機動。巨大なビームサーベルでエンペラスを撃墜、更にメメントモリを切り裂くが、僅かに出力が不足してメメントモリの撃墜には至らない。
なんだか、種ガンのミーティアを彷彿とさせる攻撃だな。
ディバイン……まともな活躍はほとんど見せないままに退場……早かったな。
メメントモリは派手にぶっ壊れているから、グッドマンもココで死亡したのだろうか。
どうでもいいけど、トランザムライザーという名称は微妙。
と、ゆーか、もはやダブルオーの名前が微塵も残っていませんよ!?
遂にメメントモリからのレーザー砲撃が放たれた。メメントモリは砲撃後に大破するも、そのレーザー砲は真っ直ぐにアフリカタワーへと向かう。
低軌道ステーションのピラーがオートパージし、アフリカタワーは崩壊を始める。
脱出艇に乗る民間人を飲み込む。
成層圏以下の部分は地上へ落下してしまう。
地上で戦っていたガンダムパイロットたちは、いち早く機動エレベーターの異変を察知。
ピラーの破片は人口密集区域へと落下を始めると予測したスメラギ・李・ノリエガは、敵味方全てに対して、何千万という人々を救う為に有視界通信にてピラーの撃墜を要請する。
まっ先に行動を起こしたのはガンダムパイロット。
ピラーの落下に地上の人々が逃げまどう中、必死に撃墜を続けるガンダムたちだが、如何にガンダムであっても僅か3機でこれをなす事は出来ない。
マリー・パーファシーがガンアーチャーに乗り、援護に駆けつける。
「これは戦いじゃないわ……
命を守る為の!!」
ガンアーチャー、ジムっぽい、と思ったのは俺だけでしょうか。
ソーマは戦いじゃないと言い訳してますけど、この前普通に戦いに参加しようとしてたじゃないか……まぁ確かに今回は完全に救助活動ですから、アレルヤもどうこう言えまい。
それにしても他の人々はちょっと呆然と眺めすぎだ。
更にカタロン、クーデーター軍がこれに参加し、最後に連邦正規軍が加わってピラーの撃墜を計る。
こーした状況が敵味方関係なく、一つに纏まっていく事に驚くアニュー・リターナー。ラッセ・アイオンはこの皮肉な状況に苦笑を漏らす。
そこに迫ってくるアロウズに、危機感を募らせるラッセやミレイナ・ヴァスティたちだが、スメラギは指揮官がカティならばきっと援護してくれると期待を込める。
てゆーか、正規軍の行動が遅すぎ。
本来なら彼らはカタロンよりも先に行動しないといけないと思うよ。
カタロンはいつでも倒せるけど、市民を守るのが彼らの本来の役割だというのに。
「いくら命令を受けたとはいえ」
「私は命を見捨てない。父とは違う生き方をする」
ルイス・ハレヴィとアンドレイも共に人々を守るために戦い続ける。
このルイスの発言は、命令とは言えども機動エレベーターを破壊するという事に対する憤りなのか、それともガンダムと行動を共にするのが納得出来ていないのか。彼女の生い立ちを考えれば、たぶん前者なんだろうな。と、いうかそうであって欲しいところ。
アフリカタワーから現れたセルゲイとパングも、共に撃墜行動に入り、その姿を見付けたマリーがセルゲイの下へ向かい、ソーマ・ピーリスがモビルスーツに乗っている事に驚く。
更にピラーから出現した機体の存在をルイスから聞かされたアンドレイは、反乱分子の指揮官かもしれないと彼らの下へ向かう。
出現したモビルスーツに乗っていたのが、パングとセルゲイと知り、セルゲイに対する怒りを燃やすアンドレイだが、そこに巨大な破片が落下してくる。
……いや、今はそんな個人的感情を優先している事態か? みんな敵味方関係なく一つでも多くの破片を破壊しようとしている時に、私怨を優先しようとするアンドレイは人として問題ありすぎ。
巨大な破片に通常の砲撃では破壊する事が出来ず、セラヴィーガンダムによるGNバズーカのハイパーバーストモードで破片を分断するも、完全に破壊しきれない。分断された破片を更にダブルオーライザーが破壊すると、ガンダムたちがトランザムを起動して粉砕する。
ダブルオーのGN粒子回復早いな。トランザムは起動出来ないのだろうけど、それでも今まではエネルギーを使い切るとかなり長い間戦えなくなっていたのに。
機動エレベーターの崩壊を目の当たりにした隠れ家のカタロン構成員たちは、どうなるのかと不安を覚える。
「歌が……届けばいいのに」
呟くマリナ・イスマイール。
ゴロゴロしている状況ではありませんから。
なんとか収まったクーデターを引き金としたアフリカタワーの崩落。だが無数のモビルスーツが破壊され、市街地に甚大な被害が発生していた。
自分の引き起こしてしまった惨状に震えるパングだが、彼の乗る機体が突然の砲撃によって大破する。攻撃を行ったのはアンドレイ。
「この惨状はお前達が引き起こしたものだ!」
彼は側にいたセルゲイが反乱軍に与していたと勘違いする。
パングの台詞はまるでアムロ……「ボクは取り返しのつかない事をしてしまった……」
いや、引き起こしたのは明らかにアロウズですからね。自分たちの行為は棚上げして、一方だけを責め立てる偽善振りはなんとかしろ。
軍規を守って母親を殺した父親がクーデターに参加したとセルゲイへ襲いかかるアンドレイ。助けようとしたマリーは、ソレスタルビーイングに怒りを燃やすルイスの妨害を受けるも、そのルイスを沙慈たちが妨害する。
セルゲイを救おうと向かうマリーだが、彼女が辿り着く前に、アンドレイはセルゲイの機体を貫いてしまう。
機動エレベーター防衛の作戦決行前、自分に何かあれば息子アンドレイのことを頼むと告げた妻ホリー。そしての言葉通りに彼女は亡き者となってしまった。
セルゲイは自分を拒絶したアンドレイと向き合う事が出来なくなってしまっていた。
死んだ頃のホリーは若い頃よりも美人になってる……
「アンドレイ……すまなかった。
心を閉ざしたお前に、どう接すれば良いか……
努力を怠っていた」
「今更そんな事」
アンドレイに去るように告げたセルゲイのモビルスーツが落下していく。
「ホリー……すまない」
セルゲイの機体は爆発し、マリーの絶叫が響く。
何してくれてるかな、このバカ息子は!!
ダブルオー中で人気の高いだろうセルゲイを暴走して殺してしまったアンドレイ。そもそもクーデターの首謀者だから殺していいなどという馬鹿げた思考回路が既にどうかしている。そーゆー組織に身をやつして、何が恒久平和なのだろうか。
きっと人気投票をすると、アンドレイは嫌いなキャラ№1に輝いてしまうのではないだろうか。
これは後に彼が反乱軍に参加していなかった事をアンドレイが知る事になるのかな。
そしてマリーはこれによって、再び戦う道を選ぶことになってしまうし、アレルヤにもそれを止める事は出来ないのだろう。
次回 #18「交錯する思い」 戦いの中で、誰かが叫ぶ
次回は一気に4ヶ月後です。
マリナ姫はますます保母さん化に磨きが掛かってる……何処へ向かうんだ、このヒロイン。
アニューはどんどんライルとのラブラブフラグが……
完全にパイロットになってしまっているピーリス。アンドレイぶっ殺す!という迫力満点。
アンドレイは微塵の後悔も見せてる様子がないどころか、妙に自信満々な様子。4ヶ月も経っているのに連邦の司令などから父親の受けていた任務の事を聞かされていないのか?
明らかに彼の扱いは作戦遂行中の殉職になると思うのだけど。
沙慈はまた刹那を拒絶。忙しい人だな。
そういえば、ハレルヤは何時になったらまた復活するんだろうか。
いい加減アレルヤが使えない子から脱出するべきだと思うのだけど。
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