コードギアス 反逆のルルーシュ R2 TURN 15「Ｃ の 世界」
ギアス嚮団を壊滅に追い込んだルルーシュ・ランペルージと黒の騎士団。
V.V.を追いつめたかに見えたルルーシュ・ヴィ・ブリタニアだか、V.V.によって『黄昏の扉』からアーカーシャの剣へと連れ込まれ、そこで父である神聖ブリタニア帝国皇帝シャルル・ジ・ブリタニアと対面する事となった。
「久しいな、ルルーシュ。我が息子よ」
そう声を掛けるシャルルに対して、ルルーシュは母マリアンヌ・ヴィ・ブリタニアを彼が守れなかった理由を問いただすが、シャルルはギアスを使って聞き出せば良いと告げる。だが、ギアスを使うという事は、シャルルの目を見るという事。それは向こうにとってもギアスを掛ける事が出来るという事。
逡巡するルルーシュは、賭に出る。
ギアスなしでの勝負はどう考えてもルルーシュに勝ち目は薄いよね。
一方、外ではロロ・ランペルージがゼロの名において、全て嚮団員を一カ所に集めて見分するべく騎士団に伝達していた。
ジェレミア・ゴットバルトは、死したバトレー・アスプリウスを前にして、自らの身体を改造したバトレーを憎みながらも、彼の皇族に対しての忠義を認め「尊敬する」と語る。
オレンジは皇帝に対して忠誠さえ誓っていればALL OKなんだ。
上空に舞い上がった物体が破裂すると、内部に仕込んだガラス片が飛散する。
「ルルーシュ・ヴィ・ブリタニアが命じる。
貴様は、死ね！！」
ガラス越しに命じるルルーシュ。
「よかろう」
ギアスに従い、自らの胸を銃で撃ち抜くシャルル。
倒れるシャルルの姿に驚きながら驚きながらも、自らの勝利に絶叫するルルーシュ。
て、ルルーシュのギアスは直接相手の目を見ないとだめなんじゃなかったのか？ なんでガラスに反射させて成功するの？ それともギアスの力を反射させる事の出来る特殊なガラスなのだろうか。
あの皇帝がそんなにあっさりと死ぬという事にそもそも疑問を抱こうよ。
ルルーシュの事を知らないと枢木スザクの頬をぶつ紅月カレンだが、スザクは意に介さずリフレインで彼女から情報を引き出そうとする。
「お兄ちゃん……」
押さえつけられたカレンが小さく呟く。
ここで呼ぶのがルルーシュじゃなくて、お兄ちゃんなんだな。
「従ってもらう、命令に」
そう語るスザクだが、その言葉が逆にルルーシュの姿を思い出させてしまい、自分がルルーシュがギアスで操っているのと同じ事をしているのだと思い当たると、リフレインを投げ捨てて壊してしまう。
何がしたいんだよ、この男。正義を振りかざしながら誰も助けられていない、覚悟も足りない、ダメ人間の象徴のようだ。
V.V.と向かい合うC.C.。
「私は結局、私のさだめから逃げられなかったな」
「さだめは、僕が……引き受けるよ」
V.V.の身体を見たC.C.は驚く。
幼い頃、シャルルと近いをかわしたV.V.。
「だって、僕は……お兄さんだから」
死んだシャルルの横に立つルルーシュは、あまりにもあっさりと殺してしまった事で、聞きたかった事、詫びさせたかった相手がいた事を口にする。
だが、死んだ筈のシャルルと再び目を見開いて動く。
「策略、奸計、奇襲……そのような小手先で鷲を倒そうとは……
王道で来がよい。王の力を継ぎたいのであれば！」
ギアスも通じず、銃で撃ち抜いても聞かないシャルルが手袋を外した時、そこにはギアスの文様が浮かんでいた。
シャルルがV.V.を殺し、彼からコードを奪った事を疑問に思うC.C.。
「V.V.、お前さ、マリアンヌの事好きだったんだろ？」
V.V.はやっぱり殺されていたのですね。
V.V.からコードを奪い、ギアスを失った代わりに不老不死となったシャルルの前に、ルルーシュは勝てるはずがないと絶望感に苛まれる。
シャルルはルルーシュにこの世界の真の姿を教えると語る。
ルルーシュの前に現れる無数の仮面と歯車。
ルルーシュ、あっさり敗北宣言しすぎです。どれだけ諦めが早いんだよ。
人里離れた森の中、扇要の前に中華連邦に渡ってきたヴィレッタ・ヌゥが姿を現す。
銃口を突きつけられた扇だが、抵抗する意志も見せない。
そんな扇に何故ブリタニア軍人である自分を助けたのかと問いただす。
最初は情報を引き出す為に監視していた事を素直に語る扇だが、好きになってしまったのだと言う。
「出会わなければ良かったんだ！」
苦しそうに語るヴィレッタ。
だが、そこにディートハルト・リートから監視の命を受けていた篠崎咲世子が姿を現す。
なんだ、この一昔前のお約束のような三文芝居な恋愛ごっこは。王道ではあるが、この２人に似つかわしくないよな。今の韓国ドラマならやりそうな感じだな。
「ギアスとはなんだ。貴様は何を企んでいる」
「おかしな事よ。嘘にまみれた子供が、人には真実を望む、か」
シャルルはルルーシュにゼロという仮面を被り、何を得たのかと問う。ただの学生では得られなかった部下や軍隊を手に入れたルルーシュ。だが、同時にユーフェミア・リ・ブリタニアを死なせた事、妹ナナリー・ヴィ・ブリタニアやスザクの前では真実の姿をさらせない事を仮面たちに指摘されてしまう。
誰でも嘘を吐くのだというルルーシュ。
「何故嘘を言う本当の自分を判って欲しいと思っているくせに。
そう思いながら、本当の自分をさらけ出せない。
仮面を被った。
本当の自分を知られるのが怖いから」
次々と指摘される事実を必死で否定するルルーシュ。
シャルルはこの世界にはたった一人の人間しかいないのだと語る。
そこに姿を見せたC.C.は遊びの時間は終わりであり、ルルーシュの価値は無くなったので、彼を籠絡してC.C.を呼ぶ必要はないと告げる。
C.C.の願いを知っていたシャルル。
「ルルーシュ、今こそ契約条件、我が願いを明かそう。
我が願いは死ぬ事。
私の存在が永遠に終わる事だ」
不死である筈のC.C.を殺すという事に疑問を持つルルーシュ。
「ギアスの果てに、能力者は力を授けた者の地位を継ぐ。
つまり、私を殺せる力を得る」
「C.C.を殺せる？」
「数多の契約者は誰一人として、そこまで辿り着けなかった。
しかし、ここに達成人、シャルルがいる」
「馬鹿な、お前は死ぬ為に俺と契約したというのか」
「そうだ」
「死ぬ為に生きてきたと」
「この世の摂理は、そこにある。
限りある者、それを命と呼ぶ」
「違う！ 生きているから命の筈！」
「同じ事だ、死があるから人は、生を自覚できる」
「言葉遊びだろう、そんなものは」
「しかし、人は死ぬ」
「だとしても、この世に生まれた理由が、意味が」
「知っているくせに、そんなものはただの幻想だと」
「死ぬだけの人生なんて悲しすぎる」
「死なない積み重ねを人生とは呼ばない。それは、ただの経験だ。
お前に生きる理由があるのなら、私を殺せ。
そうすれば、シャルルと同等に戦う力を得る」
自らを殺すように告げるC.C.だが、ルルーシュは応じる事が出来ない。
そんなルルーシュに見切りを付けたかのように、C.C.は優しすぎると別れを告げる。
元の世界へと戻されるルルーシュ。
長々と語っていますが、ただ同じ会話を堂々巡りで繰り広げています。
ようするに命は限りあるから、尊いのだよ、という事をスタッフは語りたい、と言いたいのでしょう。本気でそんなメッセージ性を訴えているわけではないのでしょうが。
何故V.V.のコードを奪ったのか問いかけるC.C.だが、これから死にゆく彼女に対して質問に意味があるのか、と告げる。
埼玉ゲットーの件の話をまとめ上げるミス・ローマイヤーだったが、彼女の手を取ったナナリーは彼女のイレブンにとっても不利益がないという嘘を看破する。
計画の見直しを依頼するナナリーに、ミス・ローマイヤーは実務は自分たちに任せるようにと告げるが、ナナリーは「総督は私です！」と強硬な態度を崩さない。
ナナリーは目が見えない分、触れる事で相手を見分けたりしていたが、ついに相手の感情の変化まで見抜けるようになっていたのか。
まるで接触テレパスだな。
ルルーシュから直接ゼロの正体について聞きだそうとアッシュフォード学園にやってきたスザクだが、リヴァル・カルデモンドからルルーシュの不在を告げられる。
機密情報局の地下司令室にやってきたスザクは、彼ら全員に対してギアスが掛けられている事を知る。
ダラス研究所では、ナナリーと通信していたシュナイゼル・エル・ブリタニアがニーナ・アインシュタインたちの下にやってくる。
話はエリア１１の昇格の話だった。
その事を聞かされるスザク。ルルーシュがゼロだったと確信したスザクだが、それを皇帝に知らせればナナリーはシャルルが使うという宣言を受けていたスザクは思い悩む。
もう皇帝はとっくに知っているので、彼はただの道化です。
スザクが嘘をついていると感じたナナリーに対して、スザクはナナリーに対してだけは嘘を吐かないと告げる。
いつかの電話の相手が誰だったのかと問うナナリーはスザクを手に触れようとするが、自分の嘘を見抜かれるのを恐れたスザクは咄嗟に下がってしまう。
「スザクさん、あなたも同じなんですね、お兄様と」
悲しそうな表情を浮かべるナナリー。
逃げた時点で電話の相手がルルーシュだと語ってるようなものなんですけど。
触れる事も出来ない不思議な空間に飛ばされたルルーシュの前に現れた女性は、この世界が自分の記憶なのだと告げる。
C.C.に似た人物、だが、彼女はC.C.では無かった。
「あなた、誰？」
疲弊した少女に対して、シスターの姿をした額にギアスの文様を持つ女性は『契約』を持ち掛ける。
その少女こそが、ルルーシュの前にいる女性。
この女性がC.C.が語りかけていたマリアンヌなのか？
咲世子の襲撃に対して反撃するヴィレッタ。
２人の争いを必死に止める扇は、ヴィレッタを庇い咲世子の手裏剣をまともに浴びて崖下へと落下する。
そんな扇を追うヴィレッタは扇に抱きかかえる。
咲世子さんが救出するのでしょうか？ 彼女ぐらいしか助ける事の出来る人がいませんけど。
相手が自分を愛するというギアスを手に入れた女性。
ギアスによって誰からも愛された女性は、逆にそれによって本当の愛というものを見失ってしまう。
自分が唯一心を許せたシスターに対して、自分のギアスの力に飽き飽きしたという少女。
そんな少女に、終わりにしようというシスターは「あなたは騙されちゃったの」と告げる。シスターを殺害して、後を継ぐ少女。
少女はルルーシュがここに送られてきたのは、ひと時でも何かから守ろうとしたのだと語る。
ようするに、シャルルから守ると同時にルルーシュに自分を殺して永遠の時を過ごす苦しみを与えたくは無かった、という事なのか。
彼女は本当のC.C.、女王となる前の過去のC.C.という事なのか。
シスターの豹変振りがステキです。実は殺しやすいようにわざと悪人を演じた、なんて事はまずないだろうな。
「私を憎む人も、優しくしてくれた人も、
全て時の流れの中に消えていった。
果てる事のない時の中に」
「だが、その苦しみの日々も」
「ああ……これで終わる。私の長い旅」
シャルルの手によって最後の時を迎えようとするC.C.だが、そこに再びルルーシュが姿を現す。
「開いたのかルルーシュ、思考エレベーターを」
このアーカーシャの剣は思考に干渉するシステムで構成されていた。
蜃気楼に乗るルルーシュの動きを封じたシャルルはC.C.から力を奪い殺そうとする。
微妙にエロいに雰囲気になっているのは、絶対わざとだ。スタッフは意識してやっている。
「やめろ！ そいつは俺の俺の……
答えろC.C.！
何故俺を大王にして死のうとしなかった！
俺に永遠の命という地獄を押しつける事だって出来たはずだ!!
俺を憐れんだのか、C.C.！」
ルルーシュの言葉に涙を浮かべるC.C.。
「そんな顔で死ぬな！
最後ぐらい笑って死ね！
必ず俺が終わらせてやる、だから！」
ルルーシュの言葉に、最後の最後になってシャルルを拒絶したC.C.は蜃気楼を解放する。
「これ以上、奪われてたまるか」
アーカーシャの剣を蜃気楼で攻撃して破壊していくルルーシュ。
「なんたる、愚かしさかぁ！」
落下するC.C.。
「俺は知っているぞ、C.C.
お前のギアスを、本当の願いを！
こっちを向いてくれ！」
C.C.を助けようと手を伸ばし、ついにその手が彼女に届く。
てか、なんでしょうか、この展開は。
ここに来てルルーシュは本当はC.C.を愛していますという展開？
ラストにこれまでの贖罪として、ルルーシュが永遠の命という苦しみの中に身を置く道を選ぶ、というのはありえそうだな。
しかし結局はC.C.は自分が背負う道を選びそうだけど。
遂に強烈な破壊兵器の開発を完成させたニーナはこれで人類の戦争は変わると、喜ぶシュナイゼルに告げる。
なんですか。もしかして圧倒的な戦力を持つ事で戦争抑止力にしよう、とかいう発想に至っちゃった、というオチですか、この娘さん。
目覚めたC.C.に声を掛けるルルーシュだが、C.C.はシスターと出会って以降の記憶を全て失っていた。
ご主人様とか言い出して、そんなにヲタクたちにエロ同人のネタを提供したいのか、スタッフよ。
次回、ナナリー救出に動くルルーシュ。
自分の正体がばれたから、でしょうか。
シスコンだから妹中心なのは判るとしても、カレンも助けてあげような。
カレンの前にいる謎の人は誰？ ジノとかでもなさそうだし。髪型からすると、ナイトオブテン辺りかな。
ようやく出番だけど、あっさり殺されてしまう予感がヒシヒシとするね。
それにしてもカレンさん、もしかして救出作戦が始まるまでずっとあの中に閉じ込められっぱなし？ お手洗いとかはどうしているのでしょうか。
つか、もうナナリーとの会話も終わったんだし、元の部屋に帰そうよ。
そしてすっかり別人になってしまって役に立ちそうにないC.C.。
いつもそうなんだけど、今回は特に場面展開がせわしなかった。
あっちもこっちも描きたい、というスタッフの感情は判らないでもないが、落ち着きのない状態になってしまってる。
おかげで少し見にくい。
ところで、V.V.はC.C.とは別系統の流れを汲んで王になったのでしょうか？
シャルルはV.V.からギアスを与えられたのだし、V.V.はC.C.と同じ存在だったわけだから。
それともギアス嚮団が作った模造品で、V.V.を殺しても王には慣れないという事なのか。
第１部でC.C.の記憶に出てきた沢山の子供達って、結局嚮団で研究されていた子供たちなんでしょうか。
てっきりC.C.たちが誕生した時の様子だと思っていたのだけど。
そもそも、ギアスという力の誕生自体が未だに謎のままなんですね。
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アニメ 感想 レビュー
V.V.を追いつめたかに見えたルルーシュ・ヴィ・ブリタニアだか、V.V.によって『黄昏の扉』からアーカーシャの剣へと連れ込まれ、そこで父である神聖ブリタニア帝国皇帝シャルル・ジ・ブリタニアと対面する事となった。
「久しいな、ルルーシュ。我が息子よ」
そう声を掛けるシャルルに対して、ルルーシュは母マリアンヌ・ヴィ・ブリタニアを彼が守れなかった理由を問いただすが、シャルルはギアスを使って聞き出せば良いと告げる。だが、ギアスを使うという事は、シャルルの目を見るという事。それは向こうにとってもギアスを掛ける事が出来るという事。
逡巡するルルーシュは、賭に出る。
ギアスなしでの勝負はどう考えてもルルーシュに勝ち目は薄いよね。
一方、外ではロロ・ランペルージがゼロの名において、全て嚮団員を一カ所に集めて見分するべく騎士団に伝達していた。
ジェレミア・ゴットバルトは、死したバトレー・アスプリウスを前にして、自らの身体を改造したバトレーを憎みながらも、彼の皇族に対しての忠義を認め「尊敬する」と語る。
オレンジは皇帝に対して忠誠さえ誓っていればALL OKなんだ。
上空に舞い上がった物体が破裂すると、内部に仕込んだガラス片が飛散する。
「ルルーシュ・ヴィ・ブリタニアが命じる。
貴様は、死ね！！」
ガラス越しに命じるルルーシュ。
「よかろう」
ギアスに従い、自らの胸を銃で撃ち抜くシャルル。
倒れるシャルルの姿に驚きながら驚きながらも、自らの勝利に絶叫するルルーシュ。
て、ルルーシュのギアスは直接相手の目を見ないとだめなんじゃなかったのか？ なんでガラスに反射させて成功するの？ それともギアスの力を反射させる事の出来る特殊なガラスなのだろうか。
あの皇帝がそんなにあっさりと死ぬという事にそもそも疑問を抱こうよ。
ルルーシュの事を知らないと枢木スザクの頬をぶつ紅月カレンだが、スザクは意に介さずリフレインで彼女から情報を引き出そうとする。
「お兄ちゃん……」
押さえつけられたカレンが小さく呟く。
ここで呼ぶのがルルーシュじゃなくて、お兄ちゃんなんだな。
「従ってもらう、命令に」
何がしたいんだよ、この男。正義を振りかざしながら誰も助けられていない、覚悟も足りない、ダメ人間の象徴のようだ。
V.V.と向かい合うC.C.。
「私は結局、私のさだめから逃げられなかったな」
「さだめは、僕が……引き受けるよ」
V.V.の身体を見たC.C.は驚く。
幼い頃、シャルルと近いをかわしたV.V.。
「だって、僕は……お兄さんだから」
死んだシャルルの横に立つルルーシュは、あまりにもあっさりと殺してしまった事で、聞きたかった事、詫びさせたかった相手がいた事を口にする。
「策略、奸計、奇襲……そのような小手先で鷲を倒そうとは……
王道で来がよい。王の力を継ぎたいのであれば！」
ギアスも通じず、銃で撃ち抜いても聞かないシャルルが手袋を外した時、そこにはギアスの文様が浮かんでいた。
シャルルがV.V.を殺し、彼からコードを奪った事を疑問に思うC.C.。
「V.V.、お前さ、マリアンヌの事好きだったんだろ？」
V.V.はやっぱり殺されていたのですね。
V.V.からコードを奪い、ギアスを失った代わりに不老不死となったシャルルの前に、ルルーシュは勝てるはずがないと絶望感に苛まれる。
シャルルはルルーシュにこの世界の真の姿を教えると語る。
ルルーシュの前に現れる無数の仮面と歯車。
ルルーシュ、あっさり敗北宣言しすぎです。どれだけ諦めが早いんだよ。
銃口を突きつけられた扇だが、抵抗する意志も見せない。
そんな扇に何故ブリタニア軍人である自分を助けたのかと問いただす。
「出会わなければ良かったんだ！」
苦しそうに語るヴィレッタ。
だが、そこにディートハルト・リートから監視の命を受けていた篠崎咲世子が姿を現す。
なんだ、この一昔前のお約束のような三文芝居な恋愛ごっこは。王道ではあるが、この２人に似つかわしくないよな。今の韓国ドラマならやりそうな感じだな。
「ギアスとはなんだ。貴様は何を企んでいる」
「おかしな事よ。嘘にまみれた子供が、人には真実を望む、か」
シャルルはルルーシュにゼロという仮面を被り、何を得たのかと問う。ただの学生では得られなかった部下や軍隊を手に入れたルルーシュ。だが、同時にユーフェミア・リ・ブリタニアを死なせた事、妹ナナリー・ヴィ・ブリタニアやスザクの前では真実の姿をさらせない事を仮面たちに指摘されてしまう。
誰でも嘘を吐くのだというルルーシュ。
「何故嘘を言う本当の自分を判って欲しいと思っているくせに。
そう思いながら、本当の自分をさらけ出せない。
仮面を被った。
本当の自分を知られるのが怖いから」
次々と指摘される事実を必死で否定するルルーシュ。
シャルルはこの世界にはたった一人の人間しかいないのだと語る。
そこに姿を見せたC.C.は遊びの時間は終わりであり、ルルーシュの価値は無くなったので、彼を籠絡してC.C.を呼ぶ必要はないと告げる。
C.C.の願いを知っていたシャルル。
「ルルーシュ、今こそ契約条件、我が願いを明かそう。
我が願いは死ぬ事。
私の存在が永遠に終わる事だ」
不死である筈のC.C.を殺すという事に疑問を持つルルーシュ。
「ギアスの果てに、能力者は力を授けた者の地位を継ぐ。
つまり、私を殺せる力を得る」
「C.C.を殺せる？」
「数多の契約者は誰一人として、そこまで辿り着けなかった。
しかし、ここに達成人、シャルルがいる」
「馬鹿な、お前は死ぬ為に俺と契約したというのか」
「そうだ」
「死ぬ為に生きてきたと」
「この世の摂理は、そこにある。
限りある者、それを命と呼ぶ」
「違う！ 生きているから命の筈！」
「同じ事だ、死があるから人は、生を自覚できる」
「言葉遊びだろう、そんなものは」
「しかし、人は死ぬ」
「だとしても、この世に生まれた理由が、意味が」
「知っているくせに、そんなものはただの幻想だと」
「死なない積み重ねを人生とは呼ばない。それは、ただの経験だ。
お前に生きる理由があるのなら、私を殺せ。
そうすれば、シャルルと同等に戦う力を得る」
自らを殺すように告げるC.C.だが、ルルーシュは応じる事が出来ない。
そんなルルーシュに見切りを付けたかのように、C.C.は優しすぎると別れを告げる。
元の世界へと戻されるルルーシュ。
長々と語っていますが、ただ同じ会話を堂々巡りで繰り広げています。
ようするに命は限りあるから、尊いのだよ、という事をスタッフは語りたい、と言いたいのでしょう。本気でそんなメッセージ性を訴えているわけではないのでしょうが。
何故V.V.のコードを奪ったのか問いかけるC.C.だが、これから死にゆく彼女に対して質問に意味があるのか、と告げる。
埼玉ゲットーの件の話をまとめ上げるミス・ローマイヤーだったが、彼女の手を取ったナナリーは彼女のイレブンにとっても不利益がないという嘘を看破する。
ナナリーは目が見えない分、触れる事で相手を見分けたりしていたが、ついに相手の感情の変化まで見抜けるようになっていたのか。
まるで接触テレパスだな。
ルルーシュから直接ゼロの正体について聞きだそうとアッシュフォード学園にやってきたスザクだが、リヴァル・カルデモンドからルルーシュの不在を告げられる。
機密情報局の地下司令室にやってきたスザクは、彼ら全員に対してギアスが掛けられている事を知る。
ダラス研究所では、ナナリーと通信していたシュナイゼル・エル・ブリタニアがニーナ・アインシュタインたちの下にやってくる。
話はエリア１１の昇格の話だった。
その事を聞かされるスザク。ルルーシュがゼロだったと確信したスザクだが、それを皇帝に知らせればナナリーはシャルルが使うという宣言を受けていたスザクは思い悩む。
もう皇帝はとっくに知っているので、彼はただの道化です。
スザクが嘘をついていると感じたナナリーに対して、スザクはナナリーに対してだけは嘘を吐かないと告げる。
いつかの電話の相手が誰だったのかと問うナナリーはスザクを手に触れようとするが、自分の嘘を見抜かれるのを恐れたスザクは咄嗟に下がってしまう。
「スザクさん、あなたも同じなんですね、お兄様と」
悲しそうな表情を浮かべるナナリー。
逃げた時点で電話の相手がルルーシュだと語ってるようなものなんですけど。
触れる事も出来ない不思議な空間に飛ばされたルルーシュの前に現れた女性は、この世界が自分の記憶なのだと告げる。
C.C.に似た人物、だが、彼女はC.C.では無かった。
「あなた、誰？」
疲弊した少女に対して、シスターの姿をした額にギアスの文様を持つ女性は『契約』を持ち掛ける。
その少女こそが、ルルーシュの前にいる女性。
この女性がC.C.が語りかけていたマリアンヌなのか？
咲世子の襲撃に対して反撃するヴィレッタ。
そんな扇を追うヴィレッタは扇に抱きかかえる。
咲世子さんが救出するのでしょうか？ 彼女ぐらいしか助ける事の出来る人がいませんけど。
相手が自分を愛するというギアスを手に入れた女性。
自分が唯一心を許せたシスターに対して、自分のギアスの力に飽き飽きしたという少女。
少女はルルーシュがここに送られてきたのは、ひと時でも何かから守ろうとしたのだと語る。
ようするに、シャルルから守ると同時にルルーシュに自分を殺して永遠の時を過ごす苦しみを与えたくは無かった、という事なのか。
彼女は本当のC.C.、女王となる前の過去のC.C.という事なのか。
シスターの豹変振りがステキです。実は殺しやすいようにわざと悪人を演じた、なんて事はまずないだろうな。
「私を憎む人も、優しくしてくれた人も、
全て時の流れの中に消えていった。
果てる事のない時の中に」
「だが、その苦しみの日々も」
「ああ……これで終わる。私の長い旅」
シャルルの手によって最後の時を迎えようとするC.C.だが、そこに再びルルーシュが姿を現す。
「開いたのかルルーシュ、思考エレベーターを」
このアーカーシャの剣は思考に干渉するシステムで構成されていた。
蜃気楼に乗るルルーシュの動きを封じたシャルルはC.C.から力を奪い殺そうとする。
微妙にエロいに雰囲気になっているのは、絶対わざとだ。スタッフは意識してやっている。
「やめろ！ そいつは俺の俺の……
答えろC.C.！
何故俺を大王にして死のうとしなかった！
俺に永遠の命という地獄を押しつける事だって出来たはずだ!!
俺を憐れんだのか、C.C.！」
ルルーシュの言葉に涙を浮かべるC.C.。
最後ぐらい笑って死ね！
必ず俺が終わらせてやる、だから！」
ルルーシュの言葉に、最後の最後になってシャルルを拒絶したC.C.は蜃気楼を解放する。
「これ以上、奪われてたまるか」
アーカーシャの剣を蜃気楼で攻撃して破壊していくルルーシュ。
「なんたる、愚かしさかぁ！」
落下するC.C.。
「俺は知っているぞ、C.C.
お前のギアスを、本当の願いを！
こっちを向いてくれ！」
C.C.を助けようと手を伸ばし、ついにその手が彼女に届く。
てか、なんでしょうか、この展開は。
ここに来てルルーシュは本当はC.C.を愛していますという展開？
ラストにこれまでの贖罪として、ルルーシュが永遠の命という苦しみの中に身を置く道を選ぶ、というのはありえそうだな。
しかし結局はC.C.は自分が背負う道を選びそうだけど。
なんですか。もしかして圧倒的な戦力を持つ事で戦争抑止力にしよう、とかいう発想に至っちゃった、というオチですか、この娘さん。
ご主人様とか言い出して、そんなにヲタクたちにエロ同人のネタを提供したいのか、スタッフよ。
次回、ナナリー救出に動くルルーシュ。
自分の正体がばれたから、でしょうか。
シスコンだから妹中心なのは判るとしても、カレンも助けてあげような。
カレンの前にいる謎の人は誰？ ジノとかでもなさそうだし。髪型からすると、ナイトオブテン辺りかな。
ようやく出番だけど、あっさり殺されてしまう予感がヒシヒシとするね。
それにしてもカレンさん、もしかして救出作戦が始まるまでずっとあの中に閉じ込められっぱなし？ お手洗いとかはどうしているのでしょうか。
つか、もうナナリーとの会話も終わったんだし、元の部屋に帰そうよ。
そしてすっかり別人になってしまって役に立ちそうにないC.C.。
いつもそうなんだけど、今回は特に場面展開がせわしなかった。
あっちもこっちも描きたい、というスタッフの感情は判らないでもないが、落ち着きのない状態になってしまってる。
おかげで少し見にくい。
ところで、V.V.はC.C.とは別系統の流れを汲んで王になったのでしょうか？
シャルルはV.V.からギアスを与えられたのだし、V.V.はC.C.と同じ存在だったわけだから。
それともギアス嚮団が作った模造品で、V.V.を殺しても王には慣れないという事なのか。
第１部でC.C.の記憶に出てきた沢山の子供達って、結局嚮団で研究されていた子供たちなんでしょうか。
てっきりC.C.たちが誕生した時の様子だと思っていたのだけど。
そもそも、ギアスという力の誕生自体が未だに謎のままなんですね。
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