ドルアーガの塔 ~the Aegis of URUK~ 第11話「ただ一枚の盾として」
ジル達が『天空の宮』に辿り着き、アムの夏が終わり、天空の宮は切り離される。
それは一定の人数がここに到達すると作動するという罠であった。
「ドルアーガという存在はこの塔の一部。からくりの一つにすぎない。
それが、今最後の罠が作動したことで」
邪神ドルアーガが動き出す。
あまりにも巨大で圧倒的な存在の前に、ジルたちは怯む。
だが、ニーバは他の者たちに先を越されない為、直ぐに行動を開始しようとする。
そんなニーバにファティナは自分たちの目的は財宝だけかという問いかけをする。
「もちろんだ」
「う・そ」
「俺たちの目当ては財宝だけだ」
「あ~あ」
「全部済んだら、カリーの故郷の面倒もみよう」
「心にもない事を」
「頑張ってくれ、あと少しだ」
「あらあら、あと少しですって?」
ファティナたちに顔には出さず、表面的な言葉で答えるニーバの言葉にチャチャを入れるサキュバスに思わず「うるさい!」と叫んでしまうニーバ。
塔の最上階にやってきたジル達は、そこで休憩して対策を練ることとする。
ドルアーガとの戦いに反対するメルトに対して、アーメイはカーヤが何か突破口を持っているのとではいなかと問いかける。
ジルが旧ドルアーガの塔で手に入れた石版こそはその鍵。だが、ニーバたちも同じくドルアーガを倒す手段を持っていた。
流石にメルトが怯む気持ちも判るというものだ。あそこまで巨大な上に強い化け物が相手ではな。
ニーバはかつて旧スーマール帝國の魔術が作ったナーガラ神の力を封じ込めたという13発しかない『虚無の矢』のうち、3つだけを所有していた。
ニーバが『虚無の矢』でドルアーガの後頭部を狙い撃つ為、ドルアーガの注意を引きつける囮役となるファティナとウトゥ。
皆の見つめる中、『虚無の矢』を狙い通り命中させるニーバ。
障壁を破る事に成功するが、1発ではドルアーガを倒すには至らない。
2発目を放とうとするが、パズズに阻止されてしまい、僅かに角を一本破壊したに過ぎなかった。
パズズの攻撃で吹き飛ばされるニーバ。これによってファティナとウトゥが窮地に立たされるのを目にして、ジルは思わず助けに行こうとする。だが、その腕をカーヤが掴む。
「また助けに行くつもりですか?」
「放ってはおけない」
「そういうジルさんの事は好きです。
でも……
私たちはどうなるんです!?
塔のてっぺんまで連れて行ってくれるっていう、あなたと私の約束は」
カーヤの言葉に悩むジルだが、戦う2人を見過ごす事の出来ないジルはカーヤの手を振り解いて助けに向かう。
そんなジルの様子に呆れた様子を見せながらも歩き出すアーメイ。
「どちらへ?」
「ジルに付き合う」
「ちょっ……正気なのか?」
「自分でも判らない。
だが……
ジルならどうにかしてくれそうな気がするんだ。
だから仲間に選んだ。
そうだろ、カーヤ?」
だが、カーヤは沈んだ表情で答えようとはしない。
そんなカーヤの様子に僅かに疑問を見せながらもジルと共に向かうアーメイに、クーパが、そしてメルトがまた同行する。
なんだかんだと言いつつ、メルトも人が良いよな。本当に怖くて命の方が大切だというのなら、着いていこうとはしないはずだし。
追いつめられたウトゥとファティナ。足を怪我したウトゥは逃げる事が出来ず、ファティナだけでも逃がそうと押し飛ばす。そこにドルアーガの咆撃が襲いかかる。
致命的とも思える一撃、だが、間一髪駆けつけたジルが盾となりウトゥの守る。
ジル、こんな強烈な一撃を防げるほどのレベルにまで上がってたのか。どう見ても第1話で吹き飛ばされた草ラックの一撃の比ではないよな。
更にメルトとアーメイもドルアーガへと攻撃を仕掛けていく。
障壁が無くなった事により、攻撃が通用するようになったドルアーガにジル達は協力して勝負を挑む。
一瞬、ウトゥもシンでファティナ一人になってしまうのかと思ったよ。
それにしてもウトゥを軽々と持ち上げるクーパの怪力は相変わらずです。まぁ、第1話でメルトの分と2つの巨大な荷物に加えて、落下してきたジルを担いでいても平然としていたのに比べたら、可愛いものか。
戦いの様子を塔の一室で見つめるサキュバス。
ついさっきまでニーバのところに居たはずなんですが、身体がないから、空間移動が自由自在なのだろうか。
ニーバと戦うパズズは、部下を自爆させてニーバを倒す。
ジル達の攻撃は効いていない訳ではないが、あまりにも巨大で固いドルアーガに致命的となる一撃を加える事が出来ない。
魔法使いたちの力が次第になくなる中、ジルも倒せる筈がないと弱気になる。
だが、そんなジルにアーメイが頭を狙いに行くという。
「諦めるな……
お前の唯一の取り柄だろ?
だから、諦めないでくれ」
アーメイ、さすがはパーティの姉御です。ヘタレるジルを叱咤激励して立ち直らせてますよ。
アーメイの言葉に、もう一度力を振り絞るジルはドルアーガの注意を引きつけ、その間にアーメイがドルアーガの頭へとよじ登る。
ニーバの攻撃によってはぎ取られた後頭部まで辿り着いたアーメイは、攻撃をかいくぐりながらそこに槍を突き立てる。
穂先を回転させようとした瞬間、アーメイの身体をドルアーガの攻撃が彼女の身体を貫く。
アーメイがやられた事で呆然とするジルにドルアーガが攻撃を仕掛けようとするが、そこにウルクたちが救援に駆けつける。
部下が目くらましをしている間に、撤退を指示するウルク。
呆然とするジルをエタナが強引に引っ張る。
うそん、アーメイやられてしまいましたよ!! ジルを励ましたりして死亡フラグを立てるから……
宮の最上階に退避した一同。
カーヤは回復魔法をアーメイに施すが、彼女の力では到底傷を癒す事は出来なかった。
最後の力でみんなに声を掛けていくアーメイ。
「クーパが居なかったら、こんなここまでこられなかった……ありがとう。
メルト、たまにはクーパに優しくしてやってくれ」
「なんだと! 私は……ああ、そうだな。気を付ける」
「ありがとう。カーヤ?」
「はい」
「事情は知らないが、でも、全部一人で背負い込もうとするな」
「…………!」
「ジル、私はまだ、信じている。
おまえは、どうにかしてくれる」
「僕が? でも」
「何故かは判らない。ただそう感じるんだ。
楽しい、時だった……
ロットで叶えたい望みもあったが、もういい。
みんなと、出逢えたから」
アーメイはジルに最後の最後まで希望を託す。
そんなに信用していたんですね、ジルのこと。
「……アーメイ殿?」
「何も見えない。イヤだ、怖い。
みんな、何処だ?」
みんなを励ましながら、最後の時を迎えようとして弱気になるアーメイ。
死の直前になって弱さを見せる演出は反則です!!
「オーウェン……やっと会えた。
ええ……妻に、なります。
うれしい……」
ついにアーメイが息絶えてしまう。
アーメイまで逝ってしまったよ。最後の最後で、恐怖ではなく愛する相手の幻を見ながら死んだ事で少しは彼女にとって幸せだったのでしょうか。
天空の宮を徘徊するドルアーガの障壁も復活し、通常の攻撃が再び通用しなくなってしまう。
塔に溢れるモンスターたちも以前そのままであり、このままでは塔に住む全ての人間が死んでしまう。
ドルアーガはともかく、エタナは何で塔全体の事まで判るのだろうか。
障壁の前にはどんな攻撃も通用せず、まったく打つ手のない一同。
だが、カーヤはジルが手に入れた石版を使えば障壁は1度だけ消せると告げる。
障壁の問題は無くなったが、それでもドルアーガの強大な力の前に、うつべき手段を見つける事が出来ない一同。自然と彼らの視線はジルに集まる。
なんだかんだで、アーメイ同様にみんなジルに心の何処かで期待を寄せているという事なのか。
徘徊するドルアーガに対して、パズズが棺を解放して、塔の守り手であり、ドルアーガの部下だった魔物を復活させてドルアーガを倒そうとする。
そんな彼の胸にニーバの放った矢が突き刺さり、続けて額を貫き、パズズは力尽きてしまう。
ニーバ、やはり生きていました。爆発の中、彼らの目を欺く為に何処かに飛び退いていたという事でしょうか。
これによって解放され掛けていた魔物は再び棺に納められ、彼らはドルアーガの前に部下諸共倒されてしまう。
「お前は、俺の獲物だ。誰にも邪魔はさせん」
ドルアーガを前に呟くニーバ。
え~、結局パズズの運んで来たのは強力な魔物としか判らなかったよ。どうやって手に入れたのか、どんなものだったのか。謎のままか。
散々もったいぶってきた結果、これですか?
落ち込むジルに「大丈夫?」とカイが声を掛ける。アーメイの死が自分のせいだと自分を責め立てる。
「こんな事になるなんで、僕……僕は!
ニーバの言った通りだ」
天空の宮に入る直前、ニーバに言われた言葉を思い出すジル。
「やっと判った……
僕は、英雄気取りの大バカ野郎だ!!」
今更!? と、思ったのは抜群に秘密です。
「悲しむのは良いわ。
その気持ちは素敵な時間を過ごした証だから……
だけど自分を責めている暇は無いはずです。
ご覧なさい。
あなたのお仲間達を」
「みんな傷つき、途方に暮れています。
“もう勝てない、後は死ぬだけだ”と
みんなそう思っている……
もう一度聞きます。
あなたはどうしたいの?
あなたの望みは?
あなたは何になりたいの?」
カイの問いかけを受けるジルはアーメイの「諦めるな」という言葉を思い出す。
「僕は……それでも僕は、盾になりたい。
みんなを守る、ただ一枚の……
頑丈な盾に」
ようやく自分の道を見いだしたジル。そんなジルにカイは微笑みかける。
「じゃあ、やるべき事は一つでしょう」
「……うん、ありがとう」
ここ数回ヘタレていた主人公、ようやく復活という感じでしょうか。
英雄でも何でもない、ただみんなを守るだけの存在。特別な存在などでなくても良い、それが結論という事ですか。仲間の為に戦う決心をしたのですね。
みんなの元に歩み寄るジル。
「もう一度戦おう!
今度は誰も死なせない!」
みんなの視線が集まる中、宣言するジル。
ジルは何故みんなをその気にさせてしまう男なんですね。
みんなもこのままただ死を待つより、立ち向かう道を選ぶ事になるのでしょう。メルトあたりは最初は反対しそうな気もするけど。
カーヤが残した槍がドルアーガ打倒の鍵でしょうか。あの槍はまだ後頭部に突き刺さっている筈だし。
それとも残る1本の虚無の矢? でも、ドルアーガはジルが倒さないといけないし、あれはあくまでも弱める為のアイテムか。それともギリギリでまた障壁が復活してしまい、それを消す為に使われるのか。
え? 次回もう最終回?
3つの嘘とか、ドルアーガを倒したその先とか、サキュバスやカイの存在、ニーバの目的、唯一塔を浄化できるというカーヤの存在と目的などなど幾つもある謎は?
どう考えても今ある複線を次回で消化しきるのは無理だよね?
ドルアーガを倒したところで終わりそうなんですけど……真の最終回はDVDでとか? もしくは続きはゲームでとかないよね。どう考えてもゲームで解決する問題ではないし。
なんか、.hackを思い出すのですけど。
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アニメ 感想 レビュー
それは一定の人数がここに到達すると作動するという罠であった。
「ドルアーガという存在はこの塔の一部。からくりの一つにすぎない。
それが、今最後の罠が作動したことで」
邪神ドルアーガが動き出す。
あまりにも巨大で圧倒的な存在の前に、ジルたちは怯む。
だが、ニーバは他の者たちに先を越されない為、直ぐに行動を開始しようとする。
そんなニーバにファティナは自分たちの目的は財宝だけかという問いかけをする。
「もちろんだ」
「う・そ」
「俺たちの目当ては財宝だけだ」
「あ~あ」
「全部済んだら、カリーの故郷の面倒もみよう」
「心にもない事を」
「頑張ってくれ、あと少しだ」
「あらあら、あと少しですって?」
ファティナたちに顔には出さず、表面的な言葉で答えるニーバの言葉にチャチャを入れるサキュバスに思わず「うるさい!」と叫んでしまうニーバ。
塔の最上階にやってきたジル達は、そこで休憩して対策を練ることとする。
ドルアーガとの戦いに反対するメルトに対して、アーメイはカーヤが何か突破口を持っているのとではいなかと問いかける。
ジルが旧ドルアーガの塔で手に入れた石版こそはその鍵。だが、ニーバたちも同じくドルアーガを倒す手段を持っていた。
流石にメルトが怯む気持ちも判るというものだ。あそこまで巨大な上に強い化け物が相手ではな。
ニーバはかつて旧スーマール帝國の魔術が作ったナーガラ神の力を封じ込めたという13発しかない『虚無の矢』のうち、3つだけを所有していた。
ニーバが『虚無の矢』でドルアーガの後頭部を狙い撃つ為、ドルアーガの注意を引きつける囮役となるファティナとウトゥ。
皆の見つめる中、『虚無の矢』を狙い通り命中させるニーバ。
障壁を破る事に成功するが、1発ではドルアーガを倒すには至らない。
2発目を放とうとするが、パズズに阻止されてしまい、僅かに角を一本破壊したに過ぎなかった。
パズズの攻撃で吹き飛ばされるニーバ。これによってファティナとウトゥが窮地に立たされるのを目にして、ジルは思わず助けに行こうとする。だが、その腕をカーヤが掴む。
「また助けに行くつもりですか?」
「放ってはおけない」
「そういうジルさんの事は好きです。
でも……
私たちはどうなるんです!?
塔のてっぺんまで連れて行ってくれるっていう、あなたと私の約束は」
カーヤの言葉に悩むジルだが、戦う2人を見過ごす事の出来ないジルはカーヤの手を振り解いて助けに向かう。
そんなジルの様子に呆れた様子を見せながらも歩き出すアーメイ。
「どちらへ?」
「ジルに付き合う」
「ちょっ……正気なのか?」
「自分でも判らない。
だが……
ジルならどうにかしてくれそうな気がするんだ。
だから仲間に選んだ。
そうだろ、カーヤ?」
だが、カーヤは沈んだ表情で答えようとはしない。
そんなカーヤの様子に僅かに疑問を見せながらもジルと共に向かうアーメイに、クーパが、そしてメルトがまた同行する。
なんだかんだと言いつつ、メルトも人が良いよな。本当に怖くて命の方が大切だというのなら、着いていこうとはしないはずだし。
追いつめられたウトゥとファティナ。足を怪我したウトゥは逃げる事が出来ず、ファティナだけでも逃がそうと押し飛ばす。そこにドルアーガの咆撃が襲いかかる。
致命的とも思える一撃、だが、間一髪駆けつけたジルが盾となりウトゥの守る。
ジル、こんな強烈な一撃を防げるほどのレベルにまで上がってたのか。どう見ても第1話で吹き飛ばされた草ラックの一撃の比ではないよな。
更にメルトとアーメイもドルアーガへと攻撃を仕掛けていく。
障壁が無くなった事により、攻撃が通用するようになったドルアーガにジル達は協力して勝負を挑む。
一瞬、ウトゥもシンでファティナ一人になってしまうのかと思ったよ。
それにしてもウトゥを軽々と持ち上げるクーパの怪力は相変わらずです。まぁ、第1話でメルトの分と2つの巨大な荷物に加えて、落下してきたジルを担いでいても平然としていたのに比べたら、可愛いものか。
戦いの様子を塔の一室で見つめるサキュバス。
ついさっきまでニーバのところに居たはずなんですが、身体がないから、空間移動が自由自在なのだろうか。
ニーバと戦うパズズは、部下を自爆させてニーバを倒す。
ジル達の攻撃は効いていない訳ではないが、あまりにも巨大で固いドルアーガに致命的となる一撃を加える事が出来ない。
魔法使いたちの力が次第になくなる中、ジルも倒せる筈がないと弱気になる。
だが、そんなジルにアーメイが頭を狙いに行くという。
「諦めるな……
お前の唯一の取り柄だろ?
だから、諦めないでくれ」
アーメイ、さすがはパーティの姉御です。ヘタレるジルを叱咤激励して立ち直らせてますよ。
アーメイの言葉に、もう一度力を振り絞るジルはドルアーガの注意を引きつけ、その間にアーメイがドルアーガの頭へとよじ登る。
ニーバの攻撃によってはぎ取られた後頭部まで辿り着いたアーメイは、攻撃をかいくぐりながらそこに槍を突き立てる。
穂先を回転させようとした瞬間、アーメイの身体をドルアーガの攻撃が彼女の身体を貫く。
アーメイがやられた事で呆然とするジルにドルアーガが攻撃を仕掛けようとするが、そこにウルクたちが救援に駆けつける。
部下が目くらましをしている間に、撤退を指示するウルク。
呆然とするジルをエタナが強引に引っ張る。
うそん、アーメイやられてしまいましたよ!! ジルを励ましたりして死亡フラグを立てるから……
宮の最上階に退避した一同。
カーヤは回復魔法をアーメイに施すが、彼女の力では到底傷を癒す事は出来なかった。
最後の力でみんなに声を掛けていくアーメイ。
「クーパが居なかったら、こんなここまでこられなかった……ありがとう。
メルト、たまにはクーパに優しくしてやってくれ」
「なんだと! 私は……ああ、そうだな。気を付ける」
「ありがとう。カーヤ?」
「はい」
「事情は知らないが、でも、全部一人で背負い込もうとするな」
「…………!」
「ジル、私はまだ、信じている。
おまえは、どうにかしてくれる」
「僕が? でも」
「何故かは判らない。ただそう感じるんだ。
楽しい、時だった……
ロットで叶えたい望みもあったが、もういい。
みんなと、出逢えたから」
アーメイはジルに最後の最後まで希望を託す。
そんなに信用していたんですね、ジルのこと。
「……アーメイ殿?」
「何も見えない。イヤだ、怖い。
みんな、何処だ?」
みんなを励ましながら、最後の時を迎えようとして弱気になるアーメイ。
死の直前になって弱さを見せる演出は反則です!!
「オーウェン……やっと会えた。
ええ……妻に、なります。
うれしい……」
ついにアーメイが息絶えてしまう。
アーメイまで逝ってしまったよ。最後の最後で、恐怖ではなく愛する相手の幻を見ながら死んだ事で少しは彼女にとって幸せだったのでしょうか。
天空の宮を徘徊するドルアーガの障壁も復活し、通常の攻撃が再び通用しなくなってしまう。
塔に溢れるモンスターたちも以前そのままであり、このままでは塔に住む全ての人間が死んでしまう。
ドルアーガはともかく、エタナは何で塔全体の事まで判るのだろうか。
障壁の前にはどんな攻撃も通用せず、まったく打つ手のない一同。
だが、カーヤはジルが手に入れた石版を使えば障壁は1度だけ消せると告げる。
障壁の問題は無くなったが、それでもドルアーガの強大な力の前に、うつべき手段を見つける事が出来ない一同。自然と彼らの視線はジルに集まる。
なんだかんだで、アーメイ同様にみんなジルに心の何処かで期待を寄せているという事なのか。
徘徊するドルアーガに対して、パズズが棺を解放して、塔の守り手であり、ドルアーガの部下だった魔物を復活させてドルアーガを倒そうとする。
そんな彼の胸にニーバの放った矢が突き刺さり、続けて額を貫き、パズズは力尽きてしまう。
ニーバ、やはり生きていました。爆発の中、彼らの目を欺く為に何処かに飛び退いていたという事でしょうか。
これによって解放され掛けていた魔物は再び棺に納められ、彼らはドルアーガの前に部下諸共倒されてしまう。
「お前は、俺の獲物だ。誰にも邪魔はさせん」
ドルアーガを前に呟くニーバ。
え~、結局パズズの運んで来たのは強力な魔物としか判らなかったよ。どうやって手に入れたのか、どんなものだったのか。謎のままか。
散々もったいぶってきた結果、これですか?
落ち込むジルに「大丈夫?」とカイが声を掛ける。アーメイの死が自分のせいだと自分を責め立てる。
「こんな事になるなんで、僕……僕は!
ニーバの言った通りだ」
天空の宮に入る直前、ニーバに言われた言葉を思い出すジル。
「やっと判った……
僕は、英雄気取りの大バカ野郎だ!!」
今更!? と、思ったのは抜群に秘密です。
「悲しむのは良いわ。
その気持ちは素敵な時間を過ごした証だから……
だけど自分を責めている暇は無いはずです。
ご覧なさい。
あなたのお仲間達を」
「みんな傷つき、途方に暮れています。
“もう勝てない、後は死ぬだけだ”と
みんなそう思っている……
もう一度聞きます。
あなたはどうしたいの?
あなたの望みは?
あなたは何になりたいの?」
カイの問いかけを受けるジルはアーメイの「諦めるな」という言葉を思い出す。
「僕は……それでも僕は、盾になりたい。
みんなを守る、ただ一枚の……
頑丈な盾に」
ようやく自分の道を見いだしたジル。そんなジルにカイは微笑みかける。
「じゃあ、やるべき事は一つでしょう」
「……うん、ありがとう」
ここ数回ヘタレていた主人公、ようやく復活という感じでしょうか。
英雄でも何でもない、ただみんなを守るだけの存在。特別な存在などでなくても良い、それが結論という事ですか。仲間の為に戦う決心をしたのですね。
みんなの元に歩み寄るジル。
「もう一度戦おう!
今度は誰も死なせない!」
みんなの視線が集まる中、宣言するジル。
ジルは何故みんなをその気にさせてしまう男なんですね。
みんなもこのままただ死を待つより、立ち向かう道を選ぶ事になるのでしょう。メルトあたりは最初は反対しそうな気もするけど。
カーヤが残した槍がドルアーガ打倒の鍵でしょうか。あの槍はまだ後頭部に突き刺さっている筈だし。
それとも残る1本の虚無の矢? でも、ドルアーガはジルが倒さないといけないし、あれはあくまでも弱める為のアイテムか。それともギリギリでまた障壁が復活してしまい、それを消す為に使われるのか。
え? 次回もう最終回?
3つの嘘とか、ドルアーガを倒したその先とか、サキュバスやカイの存在、ニーバの目的、唯一塔を浄化できるというカーヤの存在と目的などなど幾つもある謎は?
どう考えても今ある複線を次回で消化しきるのは無理だよね?
ドルアーガを倒したところで終わりそうなんですけど……真の最終回はDVDでとか? もしくは続きはゲームでとかないよね。どう考えてもゲームで解決する問題ではないし。
なんか、.hackを思い出すのですけど。
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