マクロスF(フロンティア) 第5話「スター・デイト」
「隊長を説得出来ないから、アルトに頼る?
その程度の覚悟で歌手になろうなんて、お笑いだよね」
マクロスフロンティアはアイランド1を中心として、農業リゾート艦、工業艦などからなる完全独立航行が可能な船団。
マクロスセブンとは違う形態。
ランカ・リーはミス・マクロスフロンティア・コンテストに出場した結果、お嬢様学校から停学処分を受けてしまう。その事を激しく責め立て、歌手など出来っこないと否定する兄オズマ・リーに激しい怒りをぶつけて家を飛び出してしまう。
部室のロッカーでイヤリングを探す早乙女アルト。
シェリル・ノームは来週にはギャラクシー船団に戻る為、チャンスは今日しかなく絶対にイヤリングを見つけたいのだと語る。
よほど思い入れのあるイヤリングという事のようです。
母親の形見とか、そういったたぐいのものなのでしょうか。
が、そこに女生徒達がやって来てしまい、思わずロッカーの中に隠れる2人。
シェリルはトップアイドルだからしょうがいないとして、なんでアルトまで隠れてるかな。
ミハエル・ブラウンやアルトのファンらしい女の子たちが会話する中、ロッカーに隠れていた2人だが、突然アルトの携帯電話がバイブモードで鳴り、密着していたシェリルが僅かに喘ぎ、アルトは焦ってロッカーを揺らしてしまう。
シェリルエロ過ぎです。アルトでなくてもそりゃあ動揺するだろう。
「男として反応するモノは反応するさぁ」(byラビ)
まさにデカルチャー!!!
こんなのをエキセドル参謀達が目にしていたら、キスでの動揺どころではなかったに違いあるまい。興奮のあまり死んでいたかもしれない。
2人がそんな事になっているとは知らないランカは、アルトの学校前までやってきていた。が、オズマから掛かっきた電話を一方的に切ると電源をオフにする。
……電源の切り方がえぐいよ。なんて携帯の扱い方だ。
結局ロッカーには見つからず、もう一つの心当たりというものに向かうことにする2人。
「それより、もう一つの心当たりって本当なんでしょうね」
「お前に嘘を吐いてなんの得があるっ」
「アタシと一緒にいられる」
「自意識過剰だ」
相変わらず自信満々なシェリルだが、アルトの反応にちょっと驚いた様子を見せている。
が、そんな2人を遠くからルカ・アンジェローニに目聡く見つけていた。
自宅にいたオズマの下を、キャシー・グラスがフロンティア政府臨時安全委員会の代表として迎えにくる。
同じ頃、レオン・三島はMr.ビルドとやらと電話にてバジェラについての話を進めていた。
やはり何やら水面下で工作しているようです。おかっぱ頭と悪人面は伊達じゃない。
キャシーと共に向かうオズマは、ミシェル達にランカを探すようにメッセージを残す。
オズマの携帯電話は印籠だ……この世界では好きな形に出来るという事なのか。
「私の事もそれぐらい気に掛けてくれたら」
「……終わった事だ」
「そうね、昔の話よね」
この2人が別れたのは、オズマがキャシーに対してあまりに態度が冷たかったとか、妹や仕事優先だったとか、そういう所にあるのか。
遺失物担当が非番だった為、もう一つの当てに対して確認出来なくなったアルト。
明日には必ず見つけるというアルトに対して、彼のお守りをいつの間にやら抜き取っていたシェリルはそれを返す代わりに条件を提示する。
もちろん、そんなところに入れられたらアルトには手が出せません。
これがミシェルなら、エロに走った筈。
ミハエル・ブラウンやルカの下に届けられたランカ捜索の連絡。
出場を進めた松浦ナナセは責任を感じてみんなで捜そうと提案。ルカは1も2もなく賛同するが、ミシェルは乗り気ではない。
相変わらず判りやすいルカの態度。彼がナナセに興味あるのが判らないのは、当の本人と、よっぽど鈍い人間(姫)などぐらいでしょう。
「優しいね」というミシェルの言葉に照れるナナセの様子に焦るルカだが、サボり姫に手伝わせたら言いという言葉に、アルトと一緒にいたのがランカなのではと連絡を入れる。
が、会話の途中でシェリルに電話を切られてしまう。
「彼女への言い訳?」
「はぁ?」
「ランカちゃん、付き合ってるんでしょう?」
「付き合っ……違う!」
「へぇ~、違うんだ」
「ああ、断じて違う」
「でも彼女がいるんでしょう?」
「いない!」
「ふ~ん……じゃあ早く行きましょう」
妙に絡んでくるシェリルだが、ようやく納得して彼女が掛けていった所に、アルトの電話にVOICE MAILによるランカからのメッセージが届く。
メッセージを聞いたアルトはランカに電話を掛けるが、生憎と電源が切られてしまっていた。
アルトの携帯電話はリー兄弟と違って、結構普通です。
どうやらデザインよりも機能性を重視するのか、それとも単にカスタマイズなどを気にしない、というタイプなのか。
シェリルはうまい誘導尋問でアルトがランカと付き合って無く、彼女もいない、とい情報を引き出していますね。
リー家の兄弟げんかに付き合ってられない、と帰宅するミシェルだが、そんな彼が校門でアルトを待っていてランカを見つける事になってしまう。
まぁ、こーゆー時は得てして探す気が無い人間が見つけてしまうものです。
街中に溢れるシェリル・ノームの映像広告に焦りを浮かべるアルト。
今更ながらにシェリルという人物の人気を感じ取ったというところだろうか。
シェリルがイヤリングがアルトの元にある事に気付いたのは、グレイス・オコナーのインプラントによる視覚データに記憶されていたからだ。
フロンティアでは違法だが、ギャラクシーでは普通の事らしい。
お守りを返す条件としてデートする事になったアルトとシェリル。
シェリルは意外と辛党。
「そういや、そっちは整形とかサイボーグも……じゃあ、お前も」
「あたしは違うわ。ぜ~んぶ、生まれたままよ。
それも売りの一つだもの」
シェリルの言葉に、思わず照れるアルト。
ランカに帰るように説得するミシェルだが、まったく聞く耳を持たない。
見つけてしまった以上は放っておく事も出来ない。色々な女性と付き合っているミシェルはマメでかなり面倒見の良い性格だ。
展望台(?)のような場所へとやってシェリルとアルト。
密閉式ケミカルプラントのギャラクシー船団で育ったシェリルは、フロンティアのようにバイオプラントを自由に見て回った事はなくはしゃぎ回る。
どうやら他の船団にも色々と興業に回っているようだが、それらの場所では忙しくて自由な時間がとれなかったようだ。
……今回もかなり強引に時間を作ってましたが。
「あなた、凄くむかつくけど、気に入っているところが一つだけあるわ。
あたしを、シェリル扱いしないところ」
アイドルとしてではなく、一人のただの女性としてぶつかってくるアルトが気に入っているらしい。
確かに銀河の歌姫にこれだけ悪態を平然と吐く相手は、そういないでしょう。それは彼が相手がアイドルだとして扱っていないからでしょう。
変装無しで歩いたせいで、展望台は大騒ぎ。
変装もサングラスだけなんですぐにでもばれそうなものなんですが……
「シェリル!」
「アルト」
「ぜひ、連れて行きたいところがある」
まるでうちの両親に会ってくれとでも言いそうな発言です。
ま、アルト姫にそんな甲斐性はないですが。
オズマたちが案内された場所で、レオンが見せたのはバジュラの死体だった。
アルトが連れて来たのは、農業興業プラント艦。そこではゼントラーディが本来の姿で生活していた。
牛まで通常サイズよりでかいです。ゼントラーディが元のサイズで生活するには、食料も人間サイズでは足りないのか。
ゼンデラーディモールに向かうアルトとシェリルだが、そこにはランカとミシェルの姿もあった。
ソフトクリームを奢るというミシェルの言葉に敏感に反応するランカ。相変わらず犬の耳のように髪の毛動いてます。
クラン・クランに危うく見つかりそうになって、焦るミシェル。オズマの妹とはいえ、女性と一緒にいるのを見られたくなかったのか?
ゼントラーディが元の姿で暮らす艦のショッピングモール街では、売っている商品のサイズもゼントラーディサイズです。
「おとぎの国ね、まるで」
見た事もない街の様子に感動するシェリルは、不意に頭に曲が浮かび、近くにあった女性用下着にメモりはじめたところをクランに見つかり注意を受ける。が、良いフレーズが浮かんでいるシェリルは邪魔するなと強く出る。
シェリルは音楽の事になると、周りが目に入らなくなるタイプのようだ。
それにしても下着にメモって……
全く説得に応じようとしないランカに、ミシェルは怒りをにじませる。
「甘えるのもいい加減にしようね、ランカちゃん」
笑顔での毒舌が怖いです。
バジェラの死骸を前にしていたオズマたちだが、レオンは彼の『死骸』という言葉に疑問を呈する。バジェラには脳と呼べる部分が殆ど存在しなかったのだ。
「つまり、自ら思考する必要がないほど下等な生物か。
もしくは、何者かによって操られているものと推定されます」
バジェラは生物兵器である可能性が高いという事実に、オズマは厳しい表情を浮かべる。
オズマが戦っている気持ちを知らず、オズマを説得出来ないからアルトを頼るというランカの覚悟をバカにするミシェル。
それまで隊長というのを必至にお兄さんと呼び変えていたにもかかわらず、隊長という呼び方を使うようになっています。
誰も見ようともしないここで歌う事が出来るのか、入り口でランカが気にも掛けなかった歌手。そんな状況でも歌い続ける覚悟があるのか、という疑問をぶつけるミシェル。
アルトの時もそうでしたが、ミシェルは半端な覚悟で何かしようという人間に対しては、かなり厳しく当たるところがあるようです。何かしら事情がありそうな気もする。
曲作りに没頭するシェリルに呆れるクラン。
「呆れるような、どうしてあんなに……
いや、何で人は歌ったり、
飛ぼうとしたり、
果ては宇宙にまで出てこようとしてるのかってねぇ」
「馬鹿かお前は、そんなのは」
「そうせずにはいられなかったからに決まってるじゃない」
「……その通りだ!」
「そうか……飛ばずには、いられない、かっ」
自信家のシェリルとクランには、こうしたところで迷いというものは無いようだ。
そんな2人の言葉にアルトも素直に納得する。
彼自身、何か理由があって飛びたいと願うのではなく、ただ飛びたいという気持ちがあるから飛ぶ事を選んでいる存在だという事でしょう。
通りで1人佇み、歌う事の出来ないでいるランカだが、アルトが投げた紙飛行機を目にして、アルトの前で歌った時の気持ちを思いだし歌い始める。
その程度の覚悟で歌手になろうなんて、お笑いだよね」
マクロスフロンティアはアイランド1を中心として、農業リゾート艦、工業艦などからなる完全独立航行が可能な船団。
マクロスセブンとは違う形態。
ランカ・リーはミス・マクロスフロンティア・コンテストに出場した結果、お嬢様学校から停学処分を受けてしまう。その事を激しく責め立て、歌手など出来っこないと否定する兄オズマ・リーに激しい怒りをぶつけて家を飛び出してしまう。
部室のロッカーでイヤリングを探す早乙女アルト。
シェリル・ノームは来週にはギャラクシー船団に戻る為、チャンスは今日しかなく絶対にイヤリングを見つけたいのだと語る。
よほど思い入れのあるイヤリングという事のようです。
母親の形見とか、そういったたぐいのものなのでしょうか。
が、そこに女生徒達がやって来てしまい、思わずロッカーの中に隠れる2人。
シェリルはトップアイドルだからしょうがいないとして、なんでアルトまで隠れてるかな。
ミハエル・ブラウンやアルトのファンらしい女の子たちが会話する中、ロッカーに隠れていた2人だが、突然アルトの携帯電話がバイブモードで鳴り、密着していたシェリルが僅かに喘ぎ、アルトは焦ってロッカーを揺らしてしまう。
シェリルエロ過ぎです。アルトでなくてもそりゃあ動揺するだろう。
「男として反応するモノは反応するさぁ」(byラビ)
まさにデカルチャー!!!
こんなのをエキセドル参謀達が目にしていたら、キスでの動揺どころではなかったに違いあるまい。興奮のあまり死んでいたかもしれない。
2人がそんな事になっているとは知らないランカは、アルトの学校前までやってきていた。が、オズマから掛かっきた電話を一方的に切ると電源をオフにする。
……電源の切り方がえぐいよ。なんて携帯の扱い方だ。
結局ロッカーには見つからず、もう一つの心当たりというものに向かうことにする2人。
「それより、もう一つの心当たりって本当なんでしょうね」
「お前に嘘を吐いてなんの得があるっ」
「アタシと一緒にいられる」
「自意識過剰だ」
相変わらず自信満々なシェリルだが、アルトの反応にちょっと驚いた様子を見せている。
が、そんな2人を遠くからルカ・アンジェローニに目聡く見つけていた。
自宅にいたオズマの下を、キャシー・グラスがフロンティア政府臨時安全委員会の代表として迎えにくる。
同じ頃、レオン・三島はMr.ビルドとやらと電話にてバジェラについての話を進めていた。
やはり何やら水面下で工作しているようです。おかっぱ頭と悪人面は伊達じゃない。
キャシーと共に向かうオズマは、ミシェル達にランカを探すようにメッセージを残す。
オズマの携帯電話は印籠だ……この世界では好きな形に出来るという事なのか。
「私の事もそれぐらい気に掛けてくれたら」
「……終わった事だ」
「そうね、昔の話よね」
この2人が別れたのは、オズマがキャシーに対してあまりに態度が冷たかったとか、妹や仕事優先だったとか、そういう所にあるのか。
遺失物担当が非番だった為、もう一つの当てに対して確認出来なくなったアルト。
明日には必ず見つけるというアルトに対して、彼のお守りをいつの間にやら抜き取っていたシェリルはそれを返す代わりに条件を提示する。
もちろん、そんなところに入れられたらアルトには手が出せません。
これがミシェルなら、エロに走った筈。
ミハエル・ブラウンやルカの下に届けられたランカ捜索の連絡。
出場を進めた松浦ナナセは責任を感じてみんなで捜そうと提案。ルカは1も2もなく賛同するが、ミシェルは乗り気ではない。
相変わらず判りやすいルカの態度。彼がナナセに興味あるのが判らないのは、当の本人と、よっぽど鈍い人間(姫)などぐらいでしょう。
「優しいね」というミシェルの言葉に照れるナナセの様子に焦るルカだが、サボり姫に手伝わせたら言いという言葉に、アルトと一緒にいたのがランカなのではと連絡を入れる。
が、会話の途中でシェリルに電話を切られてしまう。
「彼女への言い訳?」
「はぁ?」
「ランカちゃん、付き合ってるんでしょう?」
「付き合っ……違う!」
「へぇ~、違うんだ」
「ああ、断じて違う」
「でも彼女がいるんでしょう?」
「いない!」
「ふ~ん……じゃあ早く行きましょう」
妙に絡んでくるシェリルだが、ようやく納得して彼女が掛けていった所に、アルトの電話にVOICE MAILによるランカからのメッセージが届く。
メッセージを聞いたアルトはランカに電話を掛けるが、生憎と電源が切られてしまっていた。
アルトの携帯電話はリー兄弟と違って、結構普通です。
どうやらデザインよりも機能性を重視するのか、それとも単にカスタマイズなどを気にしない、というタイプなのか。
シェリルはうまい誘導尋問でアルトがランカと付き合って無く、彼女もいない、とい情報を引き出していますね。
リー家の兄弟げんかに付き合ってられない、と帰宅するミシェルだが、そんな彼が校門でアルトを待っていてランカを見つける事になってしまう。
まぁ、こーゆー時は得てして探す気が無い人間が見つけてしまうものです。
街中に溢れるシェリル・ノームの映像広告に焦りを浮かべるアルト。
今更ながらにシェリルという人物の人気を感じ取ったというところだろうか。
シェリルがイヤリングがアルトの元にある事に気付いたのは、グレイス・オコナーのインプラントによる視覚データに記憶されていたからだ。
フロンティアでは違法だが、ギャラクシーでは普通の事らしい。
お守りを返す条件としてデートする事になったアルトとシェリル。
シェリルは意外と辛党。
「そういや、そっちは整形とかサイボーグも……じゃあ、お前も」
「あたしは違うわ。ぜ~んぶ、生まれたままよ。
それも売りの一つだもの」
シェリルの言葉に、思わず照れるアルト。
ランカに帰るように説得するミシェルだが、まったく聞く耳を持たない。
見つけてしまった以上は放っておく事も出来ない。色々な女性と付き合っているミシェルはマメでかなり面倒見の良い性格だ。
展望台(?)のような場所へとやってシェリルとアルト。
密閉式ケミカルプラントのギャラクシー船団で育ったシェリルは、フロンティアのようにバイオプラントを自由に見て回った事はなくはしゃぎ回る。
どうやら他の船団にも色々と興業に回っているようだが、それらの場所では忙しくて自由な時間がとれなかったようだ。
……今回もかなり強引に時間を作ってましたが。
「あなた、凄くむかつくけど、気に入っているところが一つだけあるわ。
あたしを、シェリル扱いしないところ」
アイドルとしてではなく、一人のただの女性としてぶつかってくるアルトが気に入っているらしい。
確かに銀河の歌姫にこれだけ悪態を平然と吐く相手は、そういないでしょう。それは彼が相手がアイドルだとして扱っていないからでしょう。
変装無しで歩いたせいで、展望台は大騒ぎ。
変装もサングラスだけなんですぐにでもばれそうなものなんですが……
「シェリル!」
「アルト」
「ぜひ、連れて行きたいところがある」
まるでうちの両親に会ってくれとでも言いそうな発言です。
ま、アルト姫にそんな甲斐性はないですが。
オズマたちが案内された場所で、レオンが見せたのはバジュラの死体だった。
アルトが連れて来たのは、農業興業プラント艦。そこではゼントラーディが本来の姿で生活していた。
牛まで通常サイズよりでかいです。ゼントラーディが元のサイズで生活するには、食料も人間サイズでは足りないのか。
ゼンデラーディモールに向かうアルトとシェリルだが、そこにはランカとミシェルの姿もあった。
ソフトクリームを奢るというミシェルの言葉に敏感に反応するランカ。相変わらず犬の耳のように髪の毛動いてます。
クラン・クランに危うく見つかりそうになって、焦るミシェル。オズマの妹とはいえ、女性と一緒にいるのを見られたくなかったのか?
ゼントラーディが元の姿で暮らす艦のショッピングモール街では、売っている商品のサイズもゼントラーディサイズです。
「おとぎの国ね、まるで」
見た事もない街の様子に感動するシェリルは、不意に頭に曲が浮かび、近くにあった女性用下着にメモりはじめたところをクランに見つかり注意を受ける。が、良いフレーズが浮かんでいるシェリルは邪魔するなと強く出る。
シェリルは音楽の事になると、周りが目に入らなくなるタイプのようだ。
それにしても下着にメモって……
全く説得に応じようとしないランカに、ミシェルは怒りをにじませる。
「甘えるのもいい加減にしようね、ランカちゃん」
笑顔での毒舌が怖いです。
バジェラの死骸を前にしていたオズマたちだが、レオンは彼の『死骸』という言葉に疑問を呈する。バジェラには脳と呼べる部分が殆ど存在しなかったのだ。
「つまり、自ら思考する必要がないほど下等な生物か。
もしくは、何者かによって操られているものと推定されます」
バジェラは生物兵器である可能性が高いという事実に、オズマは厳しい表情を浮かべる。
オズマが戦っている気持ちを知らず、オズマを説得出来ないからアルトを頼るというランカの覚悟をバカにするミシェル。
それまで隊長というのを必至にお兄さんと呼び変えていたにもかかわらず、隊長という呼び方を使うようになっています。
誰も見ようともしないここで歌う事が出来るのか、入り口でランカが気にも掛けなかった歌手。そんな状況でも歌い続ける覚悟があるのか、という疑問をぶつけるミシェル。
アルトの時もそうでしたが、ミシェルは半端な覚悟で何かしようという人間に対しては、かなり厳しく当たるところがあるようです。何かしら事情がありそうな気もする。
曲作りに没頭するシェリルに呆れるクラン。
「呆れるような、どうしてあんなに……
いや、何で人は歌ったり、
飛ぼうとしたり、
果ては宇宙にまで出てこようとしてるのかってねぇ」
「馬鹿かお前は、そんなのは」
「そうせずにはいられなかったからに決まってるじゃない」
「……その通りだ!」
「そうか……飛ばずには、いられない、かっ」
自信家のシェリルとクランには、こうしたところで迷いというものは無いようだ。
そんな2人の言葉にアルトも素直に納得する。
彼自身、何か理由があって飛びたいと願うのではなく、ただ飛びたいという気持ちがあるから飛ぶ事を選んでいる存在だという事でしょう。
通りで1人佇み、歌う事の出来ないでいるランカだが、アルトが投げた紙飛行機を目にして、アルトの前で歌った時の気持ちを思いだし歌い始める。