これ以上ヘイトスピーチを野放しにしていては、いつ大きなヘイトクライムに発展してもおかしくない
- 2017/12/05
- 11:00
日本政府が11月に行われる国連人権理事会の対日人権審査に向け提出した報告書で、ヘイトスピーチへの規制強化について「日本でそれほどの人種差別の扇動が行われている状況とは考えていない」として、不必要との認識を示している。国連人権高等弁務官事務所が報告書を公表した。 日本政府が11月に行われる国連人権理事会の対日人権審査に向け提出した報告書で、ヘイトスピーチへの規制強化について「日本でそれほどの人種差別の扇動が行われている状況とは考えていない」として、不必要との認識を示している。国連人権高等弁務官事務所が報告書を公表した。
(ヘイトスピーチ 規制「強化不要」 日本政府、国連に報告書 毎日新聞 2017年10月15日 より抜粋)
我が国には規制せねばならないほどのヘイトスピーチは存在しないんだそうです、政府によれば。
では最近の事例だけでも記録しておきましょう
[新宿ヘイトデモ] 2017年11月19日(日)
— Anti-Racism Project (@a_r_project) 2017年11月22日
・極右団体、日本第一党によるヘイト(差別扇動)デモ
桜井誠(党首)自らヘイトスピーチ
「おまえらこそ、北朝鮮に帰れー」「朝鮮人は朝鮮半島へ帰れー」
解散地付近で、シンパの右翼団体(20人ほど)による一般市民への暴行多数。負傷者が出て病院へ。 pic.twitter.com/xPsZb1Sy4m
【閲覧注意】
— Anti-Racism Project (@a_r_project) 2017年12月3日
[北千住ヘイト街宣 1]
2017年11月23日(木・休)
◆いしずえ会によるヘイトスピーチ(差別扇動)街宣
「いつまでも、いつまでも、日本に居座る朝鮮人には出ていって貰いたいんです!」
「出てけ!」 pic.twitter.com/zazZQY377C
【閲覧注意】
— Anti-Racism Project (@a_r_project) 2017年12月3日
[北千住ヘイト街宣 2]
2017年11月23日(木・休)
◆いしずえ会によるヘイトスピーチ(差別扇動)街宣
「日韓断交! 日韓断交!」
「朝鮮人を日本から叩き出しましょう!」 pic.twitter.com/R4vox74258
【閲覧注意】
— Anti-Racism Project (@a_r_project) 2017年12月3日
[池袋ヘイト街宣 1]
2017年11月25日(土)
◆「護国志士の会」参加者(中沢忠男)によるヘイトスピーチ(差別扇動)街宣
「彼らこそ我々がひっ捕らえて収容所に入れて、朝鮮半島に送り返さなねばなりません」
「おまえたちは半島へ帰れー」 pic.twitter.com/Ot3q4EAINK
麻生氏の「朝鮮有事になって日本に難民が流れ着いたら、偽装難民は射殺」も本当に実現しそう。
【閲覧注意】
— Anti-Racism Project (@a_r_project) 2017年12月3日
[池袋ヘイト街宣 2]
2017年11月25日(土)
◆「護国志士の会」によるヘイトスピーチ(差別扇動)街宣
「こうやってね、DNAがおかしいだのね、ゴキブリだのね、言われるんだよ。」
「自らね、差別される事を、君たち望んでいるんだよ」 pic.twitter.com/ZnVB5dWEZK
在日コリアンへのヘイトに飽き足らず外国人観光客にまで牙を剥く在特会。警察による観光客を威嚇する男への温い制止は、ヘイトスピーチ根絶に及び腰な政府の対応をそのまま表している。官民一体でバラ撒かれた「愛国心」という名の筋肉増強剤はレイシズムという強烈な副作用をもたらした。 https://t.co/Fo7O6IkQ3Q
— 姜(Kang/自家焙煎) (@fire_ree) 2017年12月3日
【閲覧注意】
— Anti-Racism Project (@a_r_project) 2017年12月3日
[原宿ヘイト街宣 1]
2017年11月26日(日)
◆「新志会」並木健二改め松三、他(「在特会」、新社会運動)による「外国人襲撃未遂」とヘイトスピーチ(差別扇動)
「Go Home ○ankee!」「Go Home ○ountry!」
「日本から出ていけ、不逞○国人!」 pic.twitter.com/iqRBKMnmE3
【閲覧注意】
— Anti-Racism Project (@a_r_project) 2017年12月3日
[原宿ヘイト街宣 2]
2017年11月26日(日)
◆「在特会」の新妻舞美による中国人へのジェノサイド(大量虐殺)スピーチ
「シナ人10万、20万、あたしたち○しに行ってやるよ」
「中国は私に感謝してほしいです」 pic.twitter.com/rep22ofZkw
【閲覧注意】
— Anti-Racism Project (@a_r_project) 2017年12月3日
[原宿ヘイト街宣 3]
2017年11月26日(日)
◆新社会運動の桜田修成(自称)によるヘイトスピーチ(差別扇動)
「ただ一言、出て行け、叩き出す、ぶっ○す、それでいいんですよ」
「奴らは人ではないんですよ!」(そうだー!)
「ゴキブリなんですよ」(そうだー!) pic.twitter.com/FEehVXLipb
これで「日本でそれほどの人種差別の扇動が行われている状況とは考えていない」んですってよ、うちのお政府様は!
一体どんな神経してるんだか
原宿でのヘイト街宣では、怒りに沸騰しながら外国人に突撃していく在特会メンバーが写っています。警察が止めなければ彼は殴っていたでしょう。そして「私たちに中国人を殺させろ、」と虐殺宣言
この有様では、彼らによっていつ襲撃が行われてもおかしくはありません。関東大震災の時の朝鮮人虐殺が遠い昔の出来事ではなくなりました。在日コリアン、中国人、その他外国人にとって、本当に脅威です。
先進国では明確にヘイトスピーチを禁じる法律が制定されています。ヘイトスピーチを野放しにしておけばやがて憎悪に駆られて虐殺に発展するという歴史の教訓に基づいているからですが、これを見ていると、その教訓は本当なのだ、襲撃が起こる前にこのヘイトスピーチはなんとしても規制せねばと痛感します。
警察も原発デモなど政府批判のデモや集会に対してはめっぽう厳しいのに、こんなヘイト大会には大甘ですね
日本でも昨年の5月にヘイトスピーチ解消法が制定されましたが、国は地方公共団体、及び国民はヘイトスピーチをなくすように啓発活動を頑張って行いましょう、というもので、ヘイトスピーチを取り締まる物にはなっていません。
それどころかこれなどは地方の政治家が自ら率先してヘイトスピーチをばらまいた最近の例。
11月の葛飾区議選で初当選した元右派団体代表の鈴木信行氏が、ツイッターで「梅毒が増えたのは中国人のせい」などと差別をあおっている。言うまでもなく、梅毒の感染者数増加の要因に国籍は無関係。区議会は毅然として対応すべきだが、今のところ及び腰だ。本日2日の東京新聞特報面で取り上げました。 pic.twitter.com/qvKoQ1caOz
— 佐藤 圭 (@tokyo_satokei) 2017年12月2日
こんな例は地方レベルでも国レベルでもごまんとあります。次のサイトを参考にしてください
●2017衆院選ヘイト政治家データベース
https://17hatespeech-database.amebaownd.com/
我々を代表して我々の代わりに政治を行う政治家達にこんなにもレイシズムとヘイトが蔓延している異常事態をなんと言えばいいのか・・。
もしもヘイトスピーチを処罰する法律ができたとしたら、在特会は勿論ですが、こういう政治家も軒並み処罰対象になりますね。
一刻も早い罰則規定のある実効的なヘイトスピーチを禁ずる法律の制定の必要性をひしひしと感じますが、ヘイトの親玉が政権を握っているので、国民側から相当の圧力をかけていかなくてはなりません。
こんな政権を退場させていれば話は早かったのですが・・。
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