ヘイトスピーチ批判はしても、歴史修正主義批判をほとんどしないマスコミ(1)
- 2017/12/06
- 14:00
●ヘイトスピーチ、「日本の印象悪くなる」47%
2017年12月02日 19時01分
http://www.yomiuri.co.jp/politics/20171202-OYT1T50086.html
内閣府が人権擁護に関する世論調査を行い、そのうちヘイトスピーチ、ヘイトデモについて複数回答で調査をおこなったところ「日本の印象が悪くなる」(47・4%)、「不愉快で許せない」(45・5%)とヘイトスピーチを問題視する回答が上位にきました。
他方、ヘイトスピーチは「表現の自由の範囲内」とする回答が17%、「自分には関係ないと思った」が12.1%、「ヘイトスピーチされる側に問題がある」が10・6%もあったのは残念ですが。
(人権擁護に関する世論調査の結果について詳しくはこちらに→内閣府大臣官房政府広報室 世論調査https://survey.gov-online.go.jp/h29/h29-jinken/index.html)
レイシズム、ヘイトスピーチに否定的な人の方が多いこと自体は良いのですが(というか、それが当たり前なんですが)、その一方で歴史修正主義に対する批判の空気が希薄なのは何故なのでしょうか。ヘイトスピーチに否定的な人のうち、どれだけの人が歴史修正主義を批判しているのでしょうか。
日本でのヘイトスピーチは歴史修正主義と表裏一体です。歴史修正主義に対する追及が甘いまま日本に巣くうレイシズム、ヘイトスピーチをなくすことなどできません。
特にマスコミにその認識の甘さを感じます。
韓国政府がトランプ大統領との夕食会に慰安婦だった李容洙さんを招待したとき、政府は日韓合意に反する、反日だ、とファナティックな反応を示したことに対し、マスコミは批判したでしょうか?
大阪市のサンフランシスコ市姉妹提携解消だって元慰安婦に対するヘイトであり歴史修正主義なのに、一体どれだけのメディアがこれを批判したでしょうか。
毎日新聞の社説ですら、姉妹提携解消は行き過ぎ、たとえ慰安婦問題についての『見解が違っても関係を断ち切らず、粘り強く理解を求めるような姿勢が必要ではないか。自治体交流の意義と役割にもう一度立ち返ってもらいたい。 』という認識しかないのです。
これは単に「見解が違う」という問題ではありません。慰安婦問題を無かったことにしようとする大阪市長と日本政府の歴史修正主義態度が間違っていることが問題なのです。しかし毎日はそれを指摘しませんね。
ヘイトスピーチは歴史修正主義をただそうとしている「反日勢力」である在日コリアンや韓国、中国に対して向けられます。
マスコミがかように歴史修正主義に甘い態度をとっているようでは、それと一体化している日本でのヘイトスピーチは決して減少しないでしょう。
(次のエントリーに続く)
2017年12月02日 19時01分
http://www.yomiuri.co.jp/politics/20171202-OYT1T50086.html
内閣府が人権擁護に関する世論調査を行い、そのうちヘイトスピーチ、ヘイトデモについて複数回答で調査をおこなったところ「日本の印象が悪くなる」(47・4%)、「不愉快で許せない」(45・5%)とヘイトスピーチを問題視する回答が上位にきました。
他方、ヘイトスピーチは「表現の自由の範囲内」とする回答が17%、「自分には関係ないと思った」が12.1%、「ヘイトスピーチされる側に問題がある」が10・6%もあったのは残念ですが。
(人権擁護に関する世論調査の結果について詳しくはこちらに→内閣府大臣官房政府広報室 世論調査https://survey.gov-online.go.jp/h29/h29-jinken/index.html)
レイシズム、ヘイトスピーチに否定的な人の方が多いこと自体は良いのですが(というか、それが当たり前なんですが)、その一方で歴史修正主義に対する批判の空気が希薄なのは何故なのでしょうか。ヘイトスピーチに否定的な人のうち、どれだけの人が歴史修正主義を批判しているのでしょうか。
日本でのヘイトスピーチは歴史修正主義と表裏一体です。歴史修正主義に対する追及が甘いまま日本に巣くうレイシズム、ヘイトスピーチをなくすことなどできません。
特にマスコミにその認識の甘さを感じます。
韓国政府がトランプ大統領との夕食会に慰安婦だった李容洙さんを招待したとき、政府は日韓合意に反する、反日だ、とファナティックな反応を示したことに対し、マスコミは批判したでしょうか?
大阪市のサンフランシスコ市姉妹提携解消だって元慰安婦に対するヘイトであり歴史修正主義なのに、一体どれだけのメディアがこれを批判したでしょうか。
毎日新聞の社説ですら、姉妹提携解消は行き過ぎ、たとえ慰安婦問題についての『見解が違っても関係を断ち切らず、粘り強く理解を求めるような姿勢が必要ではないか。自治体交流の意義と役割にもう一度立ち返ってもらいたい。 』という認識しかないのです。
これは単に「見解が違う」という問題ではありません。慰安婦問題を無かったことにしようとする大阪市長と日本政府の歴史修正主義態度が間違っていることが問題なのです。しかし毎日はそれを指摘しませんね。
ヘイトスピーチは歴史修正主義をただそうとしている「反日勢力」である在日コリアンや韓国、中国に対して向けられます。
マスコミがかように歴史修正主義に甘い態度をとっているようでは、それと一体化している日本でのヘイトスピーチは決して減少しないでしょう。
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