くまっこの部屋

界塚伊奈帆、アセイラム・ヴァース・アリューシア、スレイン・トロイヤード、3人の主人公たちがそれぞれ魅せてくれました。あの忌々しい火星キノコ、トリルランにギャフンと言わせてやったのだからスカッとします。願わくばこのパターンで物語を進めて欲しいところですが・・・虚淵さんが咬んでるだけに、一難さって何とやら、といったところでしょうか。

表面的には冷静沈着な貝塚伊奈帆ですが、「オキスケが死んだ・・・」とか「助けられると思ったんだ。でもあんなにあっさり」と表面的には無感動っぽく見えながらも、友人を失ったことにショックを受け、内面ではじっくりと敵を分析し攻略の策をめぐらすという、今までにはあまり見られなかったヒーロー像にワクワクさせてもらいました。

トリルラン卿はやはりザーツバルム伯爵（CV：大川透）とつるんでましたか。姫様暗殺の一味が明らかになってきました。小物感がぷんぷんするトリルラン。前回姫様暗殺の工作員の娘（ライエ・アリアーシュ）を逃がしてしまって、逃げた場所は限定されているから、と自らの失点を挽回しようとするトリルランに比べて、場所が特定できるなら、町ごと消し飛ばしてしまえばいい、と隕石爆撃を行おうとするザーツバルムのほうが明らかに器がでかい。目標地点がクルーテオ卿の揚陸城に近すぎて彼への攻撃と疑われるのでは、ということを心配するトリルランですが、そもそも今回の陰謀が暴露されてしまえばそれどころではありませんからね。ザーツバルムがこの後強敵として立ちはだかりそうです。トリルランが操縦していた火星カタフラクトは「ニロケラス」というそうです。

「あなたに興味があります。鞠戸孝一郎大尉」新しいキャラとして第4護衛艦隊所属、強襲揚陸艦艦長わだつみ艦長ダルザナ・マグバレッジ大佐（CV：茅野愛衣）と副長見咲カオル（ミズサキ、CV：嶋村侑）が登場。まだ住民や生徒達が残っていると鞠戸大尉はマグバレッジ大佐に訴えますが、軍の方針としては港のフェリーの脱出が最優先。しかし鞠戸大尉が志願者を募り5名の救出隊を編成すると軍の指揮を副長にまかせて鞠戸の手伝いをしようとするマグバレッジ大佐。悪い人ではなさそうで一安心ですが、鞠戸に興味があるって？！意味深じゃないですか。

「でもさぁ、それなら、あいつはどうやってバリアーのこちら側を見てるんだろう」友達を目の前で失った伊奈帆、感情は表には出しませんが、敵カタフラクトに対抗する策を静かに練っていました。練っている場所がトイレというのはなんとも臭い話ですが。弾は跳ね返すのではなく吸い込む、アクティブセンサーの信号も帰ってこない、赤外線、音波探知、レーダー、全部エコーが戻らない。火星カタフラクトを覆うエネルギーフィールドの特性を分析。そんなすべてを吸収するフィールドに覆われた敵機動兵器ははどうやって外側を見ているのだろうかと疑問をもつ伊奈帆。そこから、外部の情報は上空に別の監視カメラのようなものを展開してそれを使って周囲を認識しているのではないかと推測。煙幕作戦を思いつきます。煙幕を使うって敵の視界を奪うというのは想像はつきましたが、その敵を倒すまでの過程はどうやるんだろうと本当にワクワクしながら見れました。今までにないロボット物の戦い方じゃありませんか。

「私に・・・お手伝いさせてください。この窮地、この試練、私には引き受ける勤めがあると感じます」「あいつは父を殺した。私にも協力させて」伊奈帆と級友カーム・クラフトマン（CV：村田太志）と網文韻子がカタフラクト・スレイプニールを操縦しますが、作戦に必要な囮のトラックは誰が運転する？そこに颯爽と現れたのが身分を隠したアセイラム・ヴァース・アリューシア姫と父を目の前で殺されたライエ・アリアーシュ。特にライエこそトリルラン卿が抹殺したがっている張本人ですからこの役目にはうってつけ。アセイラム姫も煙幕は張る為に囮として町を疾走するトラックの窓からグレネードランチャーを撃つんですが、おそらく初めて武器類を撃ったのでしょう。撃った後に思わず笑顔を浮かべる王女様が可愛らしすぎるんです。このかわいらしさが今回一番心に残りました。

「控えなさい。目に余る狼藉、許しません。ヴァース第一王女の名において」巨大な橋の上までニロケラスをひきつけたライエとアセイラムのトラック。しかし橋のでついに追いつかれてしまいます。ここでもアセイラム姫が魅せてくれます。車から降りた姫はニロケラスの前に立ちふさがると、ニロケラスに向かって水戸黄門張りに啖呵をきります。どういう仕組みになっているのかショートカットの茶髪が金髪のたなびく髪に、私服が王女のドレスに変身！これがアルドノアの真の力だったのか。つまり変身魔法少女の力だったのですね！トリルランのうろたえぶりが痛快です。伊奈帆につづいてアセイラム姫の魅せてくれました。

「お前のバリアはその無敵さゆえに全身を覆いきることができないんだ」橋におびき出し、橋を破壊して海に落とすのが伊奈帆が考えた作戦でした。もちろん海に落ちたくらいではニロケラスはなんともないですが、その何でも吸収するフィールドに海水を吸わせ、海水を吸わない、フィールドの張られていない場所を探すのが目的でした。敵の迎撃をカームと韻子に任せていた伊奈帆ですが、この弱点を狙っていたんですね。上空に浮かべたカメラからの映像を受信する部分にはフィールドは張れない！そこに近接戦闘用のナイフを突きつける伊奈帆のスレイプニール。今まで傍若無人に地球を蹂躙してきた火星カタフラクトの一騎についに一矢を報いたわけです。大変爽快なお話に胸がスーッとなりました。

これが非対称戦（火星の軍事力が圧倒的過ぎるので）の恐ろしさですよね。現代でもアレだけ優れた兵装をそろえたアメリカ軍がゲリラ相手に苦戦するわけですから。しかしこれからは火星騎士たちも今回の戦闘を教訓にして迫ってくることでしょう。今後も伊奈帆の冷静沈着な戦いぶりを楽しみにしています。ちなみにニロケラスがその鉄壁のバリアーを覆っていないところに「足の裏」というのがありました。確かに足の裏に何でも吸収する力場を展開したら歩くのが困難だ、という理屈はわかりましたが、それって地雷とかに弱くね？とかどうでもいいところが気になってしまいました。

「知ってるよ。だから殺すのだ。今度こそ確実にな。どこまで愚かなのだ、劣等人種。あれを生かしておけば我らは一族郎党逆賊であろうが！」今回はEDが終わってCパートまでお楽しみは続きます。何とか脱出したトリルランのもとにはせ参じるスレイン・トロイヤード。王女大好きの彼は橋の上に立つ王女姿に戻ったアセイラムを目撃しそのことをトリルランに告げますが・・・トリルランの真意を知ったスレインは彼の腰の拳銃を奪い彼を射殺します。今後の彼の行く末が心配ではありますが、やっぱりあの下衆野郎に一矢報いてやったスレインの姿に心がスーッとしたことは事実。今回は3人の主人公がそれぞれ活躍をしてくれてよかった回でした。憎憎しく、そして圧倒的は力をもつ敵を知恵と勇気で勝ち取る、まさに王道的展開がやっぱり見ていて気持ちがいいのでした。しかしあの虚淵が咬んでる作品です。まだ楽観はできません。トリルランを殺してしまったスレインは今後どうするのかも気になります。とにかく今のところ想像以上に楽しめてることは確かです。

↑よかったらクリックしてくださいね。励みになります。

	【Amazon.co.jp限定】アルドノア・ゼロ 1(オリジナルデカ缶バッチ)(完全生産限定版) [Blu-ray]
	【Amazon.co.jp限定】アルドノア・ゼロ 1(オリジナルデカ缶バッチ)(完全生産限定版) [DVD]
	A/Z(期間生産限定アニメ盤)(DVD付)
no       image	heavenly blue
	アルドノア・ゼロ オリジナル・サウンドトラック
	アルドノア・ゼロ マイクロファイバーミニタオル スレイン・トロイヤード
	アルドノア・ゼロ マイクロファイバーミニタオル 界塚伊奈帆
	アルドノア・ゼロ マイクロファイバーミニタオル アセイラム・ヴァース・アリューシア