メモ感覚から抜け出せない。でもメモ的な写真が好きな気もする
ツイートDP3 Merrillを買って変わった事のひとつに、他人の写真をよく見るようになったという事があります。
これはSIGMAのカメラの特性だと思うのですが、SIGMAユーザーは写真をSNSやブログなどにアップする際に『これはSIGMAのカメラで撮った』と書く人が多い気がします。少数派だからという事もあるのでしょうがFoveonという個性的なセンサーによって写し出されたものである、という事を一言いいたくなるのではないかと思います。
DP3 Merrillの発売日以降、Yahooのリアルタイム検索で『DP3』とか『Merrill』で検索するとDP3 Merrillで撮られた写真が大量に見つかる事に気づき、よく見るようになりました。同時に@Sigma_DP2_userさんがリツイートしている写真も見るようになりました。
今まで人の写真を見る事があまりなかったのですが(もちろん鑑賞する、という意味で)、なるほど同じモチーフ(今だったら梅とか)で、同じカメラでも人によって撮り方が結構違うものなんだなあと思ったりして、いい勉強になりました。
以前も書いたけど、僕にとって写真はずっとメモ、というか日常のログを残す手段で、鑑賞に堪えるものを撮ろうと思った事が一度もなかったので、作品として撮られた写真を見ると、改めて、自分の撮り方はメモ的、というか資料的だなあと思いました。
多くの人にとって写真は出力なんだと思いますが、僕にとっては絵に描くときの資料という入力の面もあるんですよね。なのでつい全体を切らずに入れたがったり、対象をど真ん中に起きがちだったり、画面のバランスがちょっとおかしくなっても白飛びや黒つぶれをなくそうとしたり、手前に物があって奥が隠れる構図を避けたりといった、変なクセが染みついてしまっています。
散歩写真のたびに直そうと思うのですが、気を抜くとついそういうメモ写真になってしまっていて、あとで後悔します。
カメラの性能が高いだけに、自分は何に興味を持って立ち止まったのか、それをどう見せたいのかを考えないと、意味のないきれいなピクセルの並びで終わってしまいます。まあきれいだったらいいのかもしれませんが。
個人的には、あとで見返した時に、それを撮った時の事を思い出せると、ああこれ撮ってよかったな、と思います。その辺が表現じゃなくてログ的になってしまう原因かもしれませんが。
自分の記憶のフックになるような写真が、他の人にとってもその場の空気感が伝わるものであると何かを共有できた気がしていいんですけどね。きっとそれは難しいんだろうなと思います。
この日は、いつもと違う道を歩いて、ちょっとよさげなケーキ屋をみつけました。
これは暗くなってISO1600で撮影。でも不思議な色でわりと気に入っている。
ああ、これはちょっと工夫したら面白い画面になりそうだったのに…。
これはISO800。この時間帯特有の光の加減なのか僕が現像でホワイトバランスミスったのか(汗)。ちょっと不思議な青み。
で、発掘したケーキ屋さんのケーキで記事を締めようとしたら散歩に夢中でこの始末。ああ。
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