蝦夷メタルこと管理人は忙しすぎてたまにしかエントリーしませんが、本年もこの場末のブログを閲覧される皆様におかれましては、生ぬるく見守っていただけると幸いです。よろしくお願いします。
さて、BABYMETAL2019年の総括と2020年の展望を少し書きたいと思う。散文なので読みづらいです。
BABYMETALの2019年はDarkSideが終わりLightSideの活動を再開した年だった。その内容は2018年の停滞期間を「何としてでも取り戻す」強い決意を感じさせるものだった。国内はもとより、USツアーも盛況でBABYMETALのファンベースの強固さを知る機会となった。本年のEUツアーは米国よりも更に盛り上がっているようで、多くの会場がSoldOutという状況。しかもロシアの8000人の会場ももうそろそろ埋まりそうな勢いだ。ロシア人のBABYMETAL熱は凄いなw
3rdアルバム「MetalGalaxy」は、正直に言おう。惨敗だったと思う。2nd比で国内は半減、サブスクが多勢の米国では更に厳しく、ビルボード200初週13位という結果も物足りない。もし2018年の「由結ちゃんの乱」、藤岡先生の件が無ければ、もう少し違った成績を残せたのではないかと思う。
サブスクもあまり広がりを見せていないようだ。これは軸足を置いているジャンルがロック/メタルだからだろう。世間一般にはニッチマーケットだからね。特にメタルはマニアックなジャンルで、轟音に慣れること&聴き込まないとその良さを理解できない。裏を返せば、クラシックと同様にリスナーは上質な試聴環境でしっかり聴き込むジャンルゆえに、サブスクのようなシステムでは数字が上がらないのだろう。
それでもBABYMETALは力強く活動を広げている。これは強固なファンベースあってのこと。そして比類なきライブを魅せられることが大きい。フェスでは大物を食うくらいの勢いでオーディエンスを集める。マーチャンダイズの売り上げも相当だろう。
今やCDを作っても多くのアーティストが赤字だという。国内の音楽業界の現状は、大手広告代理店とメディアと結託して、握手券などのインチキ商売をしないとなりたたない。もはや音楽ではない、そんなものは。
このような世の中の流れを俯瞰し、BABYMETALは「強烈な生の音楽体験を提供してファンベースを拡大し稼ぐスタイルで突っ走る」方針に完全シフトしたように思う。そしてサブスクなり、メディアが群がってバイラルするのは、結果的にそうなれば良い、というくらいに割り切ってそうだ。
そんな訳でBABYMETALの国内ツアーは今後もなかなかやってくれないと予想する。地方民にとっては滅茶苦茶辛い・・・。せめて来年のライジングサンぐらいは来てほしい。
このまま国内をおざなりにするのも良くないと思う。ライブは東京・大阪のみ、メディア露出は極めて限定的。この形をいつまでも維持できるとは思えない。メディアへの露出が少ないので、フェスでは高評価を貰いつつも新規ファンがなかなか獲得できない。それゆえワンマンライブに参戦してるファンの顔触れも、実は限定的と思われる。
ということは既存の濃密なファンは相当無理してお金を使っているはずだ。その上、TheOneの高額限定グッズにもお布施する。交通費や宿泊代も入れると、人によっては年間数十万を散財しているだろう。この状況をずっと続けられますか? というとNoじゃなかろうか。少なくともオイラはNo!だ。BABYMETALも好きだが、他にも大切な事があるからね。
いずれにしても健全とはいえない状況である。アミューズがこのあたりの事をどう考えているのだろうか。このままグローバリズムよろしく国内をおざなりにするのか。それとも3rdアルバムの結果を踏まえて、国内に一定の配慮をするのか。引き続き見守りたい。
▼二人ともすんごい美人なお姉さんに成長したね
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