テレビ、新聞、芸能事務所、学校、政治家の類は、不祥事を起こした時に、どれもこれも言い繕う事に夢中で、素直に「ごめんなさい」が言えない。潔く謝った方がずっと真摯な姿勢だし、少なくとも日本人の民衆の大部分は、怒りの矛を収めるんだけどね。ホント、バカじゃないの?と思う。その点においては、元TOKIO・山口メンバーの事案についての見解が誤りだとして、ブログ記事を削除したデヴィ夫人の潔さは素晴らしい。
ただこの半ばお約束のような対応方針を、今回のYUIMETAL欠場事案に当てはめると、あら不思議。実はBABYMETALの演者の皆さん&現場スタッフには全く非難の矛先が向かないのだ。それはYUIMETALがステージ上に居ない事だけじゃなく、ガラッと変わった衣装、筋肉ねーさんズが加わっている違和感、新曲に正典ライトサイド程のクオリティパワーが無い事まで含めて。
そういうところまで想いを巡らせて、
「批判は全てマネージメントが受け止める!」
とマネージメントレイヤーが今回の方針を決断したのだとすれば、一定の評価はできるかなと思う。ただ、これをするにもオーディエンスの心を鷲掴みにする鉄壁のライブパフォーマンスがある事、それが前提なわけで、やっぱりズルいなぁと思う。素直に「ごめんなさい」が一番格好イイよ。
さて本題。
今回のライブ・新曲について、冷静にYoutubeにUPされたFancamを観たんだけど、これはこれでアリかなと思った(※YUIMETALが戻ってくる確信が持てたからこそ冷静に観れた)。
この章の冒頭で7章は「外典」であることが明示された。言わばスピンオフストーリー。だからある程度は何でもアリな訳で、色々実験的な事にもチャレンジできる。ファン側もそういう前提に気づいてポジティブに受け止められれば、十分に楽しめるレベルにはあると思った。
しかしこの「十分に楽しめるレベル」に持っていくために、演者&現場スタッフの皆さんは相当キツい思いをした筈だ。ベビメタちゃん二人、特に筋肉ねーさんズに囲まれる格好になったMOAMETALの心境たるや、どうやって気持ちを切り替えたのだろうか?想像を絶する。タフなメンタルを持ってることに心底尊敬しますわ。
MIKIKO先生にかかるプレッシャーも凄まじかったはずだ。3人という、デザインの世界ではお約束とされるリズム感、安定感が出る黄金比率が崩れる中で、どのようにすればオーディエンスを納得させられるか、相当試行錯誤したのが窺い知れる。下手をすればメタルミュージックで踊るダンサーズに成り下がるところを、納得できるクオリティまで持ち上げた手腕は素晴らしい。
そして、MIKIKO先生の期待に見事に応えてみせたベビメタちゃん、特にMOAMETALのダンスの成長っぷりは特筆ものだ。華麗な後ろ回し蹴りをキメる筋肉ねーさんズに引けを取らないキレ味鋭いダンス、息を切らさない歌いっぷりに、MOAMETALの意地とブライドを見た。「ただのSU-METALの引き立て役じゃない、MOAMETALここに在り!」を知らしめたね。本当に素晴らしいです。MOAMETALの頑張りは、間違いなく良い形で自分に返ってきている。これからも今のモチベーションを切らさずに続けてほしい。
SU-METALは、筋肉ねーさんズの加入、MOAMETALの進化に引っ張られる格好で、更にダンスレベルが上がったように思う。そして歌は・・・どこまでも進化して行きますね。以前のような危うさは全くなくて、ただただ素敵な歌声に身も心も委ねればOKみたいなレベルに達しつつあると感じた。少なくとも、踊りながら&爆音環境の中で、これだけできれば誰も文句言えないっす。
▼逆境の中よくぞここまで仕上げてきました!
神バンドは、青神、BOHちゃん、そしてLEDAがいてくれて良かった。貴方たちがいなければBABYMETALは成立しません。ISAO氏もそんな気持ちで今回のライブツアーに臨んでいると思う。ありがとう、の念しかない。
YUIMETALの不在をカバーするために、これだけ皆がパワーを使っている。このことがかえって由結ちゃんに要らぬプレッシャーをかけてしまってるのでは?とYMYの皆さんは不安視しているだろうが、アミューズのスタッフだってそこまでバカじゃない。メンタル面のケアも相当しているのは間違いない。バカなヲタが「もうやめるのは確定だ」等とネガティブカキコしてるが、むしろ由結ちゃんを傷つける事はあっても、100%絶っっっっっっ対に喜んではもらえないので、即刻止めていただきたいね。
とにかく由結ちゃん、心あるファンは一杯います。
安心して復帰しておいでね。
※キモい書き方でスマン・・・
新曲については・・・
うん、ぶっちゃけ微妙だね。やっつけ仕事とは言わないけど、小粒だし正典ほどの磨きがかけられてない印象が凄く強い。オイラの個人的な推測だけど、これライトサイドの正典ではボツになった楽曲じゃないかな?と思っている。案外ズバリじゃないかな。まぁ外典扱いだし、実験的な事を色々やってみて、正典にフィードバックして磨きをかけるための材料にするんじゃなかろうか。
という訳で、まだ受け止めきれないメイトにとってはシンドイ時期がしばらく続くが、その先にある新しい「ライトサイドストーリー:YUIMETALの帰還」を待ちながら、気楽に楽しむのが良いだろう。ネガティブに考えすぎるのは毒ですぜ。
というのが今のところの見解でした。
SEEEE YOUUUUUU!!!!!!!
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