まず最初に謝罪します。
新曲、ProShotのクリアの音で聴いたら滅茶苦茶格好良かったです!!特にTATOOのリフね。北米のメインストリームを目指すためにコンパクトにまとめた感じとかギターソロが無いなど、「磨き」については未だ不満はあるんだけど、あのライブパフォーマンスの完成度を観てしまうと、ごめんなさいするしかないです。すみませんでした。
思い返すと、今までのFancamはクリアなCD音源を聴いた後でのものなんですよね。ある意味脳内補正かかっていたんだと思います。ところが今回のツアーはFancamの音が先にあったので、その印象で判断していたということですね。今後はクリア音源を聴くまでは感想を保留したいと思います。
んで、感想です。
始まる前はガラッとイメチェンしたBABYMETALにオーディエンスがシラケるんではないか?と不安だったんだけど、そんなものを吹っ飛ばす盛り上がりで正直ホッとしました。米国ってこんな盛り上がりがデフォなのかね?と思えるところもあったんだけど、他のバンドと比べても全然遜負けてない・・・ていうか凌駕してたかも。BABYMETALのライブの強さを改めて実感しましたね。
▼クラウドサーフが大好きすぎる米国人たちの図
神バンドではLEDAが印象的でした。以前からあんなにニコニコ弾いてたっけ?って思いました。他のメンバーとの絆が深まったというのもあるんだろうけど、藤岡先生の死が(良い意味で)影響を与えているのかもしれませんね。
▼LEDAのニコニコしてた場面あったと記憶してたんだが探せずすんまそん(汗)
ISAO神(研修中)はまだ慣れてないけどこれだけ弾けてれば十分じゃないですか。8弦ギターを使うことで、サウンド全体の太さがUPしたようにも思いました。腱鞘炎とのことですが、練習などで無理をしたのかもしれませんね。まずは任務完了ということでお疲れ様でした。
▼ISAO神(研修中)はもうちょっと元気良くやってほしいw
青神とBOHちゃんはやっぱイイネ!
しかも二人ともあんなに上手いのに進化してる(ように聴こえる)。ただの上手い人から凄い演奏家の領域に入ってきてると思う。この二人の演奏を聴いてると、屋台骨であるリズム隊が鉄壁なら、その上物(ギターとかキーボード等)はぶっちゃけ多少雑でもOKていうのが良く分る。もはやこの二人は基本固定じゃないとダメレベルになってるなと。素晴らしいですわ。
あぁ、ここまで書いてて改めて気づかされますね。
演奏陣に凄腕を集めるだけじゃダメだということ。
何度もライブを積み重ねるからこそ完成されるタイトさとかグルーブていうのがあるんだ。ここは人工知能や打ち込み音楽がいくら発達しようが、成しえない領域。人間同士の繋がりの素晴らしさがこういうところに現われるんだと思う。代替メンバーなんていくらでも居るなどと軽々しく言うもんじゃないですよ、マジで。
▼神バンドのメンバーは皆素晴らしいミュージシャンです!
筋肉ねーさんズはYUIMETAL不在を埋めるべく、最高のフォローをしたと思います。素晴らしかったです。
▼MOAMETALを両脇から守るようにして踊る様は風神雷神のよう
だけど、YUIMETALの穴を埋められたかというと、MOAMETAL単独のコーラスを聴いてしまうと、やっぱり寂しい、というのが正直なところです。二人がユニゾンで歌うからこそBABYMETALらしいサウンドになるんだなぁと思いました。
あとやっぱりフォーメーションね。2でも4でもダメ。やっぱり3というキーワードが黄金律なんだ。デザインの世界でも安定感やリズム感を出すための黄金律。雑誌に載ってるお庭の植栽設計やソファーの上に置かれるクッション等々。3というキーワードが様々な個所で使われているんですよ。ダークサイドのBABYMETALはその黄金律が崩れた状態。どうやってもアンバランスになってしまう、というのが誰の目からみても明らかになった事例だと思う。
MOAMETALにかかる負担は、誰の目から見ても相当なもの。それでも満面の笑顔で、時にはイタズラをしながら、元気一杯にパフォーマンスするMOAMETALの健気さに心打たれます。なんかね、MOAMETALのあの姿を見ていると、YUIMETALの分まで限界ギリギリで頑張ってる感じがするんですよ。でなきゃ筋肉ねーさんズを従えた切れ味鋭いダンスとかできないっすよ。あんなん魅せられたらマジで目頭が熱くなるわ。
▼健気に頑張るMOAMETAL
▼それを見守る筋肉ねーさんの視線は優しかった
きっとこのライブ映像をYUIMETALも観たと思う。もしかするとそれが彼女に要らぬプレッシャーを与えることにもなるかもしれない。けどね、それでもYUIMETALにあえて言いたい(まぁこのブログを読む事はほぼ無いだろうが)。
あなたが居ないとやっぱしBABYMETALは無敵になれません。
あなたが居てこそ最強の黄金律が形成され無敵のBABYMETALとなるのです。
あなたの居ないBABYMETALは本当のBABYMETALではありません。
言わばBABYMETAL-DARKSIDEというスピンオフユニットみたいなものです。
あなたが頑張っているのは誰もが知ってます。
だから今以上に頑張らなくたっていいんです。
焦らずゆっくりしっかり身体を直して最高の姿をまた魅せてください。
TEAM-BABYMETALの皆、ファンの皆、温かい気持ちで待ってるから。
あ!くれぐれもアホなドルヲタYMY派とかクソネガティブアンチの言葉なんて何も気にするんじゃないよ!あんなもん単なる基地外なんだから!
ライブの感想に戻ろう。
SU-METALは、あれだ。以前はMETAL-QUEENという称号はちょっと言い過ぎじゃね?という感があったけど、本当のQUEENになりつつあるなと思った。歌声だけじゃなく、TATOOで魅せた振る舞い等も含めカリスマ性が半端ない。C&Rなんかは貫禄・風格まで醸し出しちゃってるし凄いわ。
▼煽りの英語もすっかり流暢になっちゃって余裕綽々です!
穢れの無いハイトーンクリアボイスには、太さと深さが、そして安定感が加わったね。2~3年前の苦しさはもう無い。楽にとは言わぬまでも、余裕を持って歌ってるのが伝わってくる。だから安心して気持ちの良い歌声を楽しめるんだな。多少音程に不安定なところがあったけど、しゃくりを入れないリスキーなビーム唱法だし、爆音の中、踊りながらという事を勘案すれば上出来。ていうか無料配信の無修正音声でこれですよ。凄すぎでしょ。些細な事よりも気持ち良いハイトーンに心を奪われてしまうわ。METAL+ダンスもオーディエンスを魅了する大きなファクターだけど、この声が言語の壁を無効化する「ダメ押し」になっているのは間違い無いだろう。
って、いつもこんな感想で申し訳ないんだけど、実際毎回進化するんだもの。本当に凄いシンガーですよ。
▼SU-METALの歌う姿はまさにMETAL-QUEEN
最後にステージ構成について。シアトリカルにしたのは分るんだが、曲間が長くて間延びするね。これはあんまり良くない印象を与えると思う。特にフェスに参加される一見さんには。熱量がどうしても下がるんだよね。曲間がもっと短ければ、オーディエンスの盛り上がりはもっと凄いことになったんじゃなかろうか。まぁ演者の皆さんの体力的な問題もあり、あまり無理強いはできないけれども、出来る範囲での改善をお願いしたいです。
▼いつまで残ってるか分からないFULL動画!絶対に観るべき!
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