2026-04-01から1ヶ月間の記事一覧

白い車に乗った女

後輩の運転する車の鏡を見ながらようじで歯をせせるのに登場するイ・ジョンウンとは少し前までそうそう見られなかったものだ(大好きなドラマ『デッドロック 女刑事の事件簿』(2023年オーストラリア)などに比べたら全然小綺麗なものだが)。彼女演じる中年…

オールド・オーク

シリアでは多くの子どもが破壊や占拠により学校を失ったが、イギリス北東部のかつて炭鉱があった町でお腹を空かせ「私がいなくても学校には関係ない」と帰ってくるリンダもまた学ぶ機会を奪われていると言える。ポテトチップスだけの食事で倒れた彼女を送っ…

平日の記録

新しいカフェに行った記録。 品川での予定の前に時間があったので、大井町トラックスのレジュドベベで看板「4種のパンメニュー」。パンは美味しく、風があるせいか他に誰もいなかったけれどテラス席から電車も見えて最高だった。 三省堂書店神田神保町本店の…

海辺の恋/オー・パン・クペ

シアター・イメージフォーラムのギィ・ジル特集上映で長編デビュー作と次作を続けて観賞。『海辺の恋』(1964年フランス)がその時々の自分に合う場所を求める男達の話なら、『オー・パン・クペ』(1967年フランス)はそんな場所などなかったら?という話で…

今日からぼくが村の映画館

「ペルーの公用語の一つであるケチュア語の映画としてペルー映画史上最高の興行収入を記録した」との宣伝文に惹かれて見に行ったんだけど、それこそが一番の肝だった。自分の言葉の物語を欲する話、それを映画の中でも外でも実現する話なんだから。アンデス…

週末の記録

「羊山公園芝桜の丘」は今年で25周年…ということは最初の頃から行っているわけだけど、満開の時期が以前は大型連休中だったのが次第に早まりいまや新学期が始まるのとそう変わらない。ちょっと驚きだ。 行きのラビューでは私が作った焼いた鯖とゆで卵とすん…

スターストラック わたしがアイドル!/マイ・ガールフレンズ・ボーイフレンド

サム・フリークスVol.34にて「ライヴ映画2本立て」を観賞。 ▼『スターストラック わたしがアイドル!』はジリアン・アームストロング1982年、オーストラリアでの二本目の監督作品。オープニング、電話ボックスの中のジャッキー(ジョー・ケネディ)の左右違…

これって生きてる?

「ドラゴンじゃなく獅子」と後で息子二人(車の後部座席の片側にくっついて座っている)に訂正される行事の会場の隅にぼんやり腰かける、居場所のない男アレックス(ウィル・アーネット)。それがひょんなことからコメディクラブで喋って居場所を得る。私は…

ハムネット

それぞれの家でお前には将来などないと…女であるアグネス(ジェシー・バックリー)は結婚できないと、男であるウィリアム(ポール・メスカル)はろくな仕事ができないと…軽んじられている二人がパートナーになりそれらを達成する話である。出会いの一幕の後…

大丈夫、大丈夫、大丈夫!

本作のソウル国際芸術団舞踊学科という架空の場での群舞は、女子達の幽霊談にも表れているように、「皆と同じことをしながら皆より秀でていなければならない」という韓国の子ども達の境遇のように思われた。皆が親に言われるまま頑張る中、母親のためだけど…

1975年のケルン・コンサート

キース・ジャレットの『ザ・ケルン・コンサート』が録音された公演の立役者だった当時18歳のヴェラ・ブランデスに初めて光を当てた作品…と見始めたら、登場するのはスザンネ・ウォルフ演じる50歳のヴェラ。計算しても「今」ではないし何故と見ていたら、娘を…

佐藤忠男、映画の旅

「東京を観光しても分からないリアルな生活が巨匠の映画を見ると分かる」…とは佐藤忠男が言うわけではないが、確かに幾つかの作品が脳裏に浮かぶ。さすればこのドキュメンタリーの柱の一つである、彼が一番好きな映画だという『魔法使いのおじいさん』(1979…

俺たちのアナコンダ

映画監督が夢のダグ(ジャック・ブラック)が自身の書く脚本について言う「テーマはジェネレーション・トラウマだ」に売れない俳優のグリフ(ポール・ラッド)は「皆好きだもんな!」。皆好きなのか、と思うと同時にもしそうなら、そうとも言えるけど見たこ…

落下音

冒頭の一幕、働けと呼ばれるも豚小屋になかなか行かない少女エリカは父親にぶたれる。彼女がこっそり何度も入るのは「役に立たない」もので満ちた部屋だ。片脚のフリッツが日がな寝ているベッド、彼が描いた自身の脚のスケッチ。女中のトゥルーディが拭き上…

Riceboy ライスボーイ

母ソヨン(チェ・スンユン)がお昼に持たせたキンパと汁を捨て美味しかったと嘘をつき、明日からは皆と同じ物をと頼んだ息子ドンヒョン(ドヒョン・ノエル・ファン)は、デービッドと名を変えられ16歳になると(イーサン・ファン)更に「皆と同じ」になるた…

フェザーズ その家に巣食うもの

母親を亡くした一家の元に現れた、悲しみの権化であるカラス(エリック・ランパール、声はデヴィッド・シューリス)は「女王が死に、王は息子達を見捨て、国は荒廃した」という物語を父(ベネディクト・カンバーバッチ)に飲み込ませようとする。コミック作…

平日の記録

授業の途切れる春休み、外で朝食。 池袋にオープンしたITタワー内のシティベーカリーで、エッグスラットブレックファーストとブレンドコーヒー。よく行く銀座や渋谷の店舗より窓やテラス席のおかげでゆったりしておりのんびりできた。 ミカドコーヒー日本橋…