内容紹介

巨大債務、高インフレ、ポピュリズム、通貨暴落、AI失業、米中新冷戦…世界金融危機を予言した「破滅博士」が迫り来る危機を警告

■「通貨暴落から輸入物価高によるインフレ、国内経済の低迷となれば、それはもう「インフレ恐慌」だ。世界最大のヘッジファンド、ブリッジウォーターの共同会長を務めるレイ・ダリオがそう警告している」(本書より)

■「歴史は繰り返しはしないが韻を踏むという。狂騒の二〇年代の再来を思わせる予兆が、いまそこかしこに見られる。大胆な金融・財政・信用緩和はグローバル市場で金融資産バブルを膨らませた。実際にモノやサービスを生む実体経済は、低金利、信用膨張、政府の景気刺激策が作り出したにわか景気に浮かれている。(中略)
 バブルというものは崩壊して破綻の連鎖を引き起こすのが常ではあるが、次に起きる債務危機は、これまでとは桁外れの規模になるだろう。今日では先進国も新興国もかつてない規模の債務を抱えている。先進国の潜在成長率は低いうえ、新型コロナ不況からの回復は思うように進んでおらず、今後はもっと遅れると予想される。政策当局はすでに金融・財政政策の財源を使い果たしており、もはや弾切れの状態だ。経済という舞台で今後展開される場面がこれまでとは似つかぬものになるのはこのためである」(第1章より)

目次

まえがき

第1部 債務、人口、政策

第1章 積み上がる債務
第2章 誤った政策
第3章 人口の時限爆弾
第4章 過剰債務の罠とバブル
第5章 大スタグフレーション

第2部 金融、貿易、地政学、テクノロジー、環境

第6章 通貨暴落と金融の不安定化
第7章 脱グローバル化
第8章 人工知能
第9章 米中新冷戦
第10章 気候変動

第3部 悲劇は避けられるか

第11章 悲観的なシナリオ
第12章 楽観的なシナリオ?

おわりに
ペーパーバック版へのあとがき
謝辞
原註