原子力発電所

ここ最近、アメリカの軍事施設などで急増しているドローンの不法侵入。アメリカ原子力規制委員会によると、12月10日から7日で少なくとも発見された回数が倍増したなどと報告されています。

原子力規制委員会(NRC )によると、2024年1月1日から12月10日までの間に国内の原子力施設へのドローン侵入は15件のドローン事件を報告されていたものの、そこからわずか1週間後の12月17日午後1時頃の時点で数は26件に跳ね上がったとスポークスマン、デイブ・マッキンタイア氏が話していると報じられています。

Nuclear Power Plants Report Massive Uptick In Drone Sightings
https://www.twz.com/news-features/massive-uptick-in-official-drone-sightings-by-nuclear-power-plants

アメリカ国内では軍事施設やエネルギーインフラを含む施設で急増しており、ニュージャージー州でのドローン目撃が多くなっているのですが、現時点では原子力施設上空の不審なドローン事件の劇的な増加との関連があるのか​は不明だとしています。

目的や逮捕は

日本でも最近空港などでドローンが侵入するケースが多く報告されていますが、その操縦者が捕まったという話はほぼ聞きません。アメリカでも捕まったケースはあると考えられるもののそれでも少ないと考えられます。もちろんこの記事でも逮捕されたという内容は一切触れられていません。

問題なのはこのドローン飛行が一体何を目的としているのかです。単純に見たいからという理由もあるのですが、浮き彫りになるのはこのような施設は通常は人の出入りが制限されているエリアだということです。

そこにドローンで侵入することができるということは言い換えれば突破可能な施設だということになり脅威の対象になりえるというものです。ウクライナを見てもわかるようにドローンは兵器を搭載してピンポイントで攻撃可能です。このような制限区域には基本的に高価なモノが多く設置されているという点も共通しています。

一体だれがしているのか。一般人が「暇だし歩いて原発施設侵入するか!」と思わないように「暇だしドローンで原発施設撮影するか!」という発想に至る人間は少数です。一般的に人間の行動は何らかの目的達成のために行うものである…のであれば法を犯してまで飛行禁止区域に入る相当な理由や見返りがあるということになります。予想では外国勢力やSNSなどのいいね稼ぎなどの理由も考えられるのですが、いずれにしても侵入報告の多くは目撃件数ということになり本来は遥かに多いと考えられます。