幼いころから神社は私にとって身近な存在でした。家の近所には3つの神社があり、小学生のときには “友だちとのたまり場” としてよく集まっていたっけ……。

こんなにも近しいものだったのに、大人になってみると「私、神社についてなんにも知らないんだな」と気づかされることが多々あります。ひょっとしたら、みんなもそうじゃない?

ということで今回のテーマは意外と知らない神社にまつわることをご紹介する「番外編」です。それではさっそくいってみましょうっ!

【①厄祓いについて】

多くの神社では、厄年の人を対象とした「厄祓い」がおこなわれています。

神社本庁の公式サイトによると、厄年とは一生の中でも体力的・家庭環境的・対社会的にそれぞれ転機を迎える時期であり、体調不良や災難といった災厄が起こりやすい時期のこと。

厄年の年齢は通常 “数え年” で数えられており、男性は25歳・42歳・61歳、女性は19歳・33歳・37歳・61歳とされ、この年の前後を前厄・後厄といいます。

厄年には「厄除け=災厄を祓う厄祓いの儀」をおこないましょう。地域にもよりますが、数え年ではお正月に年齢を1つ重ねることから、このタイミングで厄祓いをおこなうといいようです。

<厄祓いで気をつけたいこと>

・可能な場合は1年のうちのできるだけ早い時期が良い
・参拝時は失礼のない服装で◎

【②唱えことば】

神道において特別な「唱えことば」はありませんが、神社に参拝するときや神棚を拝むときには次のように唱える場合があります。

「祓(はら)え給(たま)い、清め給(たま)え、神(かむ)ながら守り給(たま)い、幸(さきわ)え給(たま)え」
=お祓いください、お清めください、神さまのお力により、お守りください、幸せにしてください

また日本では古来から、言葉には霊力が宿り、口に出すことによってその力が発揮される「言霊(ことだま)」の信仰があります。神社にお参りするときは、具体的な願いごとを声に出して唱えてみるといいかも!

【神棚・お神札の祀り方】

お神札(おふだ)をお祀りする棚のことを「神棚」といいます。

お神札をお祀りする場所は、家族が集まる清浄なところ・家族が毎日おまいりできるところを選んでください。神棚には「宮形(=お宮を模したお神札を納める入れ物)」を置き、可能であれば「しめなわ」も張りましょう。

一般的には、目線より高く、南向きか東向きの方角がよいとされますが、重要なのは心を込めてお祀りすることです。お供えするものは米・塩・水が基本で、酒や季節の初物、いただいたお菓子などをお供えしても◎。

ちなみに……お神札は1年ごとに新しくするのがよいとされているみたい。前の年のお神札は受けた神社にお納めするか、難しい場合は近くの神社に相談してみましょう。

参照元:神社本庁
執筆:田端あんじ (c)Pouch
Photo:ぱくたそ