坂本龍一さんの代表曲としても知られる『戦場のメリークリスマス(Merry Christmas Mr. Lawrence)』。
その演奏の模様をとらえた5分52秒の動画が話題になっています。
心を込めた演奏という表現を超えた「魂を込めた演奏」は必見。音のひとつひとつに愛が宿った、優しくも力強い音色に、心をもっていかれてしまうことでしょう。
【見るもの聴くものすべてが美しい】
2022年12月12日にYouTubeに公開された演奏動画『Merry Christmas Mr. Lawrence / Ryuichi Sakamoto – From Ryuichi Sakamoto: Playing the Piano 2022』において、鍵盤をいとおしむようにピアノを弾く坂本さん。
ピアノの音色がスポンジみたいに心に沁み込んでいって、澄んだ水のように浄化されてゆく感覚を覚えます。
そして、なぜだか泣きたくなる。言葉にできない感動が胸いっぱいに広がって、こんなにも美しい演奏があるのだろうかと画面に見入ってしまいます。
【音の力をまざまざと感じました】
それと同時に、軽く「ながら見」するのをためらわれるような、気迫のようなものも伝わってくるんです。
たとえ「ながら見」したとしても、引き戻されるパワーがあるといいますか……。こんなふうに、音に引き寄せられ、圧倒されて、動きを止めずにはいられなくなるのは、なかなかない経験といえるかもしれません。
ずっと聴いていたい心地よさ、そして芯から伝わってくる力強さ。その演奏は多くの人の心をつかんだようで、公開からわずか3日間で再生回数は64万回超にのぼります。
【オンラインコンサートの映像です】
実はこちらの映像は、12月11日から12日早朝にかけて4回配信された、坂本さんのピアノソロコンサート「Ryuichi Sakamoto: Playing the Piano 2022」から抜粋したもの。
1日数曲のペースで演奏を事前収録し、それらをつないで、1本のライブ映像になるように編集したオンラインコンサートです。
坂本さんは現在がん闘病中。開催にあたり「ライブでコンサートをやりきる体力がない。この形式での演奏を見ていただくのは、これが最後になるかもしれない」とコメントしています。
魂が震える演奏をぜひご覧になってみてください。
参照元:YouTube
執筆:田端あんじ (c)Pouch
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