お正月の定番食といえば「お雑煮」。しかしお雑煮と一口に言っても、内容は地域によって異なるようです。
農林水産省がホームページに公開しているのは「角餅と丸餅の文化圏マップ」と「お雑煮文化圏マップ」。
どの地域が角餅・丸餅なのか、またどんなお雑煮が食べられているのか、ひと目でわかっちゃうんです!
【東は「角餅」、西は「丸餅」】
まず注目したいのは「角餅と丸餅の文化圏マップ」。
面白いことに、角餅と丸餅を使う地域は関ヶ原を堺にまっぷたつ! なお角餅は東日本、丸餅は西日本で「一般的」とされているようです。
ちょうど境界線上にある、岐阜・石川・福井・三重・和歌山では、角餅・丸餅の両方とも使われているところもあるみたい。
【例外もあるようです】
また地域によっては例外もあり、京都文化の影響が強い山形県庄内地方と、つきたての餅を年間60日以上食べる習慣のある岩手県一関市は、丸餅が主流。
一方西側の高知県(土佐)と鹿児島県(薩摩)も、藩主が長く江戸に留まった影響から、角餅が主流なんですって!
【お雑煮の種類は大きく分けて4つ】
続いて注目したいのは「お雑煮文化圏マップ」。
お雑煮は、よく知られるものだけで100種類以上あるようですが、大きく分けると
・すまし汁文化圏
・味噌仕立て文化圏
・小豆汁文化圏
・すまし汁丸餅折衷文化圏
の4つに分類されるみたい。
東日本の多くを占めるのが「すまし汁文化圏」で、角餅を焼いてお雑煮を作るそう。
西日本は多様で、関西地方が「味噌仕立て文化圏」、鳥取&島根が「小豆汁文化圏」、中国・四国・九州地方が「丸餅すまし汁折衷文化圏」のようです。
なお「小豆汁文化圏」の鳥取では、ぜんざいに近いものが「お雑煮」とされているらしく、目からウロコ~!
【編集部でもチェックしてみたよ】
Pouch 編集部でもチェックしてみたところ、長崎出身の御花畑マリコは「丸餅&すまし汁」で、マップどおり!
また、「ぜんざいに近いもの=お雑煮」とされる鳥取出身の編集部スタッフにも話を聞いてみたところ、
「ぜんざいに近いというか……完全にぜんざい。そこそこ大きくなるまで、ぜんざいとお雑煮は同じものだと思っていました」
という答えが返ってまいりました。
ちなみに私の実家は福島県なのですが、お雑煮は角餅&しょうゆベースの汁が定番。こうしてみると、お雑煮って本当に多種多様なんですねぇ。
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