同じチェーン店でも、日本と海外ではビックリするほど違うこともある。

例えば、ハワイのマクドナルドではラーメン(サイミン)が売られていたり、ウィーンのマクドナルドはめっちゃオシャレすぎてファストフード感がない、とか。

そして今回紹介したいのは、日本ではおなじみの回転寿司店、その海外店舗です。もちろん日本ぽい雰囲気なんだけど、中身はやっぱり海外でした。

【ハワイの回転寿司】

私が訪れたのは、回転寿司チェーン「元気寿司」のハワイにある店舗(ワードセンター店)。

日本でおなじみのロゴとキャラクターの画像にひかれて、スルスルっと店内へ。な、なんとそこには……!

見慣れたタッチパネルと、カウンターと、レーンと、ガリ、醤油、そしてワサビがあるではないか! さらに、「イラッシャイマセー」という超日本語の挨拶!

あまりにも日本すぎる! 「そりゃ日本のお店だからっ」てのもあるけど、異国の地にあってもここまで日本だなんてビックリです。

けれど、あがり(お茶)は無く、そのかわりに水の入った大きなコップを渡されました。

【寿司は回らないスタイル】

ワードセンター店の元気寿司は、寿司がレーンを回る標準的な回転寿司スタイルではなく、タッチパネルで注文するとミニ新幹線で寿司が運ばれてくるスタイルです。

日本語表示もできるタッチパネルゆえ、注文はとっても簡単。さっそくお寿司を注文デス!

……。

……めっちゃ高い、高すぎる!

2貫1皿で、だいたい4ドル(日本円で大体430円)。3皿食べたらあっという間に1200円以上行くではないか! ひえぇ〜、これがハワイ価格なの!?

日本の「1皿100円」に慣れていると、この価格差にはけっこうビックリ。日本にいるみたい♪ という気分が一変、海外にいることをめっちゃ思い出させてくれました。

【見たことないサイドメニューも】

よく見れば、ハワイ風にアレンジされたお寿司が多数存在。サイドメニューには、天ぷらなど揚げ物が多い中、マッシュルームやムール貝がグリルされたもの(?)も。なぜか牛丼も提供されていました。

日本と違う部分は「ねぎ」「オニオン」のトッピングを省くことができる点。「NO Green onions(ねぎ抜き)」または「NO onions(たまねぎ抜き)」を選択できるボタンがありました。海外のひとは苦手なのかな?

【正直に言うと、美味しいものと謎グルメでわかれた】

ここで、日本では食べられなそうな寿司を3つピックアップ!

「Ultimate Trio(究極の3貫)」「Spicy Bomb(スパイシー爆弾)」「Poki Roll(ポキロール」です。気になるお味は……!

・「Ultimate Trio(究極の3貫)」

マグロ、サーモン、メバチマグロの炙り寿司にマヨネーズ・チリソース・タレをかけた1品。香ばしい匂いがいい感じ。これが究極(ultimate)なの?という気もしたけど、とりあえずアリです。

・「Spicy Bomb(スパイシー爆弾)」

爆弾の正体、それはおいなりさん。スパイシーなマヨとマグロを和えた具材(ポキ)が、いなり寿司にトッピングされていました。これは美味しくて食べやすくて大満足!

・「Poki Roll(ポキロール)」

インゲンの天ぷらが包まれたポキロール。このインゲンの天ぷらがシナシナで、なんとも言えない食感とお味。そして全体的に硬い。見た目は寿司だけどオニギリみたいだな、という印象でした。

【チップあるよ】

食べ終わったら、タッチパネルで「お会計」というボタンを押せばスタッフさんが清算してくれます。

今回は3皿で、約20ドルでした(チップ込み)。エキセントリックなお寿司を注文したせいでもあるけど、それにしたって3皿で2000円超て……。高いなぁ、と正直思いました。でもそれは日本だったらの話。ここはハワイ、お寿司は全てエクスペンシブです(涙目)

美味しいかと言われたら……日本のお寿司を食べたいなぁ、それかコンビニでポキ丼(ハワイの海鮮丼)を食べたほうがお得だなぁ〜、なんて思うのでした。

*おまけ*
注文したお寿司が30分以上こなくて、確認したら「すでに送った」と言われてちょっと混乱したけど、なんとか説明したらわかってもらえたよ。みんなも注文したお寿司が届かなかったら、タッチパネルをチェックして店員に交渉しましょう!

訪れた場所:
GENKI SUSHI Ward Center (元気寿司ワードセンター店)
1200 Ala Moana Blvd #408, Honolulu, HI 96814
執筆:百村モモ
Photo:(c)Pouch