燕岳(2763m) 2日目
2011年9月17日(土)
今回テン泊するのは、標高約2700mの稜線上。
気温は100m上昇するごとに、0.6度低下するので、麓の松本市よりざっと12度ほど低くなる計算。予報では松本市の最低気温が21度なので、テン場付近は9度前後の予想。
2週間前の別山テン泊の際は、夜間気温が氷点下にまで降下。
寒くて何度も目が覚めてしまった苦い経験が。
その経験を活かし、今回は寒さ対策をバージョンアップ。
アンダーに防寒パッチを履き、上には長袖のフリースを着込む。
また使い捨てカイロを貼るなど、2重3重の防寒対策を準備。
その甲斐あってか、今回はかなり温かく過ごせそう。
ところが夜半から、風がびゅーびゅーと強くなり、雨も降り始める。
次第に雨足が強くなり、強風がテントの側面に吹きつけ、大きく揺れる。
(だいじょうぶだろうか?)
私のテントがあるサイトは、尾根筋の少し陰になったような場所なので、
風の影響は割と少ないはずなのだが、それでもバタバタとタープが風で揺れる音が鳴り止まない。
寒さより暴風雨に悩まされる一夜となる。
5:30 起床。目覚めのコーヒーを入れる。
風の音はだいぶ収まったが、小雨がまだ降っている。
どうやら日本のはるか洋上にある台風15・16号の影響で、秋雨前線が刺激されているらしい。
槍ヶ岳方面はガスで全く見えず。
昨日隣にいらした単独行の女性は、もう出発されていた。
昨晩、唐沢岳、餓鬼岳方面に縦走されると言っておられたが、この天気の中、大丈夫だろうか?
当初の計画では、ゆっくり朝食を食べてから下山する予定だったが、生憎の天気なので早めに降りることにする。雨がまだ降っているので、できるだけテントの中でパッキング。
最後にテントを濡れたまま無理矢理押し込んで、荷造り完了。
ちゃんと幕営手形を山荘に返却して下山開始(6:42)
燕岳、またぜったい来るからね!
7:04 合戦沢ノ頭(標高約2489m)
ザックの中身がだいぶお腹の中に消えたせいか、昨日50分近くかかった登りが、20分ほどで下る(笑)
7:15 合戦小屋(標高約2350m)で小休止。
ここで朝飯代わりのカロリーメイト。
帰りも食べたかったが、パス。
7:45 富士見ベンチ(標高約2200m)は通過。
もちろん富士山は見えなかった。
雨で濡れているせいか、赤土部分は滑り易い。
8:13 第三ベンチ(標高約2000m)で小休止。
この雨で登山者は少ないのでは?と思いきや、次から次へと登ってくる。
さすが北アルプス、燕岳だとその人気の高さを改めて知らされた。
ただ10人以上のパーティと時折遭遇。登り優先なのでもちろん道を譲るのだが、少しイラッとする場面も。
こちらが1人なので、気が利くというか、ベテランの先頭の方の場合、
「お一人降りてくるので、みんな左に寄ってください。」などとパーティに指示し、
先に通らせてくれるのだが、中には当たり前のように登ってきて、
3分近く待たせた挙げ句、最後尾の方は無言で通過されたパーティにも遭遇した。
8:44 第二ベンチ(標高約1840m)はスルー。
しかし皆さん、この雨の中よく登られますね(笑)
9:05 第一ベンチ(標高約1660m)で最後の小休止。
ここで見つけた可愛らしい道祖神。
あ、そうそう、水場に寄っていこう。
第一ベンチから20mほど下ったところに湧き水がある。
冷たくて美味しい!ペットボトルにも入れていこう。
9:50 中房温泉登山口(標高約1462m)
下りの所要タイムは3時間8分だった。
汗と雨で濡れた身体を温泉でさっぱりさせたいが、
あいにく着替えが車の中なので、一旦駐車場まで下山。
車で再度、中房温泉脇の駐車場へ。登山時は不可だが、立ち寄り入浴時の場合、駐車OK。
う~ん、暖まる。
大小2つの露天風呂があるのだが、源泉が異なるらしい。
どちらも単純硫黄泉(アルカリ性低張性高温泉)で、74.7度、94.8度と高い源泉温度。
もちろん源泉掛け流しで、加水・加温・循環・消毒などは一切行なっておらず、まさに天然の温泉が楽しめる。
中房温泉 湯原の湯 700円 9:30~16:00
併設の休憩室兼食堂に、美味しそうなメニューがあったが、グッと我慢。
車で麓まで下り、穂高駅前にある「こぶたのさんぽ」へ(11:35)
1年ほど前に一度来たことがある。
カワイイ黒ブタくんが出迎えてくれる(笑)
注文したのは裏メニューの豚すき焼きラーメン(850円)
ティッシュケースの裏に書いてある、まさに”裏メニュー”である(爆)
甘辛いスープと玉子のマイルドさがマッチした私好みの味でした。
食後は、再びR158で帰宅の途につく。
2日目は生憎の天候で少し残念だったが、初日に天気が良かったので大満足。
槍をはじめ、あれだけキレイな北アルプスを見れたのは、本当に幸せだった。
次回来る時は、是非大天井岳方面への表銀座縦走に挑戦したい。
燕岳(2763m)
標高差1301m
下り 3時間8分
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今回テン泊するのは、標高約2700mの稜線上。
気温は100m上昇するごとに、0.6度低下するので、麓の松本市よりざっと12度ほど低くなる計算。予報では松本市の最低気温が21度なので、テン場付近は9度前後の予想。
2週間前の別山テン泊の際は、夜間気温が氷点下にまで降下。
寒くて何度も目が覚めてしまった苦い経験が。
その経験を活かし、今回は寒さ対策をバージョンアップ。
アンダーに防寒パッチを履き、上には長袖のフリースを着込む。
また使い捨てカイロを貼るなど、2重3重の防寒対策を準備。
その甲斐あってか、今回はかなり温かく過ごせそう。
ところが夜半から、風がびゅーびゅーと強くなり、雨も降り始める。
次第に雨足が強くなり、強風がテントの側面に吹きつけ、大きく揺れる。
(だいじょうぶだろうか?)
私のテントがあるサイトは、尾根筋の少し陰になったような場所なので、
風の影響は割と少ないはずなのだが、それでもバタバタとタープが風で揺れる音が鳴り止まない。
寒さより暴風雨に悩まされる一夜となる。
5:30 起床。目覚めのコーヒーを入れる。
風の音はだいぶ収まったが、小雨がまだ降っている。
どうやら日本のはるか洋上にある台風15・16号の影響で、秋雨前線が刺激されているらしい。
槍ヶ岳方面はガスで全く見えず。
昨日隣にいらした単独行の女性は、もう出発されていた。
昨晩、唐沢岳、餓鬼岳方面に縦走されると言っておられたが、この天気の中、大丈夫だろうか?
当初の計画では、ゆっくり朝食を食べてから下山する予定だったが、生憎の天気なので早めに降りることにする。雨がまだ降っているので、できるだけテントの中でパッキング。
最後にテントを濡れたまま無理矢理押し込んで、荷造り完了。
ちゃんと幕営手形を山荘に返却して下山開始(6:42)
燕岳、またぜったい来るからね!
7:04 合戦沢ノ頭(標高約2489m)
ザックの中身がだいぶお腹の中に消えたせいか、昨日50分近くかかった登りが、20分ほどで下る(笑)
7:15 合戦小屋(標高約2350m)で小休止。
ここで朝飯代わりのカロリーメイト。
帰りも食べたかったが、パス。
7:45 富士見ベンチ(標高約2200m)は通過。
もちろん富士山は見えなかった。
雨で濡れているせいか、赤土部分は滑り易い。
8:13 第三ベンチ(標高約2000m)で小休止。
この雨で登山者は少ないのでは?と思いきや、次から次へと登ってくる。
さすが北アルプス、燕岳だとその人気の高さを改めて知らされた。
ただ10人以上のパーティと時折遭遇。登り優先なのでもちろん道を譲るのだが、少しイラッとする場面も。
こちらが1人なので、気が利くというか、ベテランの先頭の方の場合、
「お一人降りてくるので、みんな左に寄ってください。」などとパーティに指示し、
先に通らせてくれるのだが、中には当たり前のように登ってきて、
3分近く待たせた挙げ句、最後尾の方は無言で通過されたパーティにも遭遇した。
8:44 第二ベンチ(標高約1840m)はスルー。
しかし皆さん、この雨の中よく登られますね(笑)
9:05 第一ベンチ(標高約1660m)で最後の小休止。
ここで見つけた可愛らしい道祖神。
あ、そうそう、水場に寄っていこう。
第一ベンチから20mほど下ったところに湧き水がある。
冷たくて美味しい!ペットボトルにも入れていこう。
9:50 中房温泉登山口(標高約1462m)
下りの所要タイムは3時間8分だった。
汗と雨で濡れた身体を温泉でさっぱりさせたいが、
あいにく着替えが車の中なので、一旦駐車場まで下山。
車で再度、中房温泉脇の駐車場へ。登山時は不可だが、立ち寄り入浴時の場合、駐車OK。
う~ん、暖まる。
大小2つの露天風呂があるのだが、源泉が異なるらしい。
どちらも単純硫黄泉(アルカリ性低張性高温泉)で、74.7度、94.8度と高い源泉温度。
もちろん源泉掛け流しで、加水・加温・循環・消毒などは一切行なっておらず、まさに天然の温泉が楽しめる。
中房温泉 湯原の湯 700円 9:30~16:00
併設の休憩室兼食堂に、美味しそうなメニューがあったが、グッと我慢。
車で麓まで下り、穂高駅前にある「こぶたのさんぽ」へ(11:35)
1年ほど前に一度来たことがある。
カワイイ黒ブタくんが出迎えてくれる(笑)
注文したのは裏メニューの豚すき焼きラーメン(850円)
ティッシュケースの裏に書いてある、まさに”裏メニュー”である(爆)
甘辛いスープと玉子のマイルドさがマッチした私好みの味でした。
食後は、再びR158で帰宅の途につく。
2日目は生憎の天候で少し残念だったが、初日に天気が良かったので大満足。
槍をはじめ、あれだけキレイな北アルプスを見れたのは、本当に幸せだった。
次回来る時は、是非大天井岳方面への表銀座縦走に挑戦したい。
燕岳(2763m)
標高差1301m
下り 3時間8分
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