文殊山、カタクリ咲き始めました。
文殊山からマンサクやダンコウバイ、オウレンなど、スプリング・エフェメラル(春の妖精)たちが咲いているとの知らせ。

カタクリの蕾も膨らみ始めたようなので、春の使者たちを探しにいこう!
今日はいつもの二上コースでなく、鯖江市側の四方谷コースから登ってみる。
四方谷コースは昨年の4月に一度、下りで利用したことがあるが、登りは今回が初めて。

先行者の車はなし。駐車場の看板等はなかったが、近くに居た方に伺いここに停めさせていただく。
9:12 四方谷登山口(標高約43m)

駐車場から舗装された林道を50mほど歩いたところにある。
のっけから擬木の急階段を登っていく。

9:18 林道出合(標高約106m)

林道には岩がころがっていて、中には数百kgはありそうなモノも。

どうやら上から崩れてきたようだ。怖いな~
崩れた土砂を避けながら、再び登山道へ。

四方谷コースは南井(なおい)コース同様、急斜面を直登で登っていくため、

数ある文殊山の登山コースの中でも、1、2を争うほどキツい。
途中、倒木が道を塞いでいる箇所もあった。

9:35 橋立コース合流点(標高約233m)

まだ30分も経っていないが、たまらずベンチで小休止。
ここから奥の院、大文殊までは、細かなアップダウンを繰り返しながら稜線歩きとなる(9:38)

9:44 小ピーク(標高約269m)

暑くなってきたので、ここでジャケットを脱ぐ。
奥の院まではあと3回ほど、アップダウンを繰り返さないといけない(汗)

この辺りは文殊山の南側にあるため、北側の二上コースより日当りが良い。

そのためカタクリもこの辺りから咲き始めるのだが、まだ新芽がほとんど。
9:49 小ピーク(標高約252m)

小ピークごとにベンチが置いてあるのがありがたい。
オウレン(黄連)

3つ目の小ピークの登りに差し掛かる。

この辺りはカタクリ銀座と言われるほど、一面に群生するスポット。
ピンクに色付いた蕾も、チラホラ見かけるようなってきた。

この様子だと、明日か明後日には咲き始めるのかな?と思って歩いていたら、なんと!
カタクリ

他にも咲いていないか辺りを見渡すが、結局咲いていたのはこの一輪だけでした。
場所は奥の院からだと、1つ目の小ピーク(標高約280m)を下り始めた辺りの右側です。
10:00 小ピーク(標高約280m)

まだ早いかな?と思っていたカタクリに出会え、テンションもアゲアゲ(笑)
奥文殊のヌシである巨木を過ぎると、奥の院までもう少し。

スミレ

奥の院へと続く最後の坂を登っていると、前から単独行の男性が降りてきた。
向こうから私の名前を呼ぶ声がするので、誰かな?と思ったら大N翁だった。
『大文殊で山めしを食べるだけじゃなく、こっちの方にも来るんだね(笑)』
今日は四方谷コースから登ってきたと伝えると、
『途中のヒロハノアマナは見たかい?』
よたよたとうつむいて登ってきたが、ヒロハノアマナは気付かなかった。
ヒロハノアマナは環境省のレッドリストで絶滅危惧Ⅱ類(VU)に指定されており、福井県の山ではここ文殊山でしか見られないとも言われている希少種。
翁の撮られたデジカメ画像を見せていただき、頭に叩き込む。帰りにもう一度探してみよう。
『コレも希少種なんだよ。』と大N翁が指指したのは、

ヒメニラ

以前はもっと登山道寄りに自生していたが、踏まれやすいので翁が現在の場所に移植されたそうだ。
なんか、自然教室の講義を受けているようだな(笑)
翁はこの先四方谷コースから林道づたいに大正寺コースまで戻るとのこと。
カタクリの咲いていた情報をお伝えし、奥の院に向う。
奥の院までの坂の途中にも蕾を付けたカタクリがあったが、

この辺りはまだ色が白く、開花は1週間ほど先かも。
建て替え中の奥の院のブルーシートが見えてきた。

10:18 奥の院(標高350m)

登山口から1時間6分。奥の院に来るのは、昨年の文殊やまのぼり大会以来。
ちょうど板金屋さんが祠の屋根を葺かれていた。ご苦労さまです。
新しい祠の屋根は銅板葺き。

最初はご覧のピカピカの赤橙色だが、年月が経つにつれ酸化して褐色になり、最後には緑青(ろくしょう)色になっていくはず。10年後はどんな色になっているだろう。。。
おっと、三角点(二等・文殊山)タッチも忘れずに。

息を整え、大文殊(山頂)に向う(10:20)

胎内くぐりはくぐらず脇道へ。

この辺りで男性数人がなにやら作業していたが、なんだろう??
10:28 南井コース合流点(標高約314m)

大文殊直下もまだ白い蕾のままだった。

10:37 大文殊(山頂)(標高365m)

登りタイムは、花たちを愛でながらゆっくり登ってきたこともあって1時間25分。
楞厳寺(りょうごんじ)のご住職も詰めておられた。
前回登った際に、本堂に貼ってあった「深田久弥翁の落書き公開」のお知らせ。

ついに公開日が決まったようだ。
お彼岸の3月20日(水・春分の日)と、久弥翁の命日である21日(木)の2日間。
ただし小雨の場合は中止となるのでご注意を。
う~ん、実物を是非見たい! でも休み取れるかな?
こちらは恒例のご住職によるカタクリ開花予想。

展望台一帯は3月31日(日)前後だそうだ。
ただし予想通りだと、カタクリと落書きの両方は楽しめないので、今後の天気に期待しよう。
また本堂には見学会のためか、新しい昇降用の階段や看板も増えていた。

ご住職と歓談していると、奥の院方面からM田翁が登ってこられた。
あれ? 奥の院にもおられなかったし、途中ですれ違ってもいないが・・・
M田翁は同じ鯖江市側の橋立コースで登ってこられたそうだ。 相変わらず半袖なんですね(笑)
今日の山頂からの眺めは雲が多く、黄砂のせいか遠方は霞んでいた。

生憎白山は遥拝できなかったが、先日登った鷲ヶ岳はなんとか望むことができた。

土曜日ということもあり、山頂は賑わっており、

山頂からズームした二上駐車場もご覧の盛況ぶりだった。
冷たい風が少し吹いてきたので、山めしは会議室(避難小屋)で取ることに。

今日の山めしはサラスパナポリタン。

詳しくは山めしにて。
その後も続々と登ってくる登山者たち。もう春だからなのかな?
またいつも参考にさせていただいている続・辛いは幸せの隠し味のNeNeさんのご尊顔を、初めて拝見することができました。
陽菜ちゃんと咲希ちゃん、貴女たちもう立派な山ガールですねww
ところでNeNeさん、”よたよた”じゃなく”よっし~”なんですが・・・(笑)
さぁ、そろそろ戻ることにしよう(11:41)

当初の予定では南井コースで降りようと思っていたのだが、

大N翁に伺ったヒロハノアマナを探すべく、四方谷コースをピストンすることに変更。
胎内くぐり直下で先ほどの男性たちから、写真を撮って欲しいと頼まれる。

彼らが作っていたのは、この”できたてほやほや”(=福井弁で”できて間もない”の意)の看板だった。
それじゃ、今度はこっちを通りますか。
胎内くぐり

本日2度目の奥の院(11:56)

ブルーシートが外され、赤橙色の銅板が輝いている。今月中には完成するようだ。
奥の院を過ぎて最初のベンチ付近で、食事をされているM田翁と再会。
あれ? 長袖着てますね(笑)
カタクリさん また来るからね~

ヒロハノアマナや新たなカタクリをみつけるべく、地面に視線を向けながらよたよた進んでいくが、

なかなかお目にかかれない。
見つかるのはダンコウバイ(檀香梅)や

オウレンばかり。

12:24 四方谷コース分岐点(標高約233m)

結局ここまで、アマナは1株も見つからなかった。また見落としたのかな?
もしかすると、橋立山側にもう少し行ったところに咲いているのかもしれないが、

諦めて降りることにする。
下りの四方谷コースも急坂なので、慎重に下っていく。

ただ路面が乾いていたのと、人の通りが少ないせいか路面が荒れておらず、比較的歩きやすかった。
12:35 林道出合(標高約106m)

今度この林道も歩いてみよう。
12:40 四方谷登山口(標高約43m)

下りは59分。M田翁以外は誰とも遭わなかった。
ヒロハノアマナには出会えなかったが、慌てん坊のカタクリさんに出会えて大満足。
これから日1日と咲いてくるんだろうな~。
文殊山(365m)(四方谷コース)
標高差322m
登り 1時間25分、下り 59分、TOTAL 3時間35分
今年9回目・通算57回目+1
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