アニメ『四月は君の嘘』各話感想メモまとめ(12話~最終話)
なので、感想まとめ始めます!
無事に走りきれたらイイけど、スケジュール的に3月中には終わりそうにないですね……
アニメ『四月は君の嘘』各話感想メモまとめ(1話~11話)
<ルール>
・12話から最終話までの感想ツイートを貼り付け
・“最終話まで観終っている”現在の自分のコメントを補足
・なので、基本的に最終話までのネタバレを含みます
・「まとめ」という記事タイトルですけど、まとめるのは「私の感想」だけです。「みんなの感想」をまとめるのが目的の記事ではありません
・思うがままに書いた感想なので、ところどころに間違いがあったりするでしょうが優しく許して下さいな
今回の記事も長くなることが予測されるので格納しました。
続きは「続きを読む」を押してもらえれば表示されます。ではでは。
自分の感想ツイートを貼る前に、最終話の放送後に監督のイシグロ キョウヘイさんがTwitterで呟いていたことを先に貼っておきます。最終話のネタバレがあるので気をつけてくださいね。
一つメッセージです。このアニメは原作者の新川先生と講談社編集担当の江田さん&山野さんのご協力の元、【結末を知った】上で全ての演出と画面作りを構築しています。ですので最終話の視聴後、改めて第1話から見返して頂くと全く違った感想を抱くと思います。どうぞお試しあれ。#君嘘 #君嘘応援
— イシグロ キョウヘイ(チョップ) (@chopsparks) 2015, 3月 20
【結末有りき】の演出なので各セクションの方々には所謂ネタバレを伝えながら打ち合わせをさせて頂きました。関わった瞬間にお客さんではいられなくなってしまうので、その点はとても申し訳なかったです。しかし皆さんそれぞれの職務を全うしてくれまして、結果素晴らしい映像に仕上がりました。#君嘘
— イシグロ キョウヘイ(チョップ) (@chopsparks) 2015, 3月 20
僕自身この原作の虜になり、この作品の監督業をこなしそしてついに完成に至りましたが、「これだけ素晴らしい原作なのだから、お客さんの立場で原作を読み進めたかった。そしてアニメ化を客観視したかった。」と思う瞬間が幾度もありました。しかし立場がそれを許さなかった訳です。#君嘘
— イシグロ キョウヘイ(チョップ) (@chopsparks) 2015, 3月 20
ただそう思うことが出来るのは、数多くいる原作ファンの中でも世界に僕一人だけだという事実に幸運も感じました。スタッフとの巡り合わせにも恵まれて、それぞれの才能が発揮されて、素晴らしい原作が素晴らしいアニメに置き換わっていく様はまさに壮観でした。僕は本当にラッキーだと思います。#君嘘
— イシグロ キョウヘイ(チョップ) (@chopsparks) 2015, 3月 20
最終話のネタバレになってしまいますが、最終話で明らかになる「かをりが好きだったのは渡ではなくて、本当は公生だった」という真相を演出陣や作画陣に伝えて作っていた―――ということですね。確かに、かをりの微妙な気持ちを描くには知らなければならないことで、原作サイドの全面的な協力があったからこそこういうことが出来たんだと思います。
『SHIROBAKO』の茶沢に見せてやりたい!!
というのは置いといて(笑)。
私はアニメの最終話を観るまでその真相を全く知らなかったワケなので……「真相を知らない当時の感想」と「真相を知っている現在の感想」を併記していくことになると思います。それこそがこういう「当時の感想をまとめる記事」の面白さだと思いますんで。
【#12 トゥインクル リトルスター】
『四月は君の嘘』第12話視聴。1クール目終盤は何だったんだと言いたくなるほどに、2クール目に入ったら展開早いな!夏のプールにもぐりこんでみんなで花火とか、青春ど真ん中なことやっていたのがフラグだったか……しかし、かをり抜きでもピアノに向かう公生。なんか一気に最終回みたいな展開だ…
— やまなしレイ(電子書籍発売中) (@yamanashirei) 2015, 1月 12
思えば、最後の「青春らしい青春」回でした。
ここから先は怒涛の展開が続くので、「この話って後半なんだ?」と思ったほどです。
【#13 愛の悲しみ】
『四月は君の嘘』第13話視聴。音楽は繋がるためにある。母親の演奏が公生に繋がっていたように、今の公生の演奏もまた三池くんに繋がるんだ―――と、このために三池くんみたいなキャラを置いておいたのは上手いなぁ。
さて、とうとうかをりが……視聴者としては覚悟していた話だけど、公生は……
— やまなしレイ(電子書籍発売中) (@yamanashirei) 2015, 1月 18
公生が母の死を乗り越える回です。
感想ツイートでは触れていませんでしたが、「集中して演奏すると自分の音が聴こえなくなる」という公生の設定が、これまでのネガティブな“呪い”からポジティブな“希望”に裏っ返る回ですね。これが終盤の描写に繋がるという。
【#14 足跡】
『四月は君の嘘』第14話視聴。倒れたかをりと、家を出ることを決意した公生と……中学3年という時期はそういう時期なのだけど、あの花火のシーンを最後にみんなが離れ離れになっていく。
いよいよ椿メインの話になってきたのだけど……「あれ?先輩とまだ別れてなかったの?」と正直俺も思ったw
— やまなしレイ(電子書籍発売中) (@yamanashirei) 2015, 1月 25
そう言えば、進路の話ってアニメだとどういう結末だったか明かされずに終わりましたね。「椿はずっと公生を追いかける」と宣言して終わったけど、結局公生は高校に受かったのか海外に行くのかどっちだったんでしょう。
「椿の視点」に注目して全話振り返ってみると、この作品って椿が公生への気持ちに気付いて一歩踏み出すストーリーだったとも言えるんですよね。かをりは最後の手紙で「椿ちゃんに謝っておいて」と言っていたけど、かをりがいなかったら椿は自分の気持ちに気がつけなかったワケですから。
【#15 うそつき】
『四月は君の嘘』第15話視聴。なんかまた変な女のコ出てきたー!このタイミングで出てこられると、「かをりの代わり」みたいでアレだな。可愛いけど。CV.が茅野さんなので、ゴスロリ着たカリスマアニメーターで、黒猫を携える女子中学生で、売れっ子ラノベ作家と、木曜日の茅野さん凄く忙しいな。
— やまなしレイ(電子書籍発売中) (@yamanashirei) 2015, 2月 1
凪、登場。
“ゴスロリ着たカリスマアニメーター”は『SHIROBAKO』の小笠原さんで、“黒猫を携える女子中学生”はこの作品の凪で、“売れっ子ラノベ作家”は『冴えない彼女の育てかた』の霞ヶ丘詩羽先輩です。全てCV.が茅野愛衣さんで、全て木曜日に放送されていたという話ですね。
感想ツイートで一切触れられていないけど、椿が彼氏と別れる回です。
でもまぁ、「まだ別れてなかったの?」ってキャラだったし……
【#16 似たもの同士】
『四月は君の嘘』第16話視聴。新キャラの女のコ可愛いな!公生と良いカップルじゃないか!→ フラグ立っているのは公生じゃなくて武士だったか!→ 妹だったんかい!
いや、まぁ…お兄ちゃんを好きすぎてお兄ちゃんのライバルを落としいれようと近づいてくる妹キャラは定番だよね。とてもイイよね
— やまなしレイ(電子書籍発売中) (@yamanashirei) 2015, 2月 6
『四月は君の嘘』第16話その2。かをりの描写は、Aパートは絵も音もひたすら美しく切なく仕上がっていたのに、Bパートは突然怒り出したり泣き出したり……その不安定さが、公生の母親の描写に繋がって逆に説得力を増すという。観るのがつらい展開だけど見事だなぁ。迷子の暗喩も上手いなぁ。
— やまなしレイ(電子書籍発売中) (@yamanashirei) 2015, 2月 6
新しい嫁とイチャイチャしていたら、元嫁が一時退院して目の前に現れたみたいな回!そう言えば、かをりは凪に対して結構嫉妬っぽい発言をしていましたね。今から考えると、「そこの位置にいるのは自分だ」的なこともあったのかも。
二人で夜の学校に忍び込むシーン、かをりの気持ちを知った上で観返すと心がえぐられるものがありますね……
【#17 トワイライト】
『四月は君の嘘』第17話視聴。渡ーーー!「オマエのお願いならイイよ」に痺れてしまう。あの状況でも公生の心配をしているかをりといい、みんなイイヤツすぎて眩しい。
そして、凪。作中でも「ロリ」扱いなのね。迂闊に可愛いと言ったら俺もロリコン扱いされてしまいそうだ!可愛い!俺ロリコン!
— やまなしレイ(電子書籍発売中) (@yamanashirei) 2015, 2月 13
かをりの変貌に追い詰められていく公生。
公生を再び立ち上がらせるのが凪という展開なんですけど、今になって思うと凪もまた武士の変貌に追い詰められたからこそ公生の前に現れたのだし―――人と人との繋がりを感じる話です。
最終話で椿が言っていた「一人になんてなれると思うなよ!」の通り、公生は知らずに色んな人に影響を与えていたし、かをりだったり凪だったりに影響を受けたからこそ公生は立ち上がれたワケですもんね。
【#18 心重ねる】
『四月は君の嘘』第18話視聴。こういう作品があるってのが、日本のエンターテイメントの底力だと思う。凪にとっては兄、公生にとってはかをり―――自分に力をくれたヒーローのために弾いた演奏が、彼らを前進させる。第1話と同様に、子ども達とピアニカを弾くかをりの姿の何と感動的なことか!
— やまなしレイ(電子書籍発売中) (@yamanashirei) 2015, 2月 20
『四月は君の嘘』第18話その2。かをりの病気の描写があった序盤から、哀しくてつらい展開になることは覚悟していた。公生はきっと今度はかをりを失うのだろうと。でも、公生は自分なんかが思った以上に強く、かをりを前進させるほどだった。人の成長はこんなにも感動するんだ。こういう作品に感謝だ
— やまなしレイ(電子書籍発売中) (@yamanashirei) 2015, 2月 20
この回、全話の中でも一番好きな回でした。
かをりが倒れた4話の頃から、「母を失った哀しみから公生を立ち上がらせてくれたかをりが、今度は公生の前から姿を消す」展開になるだろうってことは考えていました。そういう展開は重いなーと。しかし、重い展開がなかったワケではありませんが、希望に満ちたこの回があったからこそ私はこの作品が大好きなんです。
公生と凪の演奏を聞いたかをりが、病室でバイオリンを(エアで)弾くシーン。
屋上でピアニカを弾きながら歌うシーン。
かつてモノクロの世界に沈んでいた公生をかをりがカラフルにしてくれたみたいに、モノクロに沈んでいたかをりを公生がカラフルに戻す展開が最高でした。
【#19 さよならヒーロー】
『四月は君の嘘』第19話視聴。凪の「おかえり、私のヒーロー」と、武士の「さよなら、俺のヒーロー」は、言葉は正反対だけどどちらもそれぞれの成長を感じさせる台詞で上手いなぁ。歩き出したかをりと、椿が髪切ってくれるシーンと、キラキラしたこの作品が戻ってきたという回だった。残り3話かー。
— やまなしレイ(電子書籍発売中) (@yamanashirei) 2015, 2月 27
自分の感想ツイートを読み返すと、凪への言及が多くてどんだけ好きなんだよ自分という気もします。ろ、ロリコンじゃないですよ僕!
振り返ってみると、武士の物語に対するケジメのような回ですね。こういうキャラもちゃんと大事にしている辺りが好きだし、こういうキャラを一人一人大事にすることが公生の最後の演奏に繋がっているんですよね。上手いなぁ。
【#20 手と手】
『四月は君の嘘』第20話視聴。ここに来て四角関係に話が戻るのか…と思ったら、椿の告白によって公生がすがれる場所がなくなってしまうとは。しんどい展開になったけど、今までの構成を考えるにこのしんどい展開もここから飛び上がるためのタメだと思いたい。あと、凪は癒し。俺ロリコンなんだな。
— やまなしレイ(電子書籍発売中) (@yamanashirei) 2015, 3月 6
あ、自分のことをロリコンだって言ってる……
椿の告白、公生も自分の気持ちを渡に告げて、みんなで前進していける―――と思った矢先の、かをりの急変という。これも今にして思えばですが、椿の物語と、渡の物語の、一応の決着染みたものをこの回で描いているんですね。ラスト2話は公生とかをりの物語の決着になるので。
【#21 雪】
『四月は君の嘘』第21話視聴。うわあああああ!このどん底で公生の顔を上げさせるものはそれかあああ!「また公生が俯いちゃう展開か……」と思ったとこは正直あるんだけど、これまでの積み上げを見事に活かした構成に拍手を贈りたい。「公生には自分の演奏が聴こえない」設定も見事に使ったしなぁ。
— やまなしレイ(電子書籍発売中) (@yamanashirei) 2015, 3月 13
この回と、次の回、かをりの演奏が公生に聴こえる―――というシーンがあります。楽器を持っていないけど演奏が聴こえるみたいなシーンは、フィクションの世界ではそれほど珍しいシーンではないと思うのですが……
この作品は、「集中すると自分の演奏が聴こえない」という設定を公生に持たせて、それが14話で「音は自分の中にある」とひっくり返り、このクライマックスの「かをりの演奏が公生には聴こえる」と繋がっているのです。本当は聴こえないはずの演奏が聴こえるというシーンを「よくあるシーンだから」と済ませずに、設定からしっかり作ってあって理由付けが出来たことに自分は感動しました。
それと……これまで「かをりのために」演奏を続けてきた公生が、かをりを失うかもということで演奏に向き合えなくなった展開で。最後に演奏に向かわせるのが「椿のクシャミ」だったことが、すごく好きなところです。
それこそ「一人になんてなれると思うな!」という椿の台詞じゃないですけど、21話かけて一人じゃないことに気付けたからこそ公生が立ち上がれたというのが、ここまでこの作品を追いかけてきた私達にとっては本当に嬉しいシーンでした。
【#22 春風】
『四月は君の嘘』最終話視聴。公生の「自分の演奏の音が聴こえない」という設定が、「自分の中に音がある」と昇華されたことで、ここで「かをりの演奏が聴こえる」というクライマックスに持ってくるとは―――かをりの真意もそうだったけど、設定から練りに練られたストーリーだったなぁと感服。
— やまなしレイ(電子書籍発売中) (@yamanashirei) 2015, 3月 20
『四月は君の嘘』最終話その2。結末は切ないものだったけど、単に「泣かせるためにキャラが死ぬ」というのではなく、この作品はずっと「大切な人を失った後の人生」を描いてきたので必然ではあるんだよね。母を失った公生はもちろん、公生が表舞台から消えた後の武士・絵美・かをりだってそうだった。
— やまなしレイ(電子書籍発売中) (@yamanashirei) 2015, 3月 20
『四月は君の嘘』最終話その3。武士がスランプになってしまった後の凪もそうだった。みんな、心の中に「ヒーロー」がいて、その憧れがあるから生きていられたのだけど……その「ヒーロー」がいなくなった後、どう生きられるのかがこの作品が描こうとしていたものなんだろうと。なので、かをりの行動も
— やまなしレイ(電子書籍発売中) (@yamanashirei) 2015, 3月 20
『四月は君の嘘』最終話その4。かをりの行動も、「そう考えれば全部説明がつく」ものだったし「この作品が描こうとしたもの」に沿っていたんだなと納得した。
かをりもまた、公生を「ヒーロー」として憧れていて、だからこそあそこまで立ち上がらせようとしていたのか―――それが、四月の嘘。
— やまなしレイ(電子書籍発売中) (@yamanashirei) 2015, 3月 20
『四月は君の嘘』最終話その5。誰もが「ヒーロー」に憧れて、自分も誰かに「ヒーロー」のように力を与えられているのかも知れない―――一人一人のキャラクターを大事に使って、それを描いた見事な作品でした。
こういう作品が存在することが、本当に日本の漫画・アニメにとって宝だと思う。
— やまなしレイ(電子書籍発売中) (@yamanashirei) 2015, 3月 20
そして、明かされる真実。
確かに今にして思えば「おかしいな」と思うところはたくさんあったし、この記事を書くためにチラホラと過去の回を観返したりもしてみたんですが……真相を知っていると、「どう考えても、かをりは公生のこと好きじゃん」と思えるようになっているんですね。
凄いなぁ。
「かをりの死を公生が乗り越える」という最終回になることは、かをりが倒れた序盤の段階である程度予想は出来ていたというか、「最終回はこういうのか、こういうのか、それともこういうのかな」と想像した三つの中には入るくらいのことだったと思うんですが……
この真相は全く気付いていませんでした。
叙述トリックは、気付かれずに最後まで引っ張れれば、明らかになったところでそれだけでカタルシスが生まれるものですし。見事に膝を打ってしまいました。「予想通りの最終回」に「予想を超える要素」が加わったというか……
もちろん作品のタイトルになっているくらいですから、後から思いついて足した真相ではなくて、最初から計算されていたことでしょうし。凄い作品だったと思います。
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原作未完の作品をアニメ化すると「途中で話が終わる」とか「原作と辻褄が合わなくなる」ことが多くて、そういうことも私は「アニメと原作は別だから」と割り切ってきましたけど……
アニメの企画段階から原作と蜜に連携をとって、漫画の完結とアニメの完結を同じタイミングに合わせ、アニメも原作のラストで明かされる真相に沿って作られたところも見事でした。「漫画の完結とアニメの完結を同じタイミングに合わせる」ことでネタバレも防げましたしね。
この記事を書き終えるまで自分は原作を読まないようにしていたので、アニメだけ観終わった現時点の感想ですが……原作とアニメの理想的な関係を見せられたような作品だと思いました。
今年度を代表する会心の一作だったと思います。最高でした!
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| アニメ雑記 | 18:05 | comments:5 | trackbacks:0 | TOP↑
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