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nagajis氏が私の部屋を去ったあとには、

こんなものが残された。

じゃがいも　３つ。
ししとう　数本。
にんじんの　きれっぱし。
あと、カレールーのもと　たくさん。

編集部録”をお読みの方は知っていると思うが、6月4日から6日まで3晩、nagajis氏が私の部屋に泊まっていった。そして彼は最後の晩、料理などほとんどしない（出来ない）私に替わって腕を振るっていった。
上の残滓物を見ても分かるとおり、彼が手掛けたのはカリー。

カリーは旨かった。上手かったとも言う。
しかし、なぜししとうが入るのかは分からなかった。関西では普通なのか。
私は懇願した。
多めに作っていって、食べきれない分を私のnagajis無き後の食料にしたいと。
彼は優しかった。
私はその後二日間。温かいカリーを食べた。


で、

残ったのだ。彼らが。

冷蔵庫の中に、点在していた。


私はずいぶん前に買ったタマネギ二つと、いつ買ったか分からない酢豚のもとが冷蔵庫の奥に死蔵されているのを見つけた。
今から私はnagajis氏の残したものたちで酢豚を作る。
nagajis味の酢豚だ、さぞ旨かろう。