SNS上では、「紅麹」を使用した他の食品についても安全性を懸念する声が広がっています。
小林製薬と関係ない“紅麹”を使用の企業にも問い合わせ相次ぐ
「紅麹」を使用した商品をめぐり、SNS上では安全性を懸念する声が広がり、販売している企業には消費者からの問い合わせが相次いでいます。
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SNSでは懸念の声も
「紅麹色素が小林製薬のものなのかどうか、しっかり消費者に教えて欲しい」
「これは紅麹自体がアカンのか、 小林製薬の紅麹がアカンのかどっちなのだろう?」
「公式の発表があるまで(使用を)控えようと思います」
“小林製薬以外を使用”の企業に問い合わせ相次ぐ
「紅麹」を使用した商品を扱う企業には問い合わせが相次いでいるといいます。
このうち、「いなばペットフード」が製造しているまぐろやかつお、とりささみといった原料をペースト状にしたものを、スティック状の袋に入れた猫用の「CIAO ちゅ~る」や、犬用の「Wan ちゅ~る」などでは一部の商品を除いて「紅麹色素」が使用されています。
会社によりますと「小林製薬」の健康食品に使われている原料ではなく、他の複数の会社のものを使用しているということです。
会社の担当者は「これまで安全性について問題があったことはありませんが、念のため、仕入れ先の会社には『紅麹』と『紅麹色素』の違いや安全性についても確認している最中です」と話していました。
また、まぐろやかつおなどの塩辛に「紅麹色素」を使用している「しいの食品」は、ホームページで以下のような周知を行っています。
「弊社において製品に使用しています『紅麹色素』(ヤヱガキ醗酵技研社製)は、小林製薬社製『紅麹』とは一切関係ありませんので、ご報告させて頂きます」
会社の広報担当者によりますと、消費者から食品の安全性についての問い合わせが相次いでいるということで「私どもの商品ではこれまでのところ紅麹に関する問題は報告されておらず、今後もトラブルがないよう対応を徹底してまいります」と話していました。
一方で厚生労働省は「大阪市の保健所で行われている調査の報告を待っている状況のため、紅麹の何が原因なのかまだ分かっていない。一般的に健康食品について健康被害が報告された場合には、所管する保健所から報告が上がってきて、その内容を専門家らの審議会で検討することになる。できる限り速やかな対応をしていきたい」としています。