JAPANESE ROCK ANATOMY解剖学

ミッキー「79年にインストの時代はまさに絶頂期に向かった」 難波「高中正義『BLUELAGOON』がヒット」

ロックから飛び出しフュージョンのギターヒーローとなった高中正義
ロックから飛び出しフュージョンのギターヒーローとなった高中正義

NAMBA 70年代後半に出てきたインストバンドのなかで、日本で〝フュージョン〟というジャンルを確立させた代表的なバンドはCASIOPEAです。1977年結成でアルバムデビューは79年。ギターの野呂一生はもともとレッド・ツェッペリンやグランド・ファンク・レイルロードが好きなロック少年でしたが、インストを追求していきました。時代的にはやはり、ジェフ・ベックの影響が大きかったでしょう。

MICKIE 息の長いバンドだよね。現在のCASIOPEA―P4には、ナルチョ(鳴瀬喜博)がいる。

N ナルチョが前任の櫻井哲夫に代わって入ったのは90年。実は80年代後半、山本恭司のVOW WOWからもロンドンからオファーがあったらしいです。多ジャンルに長けたナルチョらしいエピソードですね。

M 79年あたりになると、インストの時代はまさに絶頂期に向かっていった。

N 高中正義がアルバム『JOLLY JIVE』を出し、「BLUE LAGOON」がヒット、ギターキッズあこがれの曲になりました。渡辺香津美の『KYLYN』には坂本龍一、高橋ユキヒロ、矢野顕子らYMO人脈が協力。そのYMOは『SOLID STATE SURVIVOR』で人気を不動のものにしました。テクノもインストの代表格ですからね。

M それだけインストバンドがもてはやされていけば、ギターやキーボード、楽器に大きな注目が集まるのは当然。シンセサイザーにも大きな変化があった。単音のみのモノフォニックだったものが、和音が出せるポリフォニックが誕生したことで、演奏の幅が一気に広がっていった。ローランドからポリのジュピター4が出たのは78年だったね。

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