15日午後1時43分ごろ、仙台市青葉区芋沢のゴルフ場近くのメガソーラー(大規模太陽光発電施設)の近くの人から「何らかの煙がみえる」と119番通報があった。仙台市消防局によると16日午前7時時点で鎮火しておらず、消防車36台が消火活動を続けているという。
現場はゴルフ場近くのコース跡地を活用した施設とされる。下草が燃えているといい、範囲は敷地の約3万7500平方メートルに及ぶという。太陽光パネルなどへの延焼は「調査中」としている。けが人はいないという。
15日は下草の延焼を防ぐため、消防車からホースを延ばし、放水活動を行った。消防局は「メガソーラーのモジュール(=パネル)は発電が続いているので、消火活動をする上で感電事故等に十分注意するよう指示」したという。
先月27日には鹿児島県伊佐市のメガソーラー施設で火災が発生し、自然鎮火するまで20時間以上を要した。
エネルギー事情に詳しいジャーナリストの石井孝明氏は「メガソーラーで生じる景観破壊や土砂災害、環境問題に加え、火災リスクも多くの人に意識されるようになった。再生可能エネルギー政策を改めて見直す時期に来ているのではないか」と語った。