もう一度見直したい「防災」。今からできる備蓄や家具レイアウトのコツをご紹介!

もう一度見直したい防災

能登半島地震から1年が経ちました。
改めて「防災」の意識を高め、「自分ごと」として日常生活に取り入れていくことが大切です。

今回は、防災の基本である「家具の配置」と「備蓄」の2つのコツをご紹介!
すぐ試せるコツばかりなので、ぜひこの機会に「防災」を見直しましょう。

【備え①】家具のレイアウトのコツ

実は地震での負傷の30〜50%の原因は、家具によるもの。
寝る場所やよく過ごす場所には、家具を置かないよう徹底を!

《ドア・廊下》

避難経路を塞がないよう、ドアまわりには家具を置かずにスッキリとした空調を心がけて。
もし地震が起きた場合、家の傾きでドアが開かなくなる恐れもあるので、揺れが止まったらすぐにドアを開いて、避難経路を確保しましょう。

《寝室》

寝室には、タンスや本棚など倒れる家具はNG!
引き出しが飛び出す恐れがあるので、向きにも注意しましょう。

《キッチン》

飾る収納はNG!お皿やグラス、包丁など危険が多いので、収納にはロックをしましょう。
また戸棚のガラスには、ガラス飛散防止シートがおすすめ。
使い終わったら片付けて、ロックをするのを習慣づけましょう!

《固定アイテム》

L字型金具や突っ張り棒など、家具に合わせてうまく使って固定しましょう。
チェストやタンスの下には、耐震マットを。
さらに引き出しにはストッパーやロックを使うと安心です。

案外、テレビのロックも忘れがち!
転倒防止ベルトを取り付けるのがおすすめです。
意外と安価で購入できるものも多いので、ぜひチェックしてみて。

【備え②】備蓄のコツとポイント

《水・食糧》

水は、大人は1日3リットル必要です。
大小のペットボトルで揃えるほか、断水などいざというときのために水を汲めるポリタンクの準備を!

また食糧はスーパーで売っているレトルトや缶詰、乾物、根菜でOK。
乳児がいるご家庭は、保存の効く缶ミルクや紙コップも必須です。

《ポータブル電源・カセットコンロ・保冷剤》

停電やガスが停止する災害時に重宝!
冬場はカセットボンベストーブがあると便利です。
保冷剤も暑さ対策や冷蔵庫代わりになりますよ。

断水時は、洗い物無しのポリ袋クッキングや皿に敷くラップ、割り箸が重宝します。
避難リュックは持ち出しやすい玄関先に保管しましょう。
その時、内履きズックも忘れずに!

《LDEライト》

大地震の時の暗闇は怖いもの。
停電に備えて、ベッドの下や各部屋にライトを備えましょう。
また、頭を守るヘルメットや帽子の常備も大切。
備蓄品は、分散して置いておくことがポイントです。

《災害用トイレ》

トイレ凝固剤は必要!
トイレットペーパーやおしりふき、生理用品、オムツ、ゴミ袋など生活必需品は多めに準備をしましょう。
秋・冬・春は、防寒具やカイロなど、寒さ対策も必須です。

家具の配置や備蓄で、もしもの時に備えよう!

災害はいつ起きるか分からないもの。
非常時でも焦らず行動できるよう、日頃から防災意識を高めておきましょう!

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教えてくれたプロはこちら!

石川県防災士会 横浜 恵さん

青森県出身。病院で働く傍ら、防災意識を高めるセミナーを開催するなど精力的に活動中!【特定非営利活動法人 石川県防災士会】現在500名超の防災士が所属。セミナーなど活動は、facebookページをチェック! @IshikawakenBousaisikai