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「世の中クソだな」って思うことはあるかもしれないけど、それを言ったら負けだと思うことにする

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世の中クソだなとは (ヨノナカクソダナとは) [単語記事] - ニコニコ大百科

世の中クソだなとは、社会の亡者の嘆きである。

アニメ版では第24話でこの台詞が登場、同時に第24話のサブタイトルとしても使用されている。『The World is Full of Shit(=世の中クソだな)』

足立透よりぬきボイス30<B面> ‐ ニコニコ動画:GINZA

台詞を発した時のいろいろと冷めきったテンションや足立自身のこれまでの人生に関する総評、そして同情の余地を与えない最低のゲスと化した彼を演じる真殿光昭の巧みな演技から、この台詞は『人生に絶望した大人の成れの果て』を端的に示すものとして少なくない数のプレイヤー(視聴者)から共感を得ている。

足立さん純粋すぎるだろ…。

ペルソナ4Gでも1回め以外にVS足立回は良かった。すごくよかった。



「中卒労働者から始める高校生活」

コミックヘヴン|強刺激満載のコミック誌!!!
という雑誌の作品。

・精神的に非常に未熟な人間を登場させ、
・露悪的に自分がクズだと思ってる人間にクズみたいなことを言わせたりクズみたいな行動をさせる
・簡単に暴力的行為に及び、人間関係に置いて致命的な発言を言う主人公。
・でありながら、そのあとなぜか、なあなあで話がまとまっていく。

まるで納得がいかない。
雑誌媒体のレベルを考えると期待しすぎたこちらが悪いのだけどそれにしても胸糞悪い作品だと思う。

だけれども、この作品の登場人物が口にする「それを言ったら負けだろ」「それを言ったら戦争だろ」としか言い様がないどうしようもない言葉は、自分も時々思うことがある。そういうクズな言葉をこの漫画の登場人物が実際に言葉にだしてくれるおかげで、そういう言葉を発する人間を、自分がどう思うかという点が確認できるのはよかった



読んでみて、自分が思ったのはこういうことだ。

・こういうクズな言葉は、言った直後はすっきりする。
 一瞬だけなら「心の闇をさらけ出す勇気」といって満足できるかもしれない。
・でもそれによって、ただでさえ自分にとって胸糞悪い現状はさらに悪化する。
・世の中がたとえクソだろうが、それを理由に自分の行為を肯定することは不可能。
・そして、そういう発言や行動を自分に許してしまうことによって、自己イメージが更に悪化する
・そうやって全てが下りのスパイラルにどんどん落ち込んでいく


やっぱり、私はこういうたぐいのことは、たとえ思うことがあっても、絶対に言わない。
そんなものをぶっちゃけることが面白いとか格好いいという意見は認めない。



卑屈な野郎だ…
テメェがテメェを笑ってるから、なんでも悪く聞こえるんだよ

テメエ、
自分を可哀想がるのをやめろ
自分を卑下するのをやめろ
オマエは「俺を決めつけやがって」と世を恨んでるんだろうがな
テメエだよテメエがテメエを決めつけてんだ。

しらねえくせに!
「そんなこと」を気にしてる俺はおかしいか?
「この程度」で自分を可哀想がって、おかしいか?
仕事があるだけありがたいと思えってのか
家があるだけ恵まれてるって?
散っ々言われてきてんだよ!「もっと不幸な人間いっぱいいるんだから」って!
しらねえぇよ!
これは俺の苦しみだ!
俺の持ち物だ!
持ってねぇやつがごちゃごちゃうるせえよ!!

俺だって…普通がよかった。
でも、こんなこと話せるやつはいない
わかってくれるやつなんて
一緒に泣いてくれるやつなんている訳がない!

「なんでいってくれなかったんですか!?
言ってくれれば悩まずにすんだのに」


「なんで聞きに来なかった!?
おかしいと思うなら、俺を信じてるなら
 "どういうことだ、説明しろ、バカにしやがって!"と
 俺に聞きに来ればそれで終わりだったんだ。違うか?

 テメェはそれをしなかった。
 なぁ おい なんでか俺にはわかるぞ。
 テメエはすぐに諦めちまったんだよ!
 "ああ俺は中卒だし 家もよくねえしだから裏切ったんだ世界はクソだ"と
 そう顔に書いてあったからな! 
 だから言う気が失せたんだよ、悪いか?」


男は全員わざとクズばっかりに描かれているけれど
妹とか斎藤さんとか逢澤さんとか、女の子は前向きだし可愛い。

「お母さんが…泣いて寝込んで、部屋から出てこないの。
 今まで気づいてくれなかったって私が責めたから。
 でも、違うの。
 お母さんに泣いて欲しかったわけじゃないの。
 お母さんに傷ついて欲しかったわけじゃなくて
 ただ、辛かったねって 言ってほしかった だけ で
 今まで 辛かったね って…
」

「お嬢様だぞ?もともとあわねえんだろうな。
 俺。若葉のいうとおり中途半端だしさ。
 もっとちゃんとした男じゃないと」
「逢澤さんはふつうの子だよ!
 あんたが勝手に特別にしてんの!
 あんたが勝手に自分を卑下してんの!

 さっきのだってよくあるカップルのケンカで…
 なんっっでいちいちこんなこと言ってやんなきゃいけないのよ!」

自分だけが特別で、自分の思ったとおりに世界が動くって思っているせいで、それが崩れた時に、世界がクソに思える危機が訪れるってのは涼宮ハルヒの冒頭でも提示された問題である。
でも、「そうじゃないんだ。一度世界にとって自分はありふれた存在なんだ」ってことは認めた上で、そこから自分が誰とどう生きるかを主体的に選択したらその選択が自分にとっての意味を作ってくれるんだ、というような話は、ベタだけどやっぱりそれを信じて生きたほうが気分はいいだろう。気分が良い方を選びたい