JR藤沢駅―大船間で設置が検討されている「(仮称)村岡新駅」構想に関連し、「村岡新駅周辺地区まちづくり検討会議」(柳沢厚会長)がこのほど発足し、16日、初会合が開かれた。学識経験者や藤沢商工会議所役員、地権者、関係事業者ら14人が出席。まちづくりの将来像などについて基本的な方向性を確認した。
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新駅誘致を巡っては今年1月、県と藤沢、鎌倉市の3者がJR東日本に実現を求める要望書を提出。同社が新駅の規模や整備期間、費用に関する概略設計を進めている。藤沢市は概略設計の結果に加え、検討会で出された意見や提案を事業化の判断材料にする考え。
この日は市の担当者がこれまでのJRに対する新駅誘致の経緯や現状抱える課題などについて説明。県の「ヘルスケア・ニューフロンティア政策」と連携した最先端の医療や健康に関する研究開発拠点としての位置付け、隣接する鎌倉市深沢地区との一体的なまちづくりの必要性についても言及した。
村岡地区には武田薬品工業が昨年4月に開設した「湘南ヘルスイノベーションパーク」(湘南アイパーク)があり、研究開発の核としての役割が期待される。メンバーからは「アイパークで育った企業が地域に根付くなど利益を生む都市づくりが必要」「研究開発と市民との連動性をどう持たせるか」などの意見があった。また「予め周辺の道路整備を考慮すべき」「緑の保全や防災への視点も盛り込んでほしい」といった要望もあった。
会議は今後、都市空間のあり方やコンセプトの実現化などをテーマに今年度内に2回程度開催する予定。
新駅の設置予定地はJRが国鉄時代の1985年に廃止された「湘南貨物駅」の跡地。昨年末に県、藤沢、鎌倉両市は新駅誘致と一体的なまちづくりについて正式に合意した。
JRが2020年度までに概略設計を行い、これを受けて市は同年度中に新駅設置を最終判断。21年度以降、都市計画決定をするスケジュールを描いている。
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