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八王子版 公開:2024年2月22日 エリアトップへ

能登半島地震 ランドリー14台を被災地へ 市内企業が奔走、八王子から輸送

社会

公開:2024年2月22日

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ランドリー14台を被災地へ

 能登半島地震の被災地に洗濯機を届けよう――。こんなミッションを無償で請け負ったのは、企業や学校法人向けにランドリー機器等の設置やメンテナンスを手がけるファミリーレンタリース(株)(八日町)だ。

 「洗濯機が必要になるのは、避難が長期化したとき。被災地では支援物資の洋服や下着が届いても、自分にあうサイズがなかったりして難しい現状がある。衛生的にも洗濯が求められているだろうと考えていました」と振り返るのは同社の鈴木康夫専務。

 断水が続く石川県能登町からの要請を受け、仮設のランドリーとして稼動できるコンテナ2台を用意。1つには洗濯機と乾燥機が14台ずつ並び、もう1つには、4トンの水をためることができる貯水槽と発電機3台を積んだ。

各者が協力連携

 現地で稼動させるために、輸送するトラック、昇降のためのクレーン、発電にも使うガスの準備が必要で、鈴木さんは最短で現地に届けるため、奔走。自治体とそれぞれの業界団体と連携し、市内で大雪が降った翌朝の2月6日、午前9時に能登町に向け八王子を出発した。「困っている人がいる。早く使ってもらいたい気持ちで、必死でした」と鈴木さん。

 現地で奇跡的に使える水道を利用し、稼動できたのは到着から4日後の2月10日。以来、朝から行列ができ、現在も1日100人前後が利用している。洗剤としてメーカーから提供されたのは重曹。下水処理がされなくても、自然に還るためだ。水量調節やスムーズな運営のため、現地にはスタッフが常駐している。

 鈴木さんは「今後の課題は排水処理。ろ過装置の性能を上げれば断水時でも水を循環して利用できるようになる。不測の事態に備えて改良していければ」と話した。

洗濯機と乾燥機が並ぶコンテナ内部
洗濯機と乾燥機が並ぶコンテナ内部
話を聞いた鈴木専務
話を聞いた鈴木専務

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