「本離れ」深刻
南区は読書活動の環境を整え、推進するために策定する南区民読書活動推進目標(素案)について、区民の意見を募集している。
推進目標は今年3月に策定された「横浜市民読書活動推進計画」に基づき、各区で策定されるもの。区の地域性に応じた読書活動に関する目標を作成。地区センターなどの市民利用施設や、民間事業者などが協働で地域の読書活動を推進しようという取り組みだ。
電子書籍やインターネットの普及により、若者世代で特に顕著な「本離れ」。南図書館では、2010年度の貸し出し利用者数が1日平均445人だったのに対し、13年度は380人にまで減少した。
こうした現状を踏まえ、区は図書館見学会のほか、区内に複数ある地区センターなどの貸し出し施設を住民に周知しようと、広報活動に取り組む目標などを設定。子どもから大人まで、幅広い世代が本に触れる機会を増やすため、読書関連ボランティアの展示会や、乳幼児健診に訪れた親子に対する読み聞かせなどに取り組む。南図書館の岡野則子さんは「図書館を利用しない人に、いかに足を運んでもらうかを考えることが重要」と語る。
「南区民読書活動推進目標(素案)」についての意見・要望は10月17日まで受け付けており、区役所や図書館などで配布している意見書で提出できる。問い合わせは区役所区民活動支援担当【電話】045・743・8195。
集まった意見に対する区の回答は後日、区のホームページなどで公表される。南図書館の土屋芳雄館長は「読書活動や目標に対する改善点など、前向きな意見をいただけたら」と話す。
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