神奈川県議会の有志で構成された「神奈川県の学童保育(放課後児童クラブ)を支える議員連盟」がさきごろ、保育の現状を知ろうと、旭区鶴ヶ峰の放課後児童クラブ「わんぱくハウス」などを訪問した。
当日、同クラブに訪れた神奈川県議会の議員たちは、スタッフらに施設の運営実態や子どもたちへの対応方法などをヒアリング。旭区役所で開かれた意見交換会では、役員や現場で働くスタッフらが、市から支給される補助金で運営費を賄いきれない点などを説明した。
また、同クラブも含めた全国的な課題として、各施設のスタッフが不足しており、従業者の質を確保しづらくなっていることや、運営方法や規模によりクラブ間で格差が生じている状況など、窮状を訴えていった。
今回の視察を経て同連盟は、「加算補助額・家賃補助額、放課後児童支援員の処遇、施設環境など、視察を経て確認できた課題の解決に向けた政策に注力していく」としている。
大切な場所「守って」
高学年の保育に力を入れている同クラブには、現在70人の子どもたちが入所している。1日平均約60人が利用しており、在籍する13人のスタッフが交代で子どもたちを保育している。
同クラブのスタッフらは「学童保育や児童クラブは、子どもたちにとって大切な居場所。ここを守るために、議員の皆さんには必要な施策をとってもらいたい」と話した。
同連盟はこれまで、児童保育の現状を把握するため定期的に関係者と意見を交わしていたが、コロナ禍で機会を失っていた。今回、改めて現状や新たな課題などを把握しようと視察が企画され、鶴ケ峯小学校の放課後キッズクラブにも訪問していた。
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