10日に投開票が行われた参院選で自民党から東京選挙区に出馬していた元おニャン子クラブの生稲晃子氏に当確が出た。8日に奈良県内の応援演説中に銃撃され死亡した安倍晋三元首相の事件を受けて、万歳は行われなかった。
当確の一報を受けて生稲氏は支援者に「夢を見ているようで頭の中が空っぽになっています。本当にここまで私を連れてきてくれてありがとうございました」とあいさつした。また、安倍氏については「悲しくてしようがない。当選することが恩返しだと思っていたのでよかった。安倍先生がどこかで自分を見ていると信じています」と述べた。
当確にホッとする生稲氏だが、ネットは大炎上していた。「池上彰の参院選ライブ」(テレビ東京系)は生稲氏がすべての選挙特番の出演を〝陣営関係者〟が「国会議員としての資質、勉強が圧倒的に足りないから」との理由で断ったと暴露したのだ。
同番組に出演する池上彰氏は「インタビューのやり取りに自信がないのかもしれませんけど、それでもやはり伝えるというのが国会議員になれば責任が出てくるのではと思います」と苦言を呈していた。
言うまでもなくネットは生稲氏への批判一色となったが、この件に選対関係者は大反論。「そもそもいつ当確が出るか分からないし、多摩の事務所にも行かないといけないから全部テレビは断ったんですよ。8時に当確なら対応できますけど、厳しい状況でいつか分からないですから」とまくしてたてた。
さらに、「インタビューに出ないと決めたのは陣営の2、3人で決めたんですよ。テレビ東京の記者が言っていた陣営関係者が『政治家の資質がない』とかって、まったく何の話をしてるのって。僕らははっきり言って怒っている。批判の電話も来ている。誰が言ったか? まったく分からない。公式見解としてはあり得ない」と訴えた。
炎上は初めてではない。安倍派のバックアップを受け、選挙序盤はトップグループにいた生稲氏だが、NHKなど報道各社の候補者アンケートに無回答が多かったということで炎上。
「#生稲晃子に投票する意味がわからない」などネガティブキャンペーンも起きた。その影響か情勢調査ではズルズルと評価が下がっていた。
今後、どこかで生稲氏と池上氏の対決が見てみたいものだ。