将棋NHK杯まさかの二歩決着 橋本八段痛恨「あっ」頭抱える

[ 2015年3月8日 13:52 ]

橋本崇載八段

 8日に放送されたNHK Eテレ「第64回NHK杯テレビ将棋トーナメント 準決勝・第2局」(前10・30)で、禁じ手の「二歩」で決着がつく“ハプニング”があった。トップ棋士の対局としては異例。

 「二歩」とは、歩が置かれている縦の筋に持ち駒から歩を打つ禁じ手。反則負けとなる。
 
 行方尚史八段(41)と橋本崇載八段(32)の対戦は両者持ち時間がなくなり、1分将棋に。記録係が「50秒…7、8」と数える中、橋本八段は「6七歩」があるにもかかわらず、92手目「6三歩」を打った。その瞬間、橋本八段は「あっ」と両手で頭を抱えた。勝った行方八段も同じく思わず頭を抱え、驚きの表情を浮かべた。

 解説の木村一基八段(41)は「行方八段が優勢。形勢不利の中で(橋本八段は)誤って打ってしまったんだと思います」と話した。

 感想戦に入ると、橋本八段は左手で顔を覆い、ガックリとうなだれ「すいませんでした。失礼しました」と語った。

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