土屋アンナ舞台初主演作中止 言い分対立で法廷闘争も

[ 2013年7月30日 06:00 ]

主演舞台が中止になった土屋アンナ

 モデルで女優の土屋アンナ(29)が8月に東京と兵庫で上演を予定していた、初主演舞台「誓い~奇跡のシンガー~」が29日、急きょ中止になった。公演を手掛ける製作会社が公式ホームページで発表。土屋の稽古不参加を原因に挙げ「断固たる措置を講じる」とした。一方、土屋の事務所はこの日夜、「事実無根の内容」などと真っ向から反論した。

 製作会社によると、土屋は2日に都内で行われた台本読みに参加。その後の稽古は8、16日の2回参加したものの、それ以降は姿を見せなかった。当初は本番直前の通し稽古をのぞき、8月3日までに8回参加する予定だった。今月22日に土屋の母親でもある事務所社長と話し合いの場を設けたものの、状況は変わらなかったという。

 そのため「今から稽古に来ても本番まで時間が足りない」と判断し、来月6~9日の東京・草月ホール、同16~18日の兵庫・あましんアルカイックホールで予定していた全ての公演中止を決定。発売していたチケットも全て払い戻しする。

 公式サイトなどには「損害賠償訴訟を含む断固たる措置を講じる所存です」とも記載。同社の弁護士は本紙に対し「契約書に“稽古に参加すること”が含まれているので明らかな契約違反。製作費に3000万円ほどかかっており、その他の費用なども含め数千万円から億単位になるかもしれない」とコメントした。

 対する土屋の事務所は、この日午後7時40分すぎにマスコミ各社へファクスを送り、同社の発表について「事実無根の内容」などと反論。稽古期間中に原案の作者から、「台本を見ておらず、承諾もしていない」と連絡があったため、同社に配慮を尽くすよう対応を依頼。そんな最中に一方的に公演中止を発表され、損害賠償請求の書面が届いたとしており「現在、事実関係について早急に調査し、しかるべく対応する」としている。

 双方に言い分がある中で、気になるのが土屋が稽古に来なくなった理由だ。本人からの説明が待たれるが、周囲によると今月2日の台本読みで衝突があったもよう。今作の関係者は「もともとこの作品は映画になる予定だったが、製作費が集まらず急きょ舞台になったと聞いている。出演を断った人もいました」と証言。別の関係者も「主催者側からスタイリストやメークを自前で用意するよう注文がついていたよう。小さい頃からモデルの道を歩んでいるアンナにとっては考えられなかったでしょう」と語る。

 舞台関係者は「契約した以上は土屋がやり遂げなければならないと思う」とした上で「歌を中心にしたミュージカル形式の舞台なので、歌手でも5日稽古できれば間に合う。初日までに代役を立てる時間は十分あったはず」と指摘。舞台において降板は珍しくない中で、公演中止の事態になった点に疑問を呈した。

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