【2024年11月更新】10月度のWeb広告関連のアップデート情報まとめ
2024年10月にアップデートされた運用型広告の情報をご紹介します。
今月アップデートがあった媒体は、Google広告・Yahoo!広告・LINE広告・Microsoft広告・Criteo広告です。
アップデート情報は顧客や自社の広告運用に活用していきましょう。
株式会社SORAMICHI(ソラミチ)は、企業変革を戦略立案から実行まで伴走するDXコンサルティング集団です。 豊富なコンサルティング経験をもとに、マーケティング・IT戦略を踏まえた目指すべき姿を描き、高度な専門性をもって、お客様の課題解決の為に最適なソリューションを提供し、実行まで伴走いたします。
まずはお気軽にご相談ください。
Google広告のアップデート
P-MAXのアップデート
P-MAXにて以下2つのアップデートが発表されました。
①最終ページURLの拡張
最終ページ URL をウェブサイト内のより関連性の高いランディングページに置き換える機能です。「最終ページ URLの拡張」を有効にすることでユーザーの検索目的とのマッチ率が向上し、より大きな成果につながるかどうかを検証できます。
また、トラフィックを送りたくないページがある場合は、URL の除外設定をしたり、別のランディング ページが自動的に選択されないようにする場合は、最終ページ URL の拡張機能を無効にしたりとカスタマイズも可能です。
②動画広告の拡張
既存の動画の別バージョンを Google AI が自動的に作成します。またこの機能は、P-MAX以外の動画アクション キャンペーン、デマンド ジェネレーション キャンペーン、アプリ キャンペーンでも利用可能となります。
・動画広告の切り替え
Google AI が元の動画から新しいアスペクト比の動画を作成します。主要な要素は保持されるため、メッセージ性は保ちつつ、アスペクト比にとらわれない多くの面に配信することができます。
・動画広告を短縮する
Google AI が動画の中の主要な場面を選んで、元のメッセージと見た目は保持しながら、短いバージョンを作成します。
便利な機能ではありますが、動画の構成が崩れないか不安な点もあります。
その際はこれらの機能を無効にすることも可能です。
画像・参考:P-MAX の新機能: アセットのテスト、動画の拡張など
https://support.google.com/google-ads/answer/15535462?sjid=10549760316635156221-AP
Yahoo!広告のアップデート
【検索広告】クイックリンク説明文がスマートフォン表示に対応
検索広告において、クイックリンク説明文がスマートフォンでも掲載されるようになり、全てのデバイスでクイックリンク説明文が表示されるようになりました。
これにより、検索結果に表示される広告の視認性が向上し、ユーザーが必要な情報にアクセスしやすくなるため、広告効果の向上が期待できます。
■配信例
画像:Yahoo!広告ヘルプ
https://ads-help.yahoo-net.jp/s/article/H000044684?language=ja
■実施日
2024年10月9日(水)
参考:【検索広告】クイックリンク説明文のスマートフォン表示対応について
https://www.lycbiz.com/jp/news/yahoo-ads/20241010-02/?page=2
【ディスプレイ広告】LINE公式アカウントの友だち追加広告が提供開始
LINE広告にて需要が高いLINE公式アカウントの友だち追加を目的とした広告(以下、友だち追加広告と表記)を、ディスプレイ広告のデータを利用して配信できるようになりました。
友だち追加広告の提供に伴い、キャンペーン目的や入札戦略、オーディエンスリスト種別にも項目が追加となります。
■配信イメージ
■提供対象
広告主情報が日本国内のアカウント、かつ契約当事者が「広告主」のアカウントのみ
(広告主情報が海外のアカウントについても今後提供を予定)
※「代理店」契約のアカウントの場合、2024年10月1日に改定された広告取扱基本規定へ同意いただくことで利用可能になります。オンラインサインアップでお申し込みのアカウントについては特に手続き不要でご利用になれます。
■追加項目
・キャンペーン目的
・友だち追加
・入札戦略
・友だち追加数の最大化(目標値あり)
・友だち追加数の最大化(目標値なし)
・個別友だち追加単価
・オーディエンスリスト種別
・LINE公式アカウントの友だち
・LINE公式アカウントをブロック中の友だち
■実施日
2024年10月7日(月)
画像・参考:【ディスプレイ広告(運用型)】LINE公式アカウントの友だち追加広告 提供開始について
https://www.lycbiz.com/jp/news/yahoo-ads/20240925/?page=2
【ディスプレイ広告】入札戦略「ビューアブルインプレッション数の最大化」を提供(β版)
キャンペーン目的「ブランド認知」において、入札戦略「ビューアブルインプレッション数の最大化」をβ版として新たに提供となりました。
「ビューアブルインプレッション数の最大化(β)」は、キャンペーンで指定した1日の予算の範囲内でビューアブルインプレッション数が最大になるよう、入札価格を自動的に調整する入札戦略です。
キャンペーンの条件は特になく、 全ての「ブランド認知」のキャンペーンで利用可能です。
■課金方式「ビューアブルインプレッション課金」の利用拡大(β版)
これまではキャンペーン目的「ブランド認知」でのみ利用可能でしたが、キャンペーン目的「コンバージョン」や「アプリ訴求」、「動画再生」においても、一部の入札戦略で「ビューアブルインプレッション課金(β)」を利用できるようになります。
※キャンペーンエディターおよびYahoo!広告 APIでは提供されません。
■実施日
2024年10月9日(水)
画像・参考:ビューアブルインプレッションに関する β版機能の提供
https://s.yimg.jp/images/ads-promo_edit/support/pdf/20241009_YDA_Release_of_Beta_Features_for_Viewable_Impressions_JP_RN.pdf
参考:【ディスプレイ広告(運用型)】入札戦略と課金方式に関するβ版機能の提供と項目の追加・変更について
https://www.lycbiz.com/jp/news/yahoo-ads/20241002/?page=2
LINE広告のアップデート
リード獲得最適化の配信が可能に
リード(見込み客)数の獲得最大化を目的に、入札を自動で最適化する機能(β版)の提供が開始されました。広告グループの[最適化の対象]の項目に「リード」が追加されます。リード獲得数を最大化したい場合に最適な配信機能です。
ECの無料サンプル申込や、サイトの会員登録など様々な場面での活用が期待されます。
参考:LINE広告アップデート情報 2024年10月 リード獲得最適化の配信が可能に!
https://www.lycbiz.com/jp/news/line-ads/202410/?page=2
Microsoft広告のアップデート
ディスプレイ広告の入札戦略・ターゲティングの追加
ディスプレイ広告に以下の入札戦略が追加となりました。
- 手動CPM (Cost per Mille)
広告が1,000回表示されるごとに広告主が支払う最高金額を指定できる方式で、特定のインプレッション数を重視する場合に適しています。 - 拡張CPC (Enhanced CPC)
クリック単価(CPC)を設定しつつ、リアルタイムでの最適化を行い、コンバージョンの可能性が高い場面で入札額を調整する方式です。 - コンバージョン最大化・目標CPA (Cost per Acquisition)
設定したCPAの範囲内でコンバージョンを最大化させたい場合に有効で、広告主が目標コストでの成果を得ることができます。
また、以下のターゲティングも追加となります。
- 購買意欲の高いオーディエンス
特定のカテゴリ内で購入意向の兆候を示した顧客の厳選リストにリーチします。 - 動的リマーケティング
ユーザーが操作した特定の商品 ID に基づいてユーザーをターゲットし、同じ商品 ID の広告をユーザーに表示します。 - カスタム オーディエンス
データ管理プラットフォームから独自の顧客データを使用して、より豊富なユーザー セグメントを作成し、ユーザーにリーチします。 - 組み合わせリスト
既存のオーディエンスリストを組み合わせてターゲティング戦略を強化します。 - LinkedIn プロフィールターゲティング
LinkedIn プロフィール情報に基づいて潜在顧客をターゲットします。 - 予測ターゲティング
予測ターゲティングを使用すると、ターゲティングを検討していなかった、コンバージョンの可能性が高い新しいオーディエンスを簡単に見つけることができます。 - インプレッションベースのリマーケティング (パイロット版)
広告の露出に基づいて、永続的な印象を残し、ファネル全体にわたって効率性を高めます。
参考:Performance Max updates and other updates for October
https://about.ads.microsoft.com/en/blog/post/october-2024/performance-max-updates-and-other-updates-for-october
Criteo広告のアップデート
新しいキャンペーンタイプ「GO!キャンペーン」をリリース
GO!キャンペーンは選択肢が多くどのようなキャンペーン設定が良いのかわからない、効率的に広告配信のスタートおよび管理を行いたいという担当者様向けの機能です。
わずか数分で配信設定ができてしまう使いやすさで、高度な専門知識も不要です。
GO!キャンペーンで設定可能な項目
- マーケティングゴール(トラフィック増加/新規顧客獲得/コンバージョン最大化)
- スケジュール(開始日/終了日)
- 予算金額(月予算)※均等配信
- 入札エンジン(BVO/BCO/BRO/ACO/ARO)※選択したマーケティングゴールによる
- クリエイティブ(新規作成/既存クリエティブ)
- トラッキングパラメータ―
上記以外の項目については、GO!キャンペーンでは任意の設定/変更ができないので、より詳細なキャンペーン設定を設定したい場合は、従来のカスタムキャンペーンがおすすめです。
画像・参考:新しいキャンペーンタイプ「GO!キャンペーン」リリース
https://criteoacademy.exceedlms.com/student/page/2252574-2024-10-29-gocampaign_release?sid_i=1
最後に
以上が2024年10月にアップデートされた運用型広告の情報です。
SORAMICHIでは、各媒体社からの最新情報を活用して、質の高いマーケティング支援を提供しています。
次回もアップデート情報をお届けしていきますので、またご覧ください。
運用中の広告設定に関する質問や不明点がある場合は、お気軽にご相談ください。