アフリカが好き。その想いで開拓した進路
留学、課外活動、サークル、ボランティア、インターンシップ。夢をかなえるため、そして自分を成長させるため。大学でさまざまなことに挑戦した学生たちが語る入学から現在までの変化と成長を7つの対談から紐解きます。
やりたいことをギュッと凝縮して計画的に。
ちょうどコロナ禍の最中に入学したので、1年目は広島の実家でオンライン授業を受けていました。2年目にようやく上京できるようになりましたが、残りはたったの3年。一人暮らしより、多文化・多言語環境で暮らす方が充実するのでは……、と考えアルペ国際学生寮に入寮することにしました。
学生生活を充実させるために学内ポータルサイトの「大学掲示板」も活用しました。1日に何度もチェックして、興味のあるイベントを見つけては積極的に参加。おかげで中身の濃い3年間になったと思います。中でも4年生で参加した「上智大学アフリカWeeks2023」では、運営学生代表という大役にも挑戦しました。これは、成長著しいアフリカ地域との交流と連携を目的に、講演会やシンポジウムなど多彩なプログラムを実施する毎年恒例の企画です。
アフリカへの想いは子どもの頃からで、そのきっかけは、アフリカを旅した女性が書いた記事でした。アフリカの困難な状況だけでなく、明るくパワフルな面も紹介されていてワクワクしたんです。上智大学に入学を決めたのも、アフリカにまつわる授業が充実していたからですし、この「上智大学アフリカWeeks2023」に携わることは私にとって念願だったんです。
私以外のメンバーは様々な理由でアフリカへの渡航経験がある人がほとんど。座学でしか学んでこなかった私に何ができるのだろうという不安はありましたが、メンバーの中で理想をすり合わせながら、私自身柔軟性を身に付けたように思います。担当したワークショップでも、参加してくれた高校生や他大学の学生などとフェアトレードやサプライチェーンについて意見を交換して多くの刺激を受けることができました。
実際にアフリカのコートジボワールを訪れたのは、このイベントの後ですがこれ以上の刺激を受けたことは言うまでもありません。潜在力のあるアフリカの姿をより鮮明に意識することができ、日本とのパートナーシップの重要性を感じました。内定している企業ではアフリカでのビジネス展開を検討する勉強会があるようなので、こうした経験を活かせたらいいなと楽しみにしているところです。
授業やイベント、いろいろな出会いに育まれて。
4年生は自分の興味がある分野や今後の仕事に必要なことなどを勉強する時間に充てたいと思っていたので、就職活動は2年生から3年生に上がる春休み頃から計画して早めに動き出しました。その頃はまだ方向性が定まっていなくて、大学院進学、公務員就職、民間企業就職の3つの軸で動いていました。
最終的にコンサルティングの会社に決めたのは、やはり私の大きな軸である「アフリカ」が影響しています。特に、3年生で受講した「アフリカにおける開発援助とビジネス展開」は、私の進路に大きな影響を与えたといっても過言ではありません。もともとは国際機関などに勤められたらと思っていたのですが、実はビジネスでも、現地にいる人々と密接に関わることができるんだということに気づかされました。そして、ひとつの社会課題に対して多面的にアプローチできる業界で、まずは自分ができる可能性を探ってみようと思うようになったんです。
当時この授業を担当された山﨑瑛莉先生は、「上智大学アフリカWeeks」やコートジボワールへ渡航した実践型プログラム「アフリカに学ぶ」の責任者をされていたので、4年生になってからも多くのことを教わることができました。他学部・他学科の授業を受講できて多角的に学べる上智ならではの強みを十分に活用できた気がします。
いつか、ずっと先のことになると思いますが、私も山﨑先生のように上智大学で教壇に立つことが今抱いている将来の夢です。その途中には、大学院に行くこと、アフリカ開発銀行に入ることなど未来の夢は盛りだくさん。そのためにもまずは内定した企業で、多忙ながらも刺激的な日々にチャレンジしようと思います。
※この記事の内容は、2023年10月時点のものです。